お忙しい中,間宮芳生先生ありがとうございました。
「音楽は人々みんなをつなぐ」
もうあと5年したら21世紀。
この地上の人々みんなをつなぎあわせる「うた」「音楽」を入間は創り出し,つくり継ぎ,そして伝えて来ました。
こんなすばらしいことをやる人間だけれど,
しかしまた,
相争い,地球をよごし,そんなみにくいことをなかなか止められないでいる,
それも人間です。
いま,
音楽に出来ること,しなければいけないことは,
そんな人間同士の争いや,自然との不調和をなくすため,
人はなにをしなければならないのかを,
時に強く,
時に静かに,
うったえること,伝えること。
「はるかなあしたから」も,
20世紀の「ひと」から
未来の「ひと」への
小さなメッセージです。
合唱団のみなさんに,よろしく,
大活躍の新年になりますよう,祈ります。
間宮芳生
(1994年12月31日 東京・世田谷の自宅にて)
1994年 ほたて児童合唱団 第11回定期演奏会
(児童合唱のためのコンポジション第12番 「はるかな あしたから」に寄せて)
ほたて児童合唱団が,ぼくの「はるかなあしたから」を歌ってくれたのが,今から8年前のことだったのだけれど,その時うっかり土肥先生に質問するのを忘れ,以来ずっと,団名がなぜ「ほたて」なのだろうと思っていました。貝の帆立しか頭にうかばなかったのです。それで「帆立児童合唱団」だと決め込んでいました。
ですが,今度送ってくださった定期演奏会のパンフレットにあるメンバーの名前の中に,保立小学校の児童がたくさん入っているのを見つけて,やっと,「ほたて」は帆立ではなくて保立なんだと知りました。
どちらにしても,ひらがなの「ほたて」の団名は,すごくいいですね。
「三色草子」をうたった録音のCDを送って下さって有り難うございます。すてきにのびのびした演奏ですね。
「三色草子」は,今から多分400年以上も前,日本の農民たちが田植えのときに,しごとうたとして歌っていた「田植歌」の歌詞のかずかずを集めて書き残した「田植草子」という本の中の,三つの歌の歌詞に作曲したものです。
古い時代のことだし,農村に住む人々がうたっていた民謡の一種だから,うたわれていた言葉は書き残せても,メロディーを書き残すことは出来ませんでした。でも,すばらしいユーモア,ゆたかな気持ちが歌いこまれたその言葉を読んでいるうちに,ぼくの中で,それらの言葉が旋律になってあふれ出て来たのです。
ほたて児童合唱団のみなさんが,この歌を大好きになってくれますように。そして演奏会の大成功を祈っています。
間宮芳生
(2003年1月20日・東京の自宅にて)
2003年 ほたて児童合唱団 第19回定期演奏会
(合唱曲 「三色草子」に寄せて)
■ほたて児童合唱団
第19回定演プログラムを
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■ほたて児童合唱団
第19回定演プログラム
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2003.2.2 ほたて児童合唱団 第19回定期演奏会に,8年ぶりに間宮芳生先生からいただきましたメッセージ・お写真を下の方に公開しました。最近の間宮先生のお写真は,合唱ファンには貴重なものではないでしょうか。
また,定期演奏会にお越しいただけなかった皆様のためにプログラムもご覧いただけるようにしました。