21世紀に翔く函商生たれ!
北海道函館商業高等学校
校舎改築落成記念事業協賛会

会長 小笠原 孝

 昭和45年に五稜ヶ丘から移転以来、30数年の歴史を刻んだ現在地の昭和校舎が改築され、このたび新たに落成を見たことは極めて感慨深く、喜びに堪えない次第であります
平成6年、同窓会、PTA、学校が三者一体となって校舎改築促進期成会を発足して以来、平成10年に着工、13年に完成という異例ともいうべき早さで落成を見たことは、ひとえに、期成会や関係者の方々の献身的ともいうべき努力の賜物であり、心から敬意と感謝を申し上げます。
 新装なる、我が北海道函館商業高等学校は、道南の商業教育の拠点校としての役割を担うにふさわしく、国際化・情報化に対応できる充実した施設設備を持ち、また、生徒の豊かな学校生活を醸成するゆとりと憩いの場も設置されるなど、物心両面にわたって教育環境が整えられ、新しい時代の教育にふさわしい機能を有した校舎となりました。桜やポプラの大樹に囲まれた白亜の殿堂は、地域住民の誇りとなり、学校がよりいっそう地域と密着して、地域文化の進展にも大きく貢献することができるものと思われます。

 3万余名の同窓生はもとより、道南の商業教育関係者からも大きな期待が寄せられています。
 二十一世紀を迎えた日本経済は順風満帆というわけではなく、前途多難なものがあります。今、この函商を背負って立つ若者に求められているものは、諸先輩が貫き通した「士魂商才」の建学精神であります。“意思強固で志を広大にもち、商業の専門家としての才知を磨き、創造性に富み、豊かな人間性をもって社会に貢献できる人材”の育成を願うものであります

 この“新鋭”の校舎のごとく、新世紀に力強く翔き、創立115年の歴史に新しい一ページを刻み、さらなる歴史と伝統を積み重ねていくために、函商生としての自覚と誇りを胸に、輝かしい歴史の創造に挑戦することを祈念してやみません。
21世紀に翔く函商生たれ!
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