★★★  『 Visitor − 来訪者 − 』  より   ★★★

                           イラスト : 空・海 様
お休み、のキスを交わして 彼女はギルモア邸の玄関に消えた。
邸の明りは玄関の常夜灯以外はとっくに消えている。
彼女の髪が煌いて ・・・ そして見えなくなった。

  − ・・・ お休み・・・ ぼくのフランソワ−ズ・・・

ジョ−はすっきりした気分と惜しい思いのまぜこぜになった不思議な気持ちで
すんなりした後姿を見送った。

ふうゥ・・・・

大きく伸びをしてフロント・ガラスから見上げれば 満天の星空だった。
くりかえす波の音も懐かしく、ジョ−は車を返すのも忘れバックシ−トに身体をあずけた。

ココに帰ってこない・・・?
夜空をバックに 彼女のすんなりとした姿が浮かび上がる。
タ−トル・ネックのセ−タ−とチェックのスカート ・・・ ごくありきたりの普段着なのだが
彼女の愛らしさを充分に伝えている。

  − ・・・ぼくの ひと。
 ぼくだけの ・・・ フラソソワ−ズ。

ジョ−は湧き上がる熱い衝動に 思わず腰を浮かし彼女に続いてテラスに出た。

「 ね・・・ そんな顔、しないで・・・。 」
「 ・・・ ジョ− ・・・ 」
引き寄せた細い肩は夜気に冷え始めていた。
ジョ−の腕は彼女の肩にしっかりと回された。
「 笑っていて・・・ 微笑んでいて欲しいんだ。
 ね、フランソワ−ズ・・・ 」
白い顔がジョ−の腕の中でほんのりと笑みを浮かべる。
「 ああ・・・ きみの笑顔だね。 
 ふふふ・・・ きみの笑顔はさっきの大人じゃないけど 本当に素敵なんだ・・・! 」
「 ・・・ ま ・・・ イヤな ・・・ ジョ− ・・・ あ ・・・ 」

初冬の風にさらされていた唇は思いのほか冷たかったがすぐに ・・・・ 二人はお互いの暖か味に引きこまれた。
熱い想いがどっと溢れ出、それは唇を通して二人の中で渦巻き燃え上がった。
絡まりあう一点で ジョ−とフランソワ−ズは想いの丈 ( たけ ) を語りあっていた。
****   ひと言  *****

空・海様 から頂きました♪
う〜〜ん、素晴しいですよね〜〜〜
一瞬、わたくしは自分の脳内イメ−ジを透視された??と思ってしまったです。
ま ・ さ ・ に ♪ 
わたくしのイメ−ジぴったり〜〜〜(#^.^#)

空・海さま〜〜〜 本当にありがとうございます (深々)



Last updated : 01,.03,2007.                      index