『 風よりも 光よりも 』 ・・・ おまけ・追加 シ−ン
「 ・・・ファンション・・・ファンション・・・! 」
「 ・・・ う〜ん ・・・ なあに、ジョ−・・・? 」
「 おい! よく見ろよ〜〜 」
「 え・・・ ぁ・・・ お兄さん・・・! オハヨウ・・・・ 」
「 おい〜〜 なに寝ぼけているんだ? お前、どこで寝てるんだよ? 」
「 やだ・・・わたしったら・・・ ジョ−の背中に寄りかかって転寝しちゃったのね・・・ 」
「 ・・・ ったくなあ〜・・・ ほら、グラス。 」
「 え・・・ あれ。 これ・・・シャンパン? 」
「 そうさ。 お前の大好きなヤツ。 さっき全部飲まないでとっておいたのさ。 」
「 ありがとう・・・! ふふふ・・・このプチプチ泡の弾ける音も大好きなの♪ 」
「 ・・・ お帰り、ファンション ・・・ 」
「 お兄さん・・・・ ただいま ・・・ 」
兄と妹は黄金色の液体が満ちたグラスを そっと触れ合わせた。
― チン ・・・ 澄んだ音が小さく聞こえる。
「 お前はお前だから。 ・・・どんなコトがあっても ・・・どんな状況でも。
お前はいつだって俺の妹、ちっちゃなファンションだからな。 」
「 ・・・ ありがとう ・・・ お兄ちゃん ・・・! 」
ジョ−はひたすら寝息をたてているフリを続けていた。
・・・ フラン・・・ きみの幸せの笑顔が好きだよ。
でも・・・ぼくはちょっと羨ましいけど・・・さ
Last updated : 01,05,2009.
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