『 好きになったヒト ― (2) ― 』
ほわ〜〜〜ん ・・・・
彼の目の前は ピンク色の雲でいっぱいだ。
ひゃっは〜〜〜〜 け けっこんしき 〜〜〜
だっは〜〜〜 フランソワーズさん と
結婚式の ぱ・ど・どぅ 〜〜
俺が 俺が 王子サマ なんだぜえ〜〜〜
「 タクヤくん? どうしたの?? 」
「 タクヤ〜〜〜 おい どした? 」
ぴたぴたぴた ・・・ 頬を軽く叩かれた。
「 ・・・ あ・・・ ああ 」
「 あ〜〜 大丈夫? 気分 わるい? 」
「 オマエ 徹夜明けか? 二日酔い とか ・・・ 」
周囲は心配顔があつまっている。
「 あ す すんません ・・・ ちょ ちょっと だ 大丈夫なんで 」
まさか 嬉しすぎてくらくらした〜とは言えないので
彼は そそくさ〜〜〜 と 人垣の中から逃げ出した。
「 ・・・・ 」
きゅっと口を引き結び 超〜〜〜不機嫌にも見える表情で
彼は 空いているスタジオに飛び込んだ ― そして
ひゃっほ〜〜〜〜〜〜 ♪
持ってた荷物とタオルを放り投げ〜〜 大ジャンプ !
「 やた〜〜〜〜〜 っ!!! フランソワ―ズと踊るんだぁ〜 」
でへへへへ 〜〜〜〜〜〜
どてん。 かっこつけて着地して そのまま床に大の字だ。
「 だはははは〜〜〜〜〜 ぐらん・ぱ・ど・どう だぜ〜〜〜
ぐふふふふ〜〜〜〜〜 『 眠り〜 』 だぜ〜〜〜〜
でへへへへ〜〜〜〜〜 王子サマだぜ〜〜〜〜
そんでもって そんでもって けっこんしき だぜぇ〜〜〜〜〜 」
やた〜〜〜〜 やたやたやったぜぇ 〜〜〜〜〜
ぴょこん、と飛び起きると タクヤはジュッテでスタジオを一周。
「 ふ ふ〜〜ん ヴァリエーションは任せとけってんだ〜〜〜
やった やった やったぜぇ〜〜〜 」
― そう ・・・ 結婚式の踊り なのだ。
『 眠りの森の美女 』 の三幕 とは 百年眠り続けているお姫サマに
恋をした王子が 艱難辛苦を乗り越え〜〜 ついに彼女の元に辿りつき
ちう♪ で 彼女を目覚めさせ見事げっとする その結果なのだ。
「 だっはっは〜〜〜☆ これって俺様のための踊りじゃん?
年上のお姫サマをゲットして カノジョも愛してくれて〜〜
めでたし めでたし☆ このオンナは俺の嫁だあ〜〜〜〜 って
全世界に見せつける〜〜 だっはっは〜〜〜〜 」
ふう〜〜〜 タオルで流れる汗を拭った。
疲れなんか 全然ない。 身体はめっちゃ軽くなんだって出来る気がする。
「 アダージオ と コーダ ・・・ あんましGPやったことねえけど。
フランソワーズ 安心しな〜〜 俺がばっちりピルエット、回すから。
そうさ ラストのリプカだって楽々〜〜〜 支えるぜ ♪
・・・ あ。 ヅラはイヤだな。 おう パツキンにしてやるさあ
へへへ〜〜〜 フランソワーズと一緒だぜえ 」
( いらぬ注 : リプカ ・・・ リフトの一種。『 眠り〜 』 三幕の
GP、ラストはこのワザで決める。
ヅラ云々 ・・・『 眠り〜 』の 王子サマは金髪のヅラを被る )
ふんふんふ〜〜〜ん♪ 男性ヴァリエーションの曲を口ずさみつつ
タクヤは 元気よく勢いよく 回転しつつのダブル・バットマン を
続けるのだった。
「 ? あらまあ〜〜 元気ねえ 坊や。
うふふ ・・・ まあ頑張ってね〜〜 いい作品に なるかな? 」
外の廊下を通りかかったマダムは くす・・・っと笑いを残していった。
こぽこぽ こぽ ・・・・
熱いお湯がポットに落ちてゆく。
「 ・・・ 『 眠り〜 』 かあ ・・・
オーロラのヴァリエーションは 何回か踊ったけど ・・・
GPは久しぶりだわ ・・・ 出来るかなあ 」
フランソワーズは じ〜〜〜っと琥珀色の液体を見つめている。
今日は 珍しく早く帰宅した。
コドモたちは まだ学校だし もちろん、ジョーもまだ帰ってこない。
博士は コズミ邸に出かけている。
静かな 穏やかな 午後のひと時 ―
ふう 〜〜〜〜 ・・・
見慣れたウチの天井に ちょいと複雑な色の吐息がのぼる。
「 できる かなあ ・・・
パ・ド・ドウは 本当にしばらく踊ってないし。 」
すこしだけ 熱い紅茶に口をつけた。
芳香が ふんわり口の中に広がる。
「 ・・・ あ〜〜 おいしい ・・・ ほっとするわ ・・・ 」
ふう 〜ん ・・・ またため息、でも少し温かい。
「 そう ね。 タクヤは イイコよ、まだまだ若い ・・・
う〜ん これからばりばり頑張るコの 足を引っ張りたくないなあ 」
目の前には すんなりと白い指が伸びている。
― でも これは。 本当の手 ではないのだ。
「 こんなオバサンと踊るの、イヤかも ・・・
そうよね はっきり聞いてみるべきだわ。 そりゃ マダムの決定は
絶対だけど ― せっかく GP を貰えたんだもの、
同世代の若いぴちぴちしたお嬢さんと組むほうが いいわ 」
明日、話してみよう。 そう決心すると少し気分が軽くなった。
「 そりゃ ね。 わたし 踊りたいわ。 でも ・・・ 自信ない
ヴァリエーションはともかく ・・・ 組むのは・・・
わたし みかけよりも重いし 」
003 なのだ、どんなに普通に暮らしていても。
彼女の身体の中には 機械 が入っていて ― その分重くなる。
外見は 細身なダンサー体型だが そんなに軽くはない。
「 そうよ ・・・ わたしは なにかヴァリエーションだけを踊らせて
もらえれば ・・・
あ それとも 『 ラ・シルフィード 』 みたいに
あまり組むところがない演目でも いいかも・・・ 音、あったはずよね? 」
CDボックスをさぐり 音を聞いてみたりもした。
「 ふん ふん 〜〜〜 振りは ・・・ え〜と?
〜〜〜 〜〜〜〜 で あれ? あ〜〜 忘れちゃった
も〜〜 ダメねえ ・・・ 」
あれこれ考えるのも 結構楽しい。
足が自然に動きだし いつのまにかリビングで踊っていた。
「 あ〜〜 踊るの、楽しいわあ〜〜
うふ ・・・ こんな日がまた来るなんて 夢みたい〜〜 」
「 夢じゃないよ 」
「 え??? あ ジョー?? うっそ〜〜 」
声に振り返れば リビングの入り口にジョーが立っていた。
「 うっそ〜 じゃないよ、 ただいま〜〜 」
「 お帰りなさい いつ帰ってきたの?? 」
「 はい もう10分も前です。 ぴんぽん 押しても 押しても
だ〜〜れも応えてくれないので 外から解除して入ってきました、奥さん。 」
「 まあ〜〜 ごめんなさい〜〜 つい 夢中になってて・・ 」
イヤホンを外し 音を止めた。
「 いや いいよ、別に。
と〜〜っても楽しそうだったね いい笑顔してた 」
「 え そ そう??
ねえ 随分 早いお帰りね? なにかあったの? 」
「 午後からは < 在宅ワーク > です、校正がほとんどなんでね 」
「 まあ そうなの? あ お腹 すいてる? 」
「 ぺこぺこです、実は。 昼飯 食い損ねた 」
「 え〜〜〜 それじゃ すぐに・・・ケーク・サレ 作るわ 」
「 お いいねえ〜 あれ ウマいよ〜 」
「 ちゃんと オカズバージョンにしますからご安心を 」
「 めるし。 手 洗ってくるね 」
「 それじゃ 」
フランソワーズは エプロンをつけるとキッチンに入った。
ことん。 焼きたてのケーク・サレが置かれた。
「 さあ どうぞ。 野菜やお肉たっぷり です 」
「 わっほ♪ いっただっきまあす あっつ〜〜 」
ジョーは 熱々の一片を取り上げた。
「 ふぁ ・・・ 〜〜〜〜 んま〜〜〜 」
「 ふふふ ・・・ お気に召しました? 」
「 ん! これ ホント美味いねえ 」
「 でしょう? ママンからの直伝よ。 はい ミルクティ 」
「 さんきゅ〜〜 ん〜〜 ・・・
あ きみは? もう昼飯 おわった? 」
「 ええ。 ミルクティ お付き合いね 」
「 んん〜〜〜 あ〜〜〜 シアワセ ・・・ 」
「 いっぱい食べて お仕事、がんばってね。 」
「 おう。 あ きみも ・・・ ほら舞台あるだろ? 」
「 ええ ・・・ 」
「 さっき踊ってたね あ〜〜 楽しそう〜〜って見てたんだ 」
「 あら。 見られたちゃった・・・
う〜ん ちょっと今のわたしにはハードル 高いかなあ〜って 」
「 でも 踊るんだろ? 」
「 ― 踊りたい! 」
「 ぼくには応援しかできないけど ―
そこまで思ってるのなら 全力で取り組めよ 」
「 ん。 ありがと、ジョー。 頑張るわ 」
「 お〜〜 それでこそ ぼくのフランソワーズさ。 」
「 うふ ・・・
あ。 チビ達のおやつ、作っておかなくちゃ。
すぴかにはね チーズ・蒸しパン サツマイモいり、
すばるは サツマイモ・蒸しパン チーズいり よ 」
「 へえ ・・・ ねえ ぼくにも〜〜 」
「 はいはい どちらがお好み? 」
「 う〜〜ん ・・・ 両方! 」
「 あらあ〜〜 ・・・ お腹 出るわよ? 」
「 う ・・・ 朝 走る! 」
「 了解。 では スタンバイします 」
「 よろしく 」
彼女は テーブルを離れオヤツの準備を始めた。
すらり、とした姿がキッチンをゆらゆら動く。
ジョーは ミルク・ティ を飲みつつ 愛しいヒトの姿を追う。
彼女って。 ど〜いう性格なのかなあ ・・・
慣れ親しんだ味を楽しみつつ ふ・・・っと思う。
連れ添って 10年を超えた。
ず〜〜〜っと側にいてくれた女性 ( ひと ) だ。
辛い時の方が多かった。 滅茶苦茶にやられた時の方が多かった
でも 彼女は側に 後ろに いて、しっかりと援護してくれた。
どんな時も 側にいた。
笑顔だけじゃなかった。 泣き顔も そして 怒り顔も知っている。
お互いに だ。
長年の想いを やっとやっと遂げた時 ・・・
有頂天なジョーの前で 彼女は大粒の涙をほろほろ流した。
え・・・? な 泣いてる ・・・?
「 あ ・・・ あの? な なにか マズいこと、言った? ぼく 」
「 ・・ う ううん ううん ・・・ 」
「 でも 泣いてる ・・ 」
「 ・・・ 嬉しくて ・・・ 涙が 」
「 ・・・ フラン〜〜〜〜 」
わっほ〜〜〜〜〜 やた〜〜〜♪
彼の人生、前半は滅茶苦茶な年月だったけれど これからは
最高の日々だ! ジョーはもうアタマの天辺から爪先まで
< シアワセ > で ぎっちりになっていた ・・・
結婚して ― 夫婦になり
まあ それまでとあまり変わらない日々だろう と思っていた。
が !
「 ??? うっそだろ?? これが フラン かあ?? 」
「 え?? そんなのって ありかあ〜〜〜?? 」
「 ・・・ フランって え? 」
日常の行住坐臥に 小さな驚きやら幻滅を発見するのは当然だろう。
ある程度 それは予測していたのだが。
「 ・・・ ふうん ・・・ やっぱり朝はパンがいいんだ? 」
ジョーの前には白いご飯とお味噌汁 が並ぶが。
彼女は ジャムをたっぷり乗せたバゲットを食べる。
「 卵焼 は ― うん これはぼくも好きだな〜〜 」
ふわふわ・とろとろ〜〜なオムレツ が毎朝でてくる。
とてもとてもオイシイので ジョーも大好物・・・
もちろん リクエストすればスクランブル・エッグも 目玉焼きも
出し巻き風たまご焼き もでてくる。
「 うん ウチの朝は これで いや これが いいよ。 美味しいし 」
「 うふふ〜〜 朝はね〜〜 オムレツじゃなくちゃ 」
彼女も美味しそうに箸を動かす。
「 ふうん ? 」
「 ・・・ なに? 」
「 ず〜っと思ってたけど。 箸 上手だね 」
「 え? ・・・ ああ これ? 」
フランソワーズは 塗りの夫婦箸を持ち上げた。
結婚祝いに コズミ博士から頂いたものだ。
「 ウン。 あのさ 別にフォークとか使ってもいいのに 」
「 う〜ん ・・・でもねえ お箸の方が便利だと思わない?
お料理するにも盛り付けるのも 食べるのも。
わたしはフォークやナイフよりお箸の方が合理的で便利に思えるわ。 」
「 上手だよね〜〜 器用なんだ? 」
「 ・・・ そう? あ ジョー。 そういえば あなた。
ちょっと箸の持ち方 違わない? 」
「 え・・・? 」
「 ほら そこ。 こう〜 じゃない? 」
「 ・・・・ 」
彼は 長年の妙な持ち方を徹底的に矯正された・・・
ま あれは チビ達が生まれる前に直しといてよかったけど
う〜ん ・・・ まあ ね。
そう! チビ達が生まれてさ またなんか変わったっていうか
― うん 強くなったんだ!
「 踊りたいの。 できる限り ! 」
今までにみたこともないほどの 真剣さで 彼女は言う。
「 踊れよ。 きみはきみの望む道をゆくべきだ。 」
自然にそんな応えをしていた。
「 踊ってるきみって ほ・・・んとうにシアワセそうだもんなあ
あの笑顔のためなら ぼくはなんだって やる! 」
「 ありがとう ジョー ・・・・ ! 」
フランソワーズは 涙ぐみ彼の首に腕を絡めてきた。
「 まかせとけ。 ぼくはきみの夫なんだから 」
「 メルシ ジョー 」
ほ ぇ ・・・ あまぁ〜〜〜い なあ ・・・
フランのキスって こんなに甘かったっけ?
えへへへ ・・・ あ〜〜 シアワセ♪
な〜んのことはない、 ジョーは今でも有頂天で びろ〜〜んと
ハナの下を伸ばしているのだ。
ま よかったねえ ジョー君 ♪
***********
リハーサルが始まった。
最初は 自習、 自分たちで振り合わせをする。
「 あ あ〜〜 よろしくお願いします! フランソワ―ズさん 」
タクヤは さ・・っと 手を差し伸べた。
「 はい こちらこそ。 」
白い手が きゅ・・っとタクヤの手を握った。
「 あ あの さ。 俺 あ いや 僕、GPはあんまし経験なくて。
そのう〜〜 アダージオとコーダ 中心にやってもらえますか 」
「 わたしもしばらく踊ってないので よろしく。
うふ・・・ タクヤ君 ヴァリエーションは心配ないですものね 」
「 あ あの。 < 君 > いらないっす。 タクヤでいいっす 」
「 はい。 わたしも フランソワーズ ね? 」
「 え〜〜 でも 先輩を 」
「 二人の自習の時は 呼び捨てでいいわ。 」
「 お〜〜 それじゃ よろしく! 」
「 いい作品にしましょう。 じゃ 音出してみる?
それとも 振りを合わせる ? 」
「 ・・・ 出来れば振り合わせから 」
「 わかりました。 それじゃ ・・・ アダージオの最初から 」
「 おっけ〜〜 」
ふんふ〜〜ん♪ ・・・ で こっちから。
おっけ〜〜 これで〜〜
二人は口三味線で 踊り始めた。
「 〜〜 あ ごめん! 」
ピルエットのサポートで 女性の止まる位置が狂った。
「 ・・・ いえ。 あ あのね、もう少し 手の位置、下げてくれる? 」
「 あ ごめん ・・・ このへん? 」
「 ええ そこでお願い 」
「 ん〜〜 あ いい感じ? 」
「 そうそう 〜 」
回転はきれいにきまり オーロラ姫は定位置で止まる。
「 〜〜〜 っで 少し待っても平気よ? 」
「 そ そうっすか? じゃ ・・・ ってここでサポート? 」
「 ・・・ うん そのタイミングね 」
「 わかったっす。 〜〜〜 か ・・・ 」
二人は なんとかアダージオの振り合わせと進めてゆく。
「 ふう〜〜〜 こんなかんじ? 」
「 うん うん いいなあ〜〜 なあ もう一回転 ふやせるんじゃね? 」
「 でも 音に合わないのはダメよ 」
「 う〜〜〜 ・・・惜しいなあ 」
「 音楽に合わないのは だめ。 マダムは音を一番大切にされているわ 」
「 う〜〜 四回転ジャンプ〜〜とかやりて〜〜って 」
「 スポーツとは違うでしょ。 アート、芸術よ 」
「 うう 〜〜〜 」
「 それじゃ アダージオ、音でやる? 」
「 お願いしま〜す 」
「 ちょっと待ってね〜〜 」
オーロラ姫は リモコンを操作する。
「 はい〜〜 でます 」
「 おっけ。 よろしく〜〜 」
華やかな音楽が流れ 幸せな姫君と王子サマが踊りはじめた。
「 ・・・ あ ・・・ごめ ・・・ 」
「 大丈夫 〜 」
「 わりぃ〜〜 」
「 焦らないで 普通にプロムナード して 」
「 ん 〜〜〜 っと 」
まあまあ 平穏に、そしてにこやかにアダージオを踊れた。
「 はあ〜〜〜 ・・・ 緊張しちまった〜〜〜 」
「 ・・・ うふふ タクヤ、いい感じよ 」
「 ほんとっすかあ あ〜〜 まだまだだあ 〜 」
「 じゃ 気分転換に ヴァリエーションやる?
好きなだけ ジュッテ で マネージュして 」
「 お〜〜〜 いいなあ 〜〜 音 お願いしまっす 」
「 はい 」
勇壮な音楽とともに 王子、いや タクヤは思いっ切り回転つきのジュッテで
稽古場を一周した。
そして 正確な角度で脚をあげ ぶんぶん〜〜とセゴン・ターンを繰り返す。
♪♪ ! 音とともに すた・・・っと着地をきめる。
「 ・・・っと〜〜 」
ぱちぱちぱち〜〜〜〜〜 オーロラ姫が拍手喝采だ。
「 気持ちいいわあ〜〜 最高 ♪ 」
「 ・・・ へ ぇ ・・・ き きもちいい って感想
初めて ・・・ だぜ 」
息を整えつつ でも タクヤはに〜んまりしている。
「 そう? 若さっていいわねえ〜〜って感じ。
輝く王子のシアワセの踊り だわ 」
「 めるし〜〜〜 オーロラ姫。
姫君も 踊るかな〜〜〜 踊ろうよ〜 」
「 ・・・ 見劣りがするわ ・・・ オバサン・オーロラ姫 じゃあ 」
「 あのな〜 オレら 百歳の年の差 クリア〜 な カプなんだぜ? 」
「 ふふふ それじゃ。 音 お願いします 」
「 おっけ〜〜 ・・・・ いいかな〜〜 」
「 はい 」
センターでポーズを決め ― オーロラ姫が踊り始める。
「 ・・・ お〜〜 キレイだなああ〜〜 脚さばきがさあ 」
タクヤは ほれぼれ・・・ いや めっちゃ熱心に見る。
「 16歳 だ・・ 16の乙女だ ・・・
この笑顔 ・・・ ステップの踏みかた アームスのうごき・・・
16歳の 俺の花嫁サン だあ〜〜〜 」
デヴェロッペ の脚も高さをキープして オーロラ姫は美しく踊った。
「 ・・・ ふう 〜〜 あ〜〜 やっぱオバサンにはキツいわあ 」
「 ! なんで?? すっげ いい! 超〜〜やば♪
カワイイ〜〜〜 オーロラ姫 ぇ 」
「 うふふ ありがとう はあ〜〜 ホント しっかり踊りこまなくちゃ 」
「 今でも十分 カワイイぜえ 」
「 だめよ よろよろしてたわ わたし。 ちょいと誤魔化したトコもあるしね
あ〜〜 リハ がんばるわ! 」
「 な このまま コーダ やってみね? 」
「 え ・・・ でも振り合わせ やってないわよ? 」
「 ま〜 フランソワーズと俺なら なんとかなるって 」
「 でも 怪我なんかしたら 」
「 大丈夫。 ぜ〜〜〜ったい落っこどしたりしね〜から 」
「 ・・・ それは心配なんかしてないわ。
逆よ、タクヤに怪我させてしまったら 大変ですもの 」
「 へ〜きへ〜き 俺 頑丈だからよ そうそう壊れないさ 」
「 ・・・・ 」
「 な〜〜 やろうよ〜〜 ヤバかったら止めればいいじゃん 」
「 ぶっつけ本番ってこと? 」
「 え〜〜〜 ホンバンじゃないし〜 やりたいなあ〜 」
「 そう ね。 やってみよっか 」
「 お〜〜 それでこそフランソワーズぅ〜〜 」
「 あ でも一応打合せはしましょ? 怪我したくないでしょ お互いに 」
「 う〜〜〜 わかったよ。 じゃ ・・・ 」
「 最初は 〜〜〜 」
「 ん ん〜〜 ・・・で ピルエットはいって 」
「 そうね ラストは 」
「 リプカ! 安心してくれよな〜〜 ずえったいに!
落としたり しね〜から 」
「 ・・・ しがみついてるわ 」
「 だはは 〜〜 ほんじゃ 音 だしてい? 」
「 あ まってまって。 ちょっとポアント、履き替えるわ 」
「 お〜 」
フランソワーズが 履き替えている間 タクヤはひたすら ― 跳んでいた。
「 ・・・ お待たせ〜〜 あ リモコンで出すわね 」
「 お〜〜〜 よろしく ! 」
「 こちらこそ。 」
華やかでシアワセいっぱい♪ な 音楽が流れだす。
「 ・・・ あ そんなに持ち上げなくても 平気よ 」
「 そ? ごめ・・・ じゃ 君の高さに合わせる 」
「 あ そうそう 〜〜 ん〜〜と ラスト〜〜 いくね 」
「 おう さあ ! 」
「 ・・・ はいっ 」
リプカ とは リフトの一種で 跳びこんでくる女性を
男性は掬い上げるように抱いて リフトをする。
女性は両脚を上に跳ね上げ その様子から パ・ポアソン とも
言われている。 ( ポアソン = おさかな )
音を外すのは論外、そして タイミングがほぼ全て なのだ。
「 ・・・ きゃ 」
「 ! ご ごめん〜〜〜〜 」
彼女を落としかけ、 彼はあわてて抱き留めた。
「 わりぃ〜〜〜 大丈夫? 」
「 ええ なんとか・・・ そのまま床に降ろして
」
「 ごめ〜〜ん 」
しがみついたカタチから 彼女をおろした。
「 う〜〜ん ・・・ 俺の引きが遅い? 」
「 っていうか 二人の音の取り方、ちがったかも 」
「 え〜〜 そうかあ? 」
「 もう一度 聴いてみましょうよ 」
「 あ うん 」
〜〜〜〜〜♪♪ ♪♪ ♪ 〜〜〜
「 あらあ 音楽観賞会? 」
「 あ マダム 」
主宰者で指導者のマダムが ひょい、とスタジオの戸口から顔を覗かせた。
「 あ いえ あの 」
「 あは ちょいと音との取り方 研究中なんっす 」
「 音のとりかた? ― 音通り です。 」
「 へ〜〜い〜〜 」
「 あのね フランソワーズ、 タクヤ。
あなた達のリハだけど 」
「「 はい? 」」
「 助っ人をお願いしたの。 あなた達にはう〜〜〜んと頑張って欲しいのよ 」
「 すけっと ・・・? 」
「 応援のヒトってことだよ 」
タクヤがこそっと説明してくれた。
「 やあ 」
ロマンス・グレーの しかしぴん、と背筋の伸びた男性が入ってきた。
「 タカギ先生〜〜 」
このバレエ・スタジオの指導者の一人で 現役の頃は高いジャンプと
巧妙な回転で有名だった男性ダンサーなのだ。
「 よろしくな〜〜 」
「 二人とも〜〜 GPのリハは タカギ先生にもお願いするわ。
特にタクヤ! 男性パートはよ〜〜く指導していただきなさいね 」
「 へ〜〜い 」
「 今 二人で自習してたのか? 」
「「 はい 」」
「 ちょうどいいや ちょっと 踊ってみてくれるかな 」
「「 はい 」」
フランソワーズとタクヤは さ・・・っとセンターに出た。
「 まあ ステキ。 私も見学しよっと 」
マダムは に〜〜んまりしてピアノの椅子に座った。
♪ 〜〜〜〜 ♪♪♪ 〜〜〜
高らかな前奏が始まり、 結婚式のパ・ド・ドウ が始まった。
二人は にこやかに、しかしその陰でかなり必死で踊り通した。
♪♪ ! なんとか最後のリプカも 決まった!
「 ふ ・・・ う 〜〜〜〜 」
タクヤはフランソワーズを 静かに降ろした。
「 ・・・ 〜〜〜〜 」
彼女も 大息をついている。
ふうん ・・・ 頷くと タカギ先生は立ち上がった。
「 タクヤ。 お前、まだわかんないかもしれないがな〜
パ・ド・ドゥって 二人の共同作業なんだぞ? 」
「 え それは俺も 」
「 いいか。 そうだなあ〜 結婚生活にも似てるんだ。 」
「 へ? 」
「 なあ ピルエットでも フランソワーズなら こう〜〜
指一本添えているだけで 軽く三回くらい回るさ 」
ほら ・・・ と タカギ先生はなにげなくフランソワーズの手をとり
ピルエットをサポートしてみせた。
くるくるくる 〜〜〜〜
所定の音の中で オーロラ姫は五回まわった。
「 おわ ? 」
「 なんのためにウエストをサポートしてる? 」
「 あ?? 」
「 彼女のプリエのタイミングを感じるためなんだぞ。
まあ フランソワーズは 音通りに踊からその必要は低いけどな 」
「 ・・・ ・・・ 」
「 リフトも同じだ。 彼女の踏み切るタイミングを感じ取る。
そして 持ち上げれば ― かる〜〜くあがる。
タイミングを外したら 小学生だってもちあげられない。 」
「 ・・・ う〜〜 」
「 チカラ尽くで持ち上げたり ぶんぶん回すのが サポートじゃあないんだ 」
「 ・・・・ 」
「 まあな 長年組んでいると 相手の呼吸とかわかってくるけど。 」
「 ・・・・ 」
「 これから経験 いっぱい積んでゆけ 」
「 ・・ は はい 」
「「 ありがとうございました 」」
「 おう 次回 期待してるぞ〜〜 」
二人を残し タカギ先生はわさわさ手を振ってスタジオを出ていった。
がんばれ〜 と マダムもウィンクして行った。
「 ふぁ〜〜〜〜 ・・・ も〜〜 俺 課題山盛り〜〜 」
「 ふふ お互いさまよ わたしも 」
「 え〜〜 だってさあ フランソワーズってば 俺との時とは
ぜ〜〜んぜん別人みたくくるくる〜〜〜〜 回ってるし 」
「 あれはね タカギ先生がサポートしつつ微妙〜〜にわたしの位置を
直してくれてるからよ。 」
「 え 」
「 わかんないでしょ 傍からみてても 」
「 ん そっか ・・・ 」
「 タクヤだって経験を積めばできるわ 」
「 俺は! 今度のコンサートでやりたいわけ。 」
「 すごい意欲ね 」
「 ま な〜〜 」
俺は! フランの最高のパートナー って
見せつけたいんだ〜〜〜〜
「 え? 」
「 い いや なんでも ・・・ 」
「 うふふ あのね、ナイショだけど〜 」
「 ?? な なに ( どき♪ ) 」
「 わたしね〜〜 初めてリプカ 習った時、失敗して
おでこ、 床に ごん! しちゃったの 」
( いらぬ注 : ワタクシも・・・ (>_<) )
「 ・・・・ だ 大丈夫だった ・・・ ? 」
「 ええ おでこ だから。 痛かったけど 」
「 しぇ 〜〜〜〜 」
「 でも それで上半身を反らすタイミング、覚えたの。 」
「 ひぇ 〜〜〜〜 」
「 ねえ 頑張りましょう、二人で作ってゆきましょ 」
「 お おう ! 」
だははは〜〜〜〜 二人で! 二人で だぞ〜〜
ザマミロ〜〜〜〜
失敗したり 課題をみつけたり のリハーサルだったけれど
タクヤは もう有頂天のそのまた天辺に舞い上がっていた。
「 もっともっと踊り込まなくちゃね。 よろしくお願いします。 」
「 俺の方こそ! 」
「 じゃ 共同戦線ってことで 」
白い手が タクヤの前に差し出された。
おわ!? あ〜〜〜 なんてほっそりした手なんだあ〜〜〜
「 よろしく。 俺の! 姫君 」
「 あら 」
彼は す・・・っと片膝を突くと その手に口づけをした。
「 うふ ・・・ メルシ、わたしの王子様 」
! < わたしの > って!
ひゃっは〜〜〜〜〜 俺の フランソワーズぅ〜〜〜
タクヤは 完全に舞い上がってしまった ・・・
― さて 本番の日。
ジョーは すぴか と すばる を連れて公演の会場にやってきた。
大切そう〜〜に 大きな花束を抱えている。
ジョーの愛妻が好きなピンクと白のチューリップだ。
「 おと〜さん がくや わかる? 」
すぴかは心配そうな顔をしている。
「 きれ〜だね〜〜〜 おか〜さん、すきだよね〜 」
花好きなすばるは うっとり・・・花束をながめる。
「 楽屋 わかるさ。 この劇場には来たことがあるからな〜
おう これな〜お母さんの大好きな花さ。 」
ジョーは左右に子供たちを従え 花束を持ち、楽屋口にまわった。
「 いいかい、 静かにしてるんだよ 」
「 お父さん! アタシ 何回もげきじょうにきてるよ 」
「 タクヤお兄さんがおどるんだもん し〜〜〜 だよ 」
チビ達に 真顔で返されてしまった。
「 あ は そうだねえ。
さあて お母さん、がんばれ〜〜 だな 」
「「 ん !! 」」
「 失礼します〜〜 あのう 」
ジョーは楽屋口から入っていった。
楽屋、つまり舞台の裏は広々とした劇場ホールとは ずいぶん違う場所なのだ。
天井は低いし 狭い廊下に人々が行き来している。
皆 なんかごたごた重ね着をしてヘンな恰好だ。
「 ・・・ おと〜さん ・・・ あれ なに? 」
「 すばる〜〜 あのね ほんばんのまえは 皆 ああいうかっこうなの 」
「 ふうん ・・・ 」
すぴかが ちょいと得意そう〜に説明している。
「 え〜と お母さんの楽屋は 」
ジョーは ドアに貼ってある名前をあちこち見ている。
「 あらあ〜〜〜 すぴかちゃん すばるく〜〜ん 」
「 きゃ〜 かわいい〜〜〜 」
顔の半分以上が 目 みたいなお化粧をしたお姉さんたちが 寄ってきた。
「 ・・ う わ ・・・・? 」
すばるは すぴかの後ろに張り付いてしまった。
「 あ みちよお姉さん でしょう? こんにちは!
これ・・ すばる デス 」
「 あ みちよさん。 島村ジョーですぅ いつもフランが 」
ジョーは慌ててアタマを下げる。
「 あ〜〜 島村さ〜〜ん アタシこそお世話になってます。
すぴかちゃ〜ん すばるくん ようこそ! 」
「「 えへへ 〜〜 」」
「 か〜わい〜〜〜なあ〜〜 」
「 楽しみにしてます! みちよさんは ・・・? 」
「 あはは アタシは 『 グラン・パ・クラシック 』
うっふっふ〜〜 回って回って回りまくるからね、見ててね〜〜
すぴかちゃん すばるクン 」
「「 うん! あ はい! 」」
「 うふふ ・・・ あ〜〜 フランソワーズの楽屋 こっちよ〜 」
小柄なみちよお姉さんが教えてくれた。
「 あ ど〜も〜 ・・・ ああ ここだ。
フラン〜〜〜 ( コンコン ) 」
ジョーはドアをノックした。
「「 ・・・・ 」」
チビ達は 神妙な顔でお父さんの側に立っている。
「 どうぞ〜〜 開いてますよ〜〜 」
「 フラン〜〜〜 来たよ〜〜〜 お わ? 」
「「 おか〜〜さ〜〜〜ん 」」
楽屋のドアは半分開いていて 中には鏡の前にお母さんが座り、
そして 真ん中にやっぱりごたごた重ね着したお兄さんが立っていた。
「 あ ? 」
「 !! タクヤお兄さんだあ〜〜〜〜 」
「 わ〜〜〜 お兄さ〜〜〜ん 」
立ち尽くすジョーの脇から 双子が駆けだした。
「 お〜〜 すばる すぴか〜〜 」
「 わ〜〜〜い タクヤお兄さん ねえ これ ウチのおと〜さん 」
「 僕とすぴかの おと〜さん 」
「 ・・・ あ あ〜〜 ども。 山内タクヤです 」
「 あ ども。 島村ジョーです。 」
ばちばちばち〜〜〜〜〜☆
オトコたちの間に 火花が散った。
「 あ〜 家内がいつもお世話になっています・ 」
ジョーは 丁寧に挨拶をした。
「 フランソワーズさん と踊れて光栄です 」
タクヤは 王子さまの会釈をした。
ふん・・・ っ! ふん !
穏やか〜〜〜な表情の下で オトコ達は密かに牙を剥き
う〜〜〜〜〜っ!! と唸りあっていた。
「 フラン、 これ。 ぼくとチビたちから 」
「 まあ ・・・ きれい・・・! 」
「 オーロラ姫も すごく綺麗だよ 」
「 おお ありがとう えっと・・・ 山内クン。 」
「 どういたしまして 島村さん 」
オトコ達の会話は かな〜〜り わざとらしい・・・
「 うふふ〜〜〜 二人ともいい感じねえ。
素敵な花束 ありがとう ジョー。
すぴか すばる〜〜 客席から よ〜〜く見ててね〜〜 」
「「 うん おか〜さん !!! 」」
やっぱりいろいろ重ね着をしたオーロラ姫は 満面の笑顔を向ける。
う 〜〜〜〜〜〜 この笑顔〜〜〜 ♪
― ほっんとに ねえ。
ジョーくん タクヤくん ・・・ 彼女は素敵だよね!
さて いよいよ舞台の幕が上がった。
プログラムは 進み 次はいよいよ 『 眠りの森の美女 』
華やかな音楽にのって 幸せいっぱいの王子サマとお姫さま が現れた。
「 !!! あ あれが ・・・・ < タクヤお兄さん > か??? 」
溌剌と踊るイケメン王子 なのだ。
< すばるの延長 > じゃないのだ。
そのイケメン王子に ジョーの愛妻は溢れる笑みを見せているのだ。
「 ね〜〜〜 おと〜さん。 タクヤお兄さん かっこいいおうじさま! 」
「 おうじさま〜〜〜 ステキ♪ 」
チビたちは 大喜び だが。
「 あ ああ そうだねえ かっこいいねえ 」
あ あいつ! フランに ホの字だ〜〜
ぜったいに !!!
あの笑顔は 演技なんかじゃ ない!
オトコには ちゃ〜〜んとわかる。
だ け ど。
ふ ふん。 フランは ぼくの妻だ!
ぼくの子供を産んでくれた ぼくのオンナなんだぞ!
「 〜〜〜〜 アイツが フランの 旦那・・・??
すばる そっくりじゃ〜〜〜ん すぴか とも似てるし ・・・ 」
双子の手を引いてきた お父さん に タクヤはがび〜〜ん☆ だった。
! いけめんじゃんか〜〜 いいオトコ ・・・
すばるもすぴかも しっかり懐いてるし
・・・ いいおとうちゃん じゃんか
横暴旦那 ・・・ じゃねえ ・・・
DV亭主 なんかじゃ ねえ な
く〜〜〜〜〜 すばる と すぴか は
あいつの子供でフランが生んだんだあ
くっそ〜〜〜〜〜〜〜〜
舞台の上 と 客席 で。
一人の美女を挟み 二人のいいオトコ が火花を散らしあっていた。
だって 好きになったヒトなんだから 〜〜〜
― ちょいと オマケ☆
「 ジョー ! 見てくれたの? 」
「 ああ。 可愛らしい ステキなお姫サマだった! 」
「 ありがとう〜〜♪ ・・・ すごく嬉しい ・・ 」
「 はは ちょいと妬けたなあ〜 」
「 え〜〜〜 タクヤに? やだあ〜〜 うふふ〜 」
姫君は 幸せそう〜〜に笑った。
ジョーと ずっと踊るわ。 人生のパ・ド・ドウ を
タクヤと また踊りたいな。 ステキなパートナー
ああ ・・・ なんと無邪気な・我らがお姫サマ ・・・ !
************************ Fin. **********************
Last updated : 01,22,2019.
back / index
********** ひと言 *********
フランちゃんは いつだって 最強 なのです♪
パ・ド・ドゥ についての云々〜 は ホントのこと。
上手な男性と踊ると え〜〜〜 これがアタシ??
ってくらい 回れたりしますです (>_<)