『 Au revoir 』 より 抜粋
「 ・・・・! どうしたんだ?! 」
「 すみません、こんな時間に・・・ 人目を避けたかったので。
彼女を・・・お願いします。 ジャン ・・・ さん。 。」
あの日、深夜すぎ。 密やかなノックの音とともに、見覚えのある青年が訪れた。
ガウンを引っ掛け仏頂面でドアを開けたジャンは 戸口で凍り付いてしまった。
セピアの髪の青年の腕には。
毛布に包まれた妹が昏々と眠っていた。
兄と良く似た髪は縺れ白い頬には無数の擦り傷がある。
「 本当を言うとね。 ぼくは戦場を駆けるきみよりも舞台で舞うきみの方が
ずっと何倍も ・・・ 好き ・・ なんだ。 」
「 ・・・・ わたし ・・・ 」
「 さようなら。 もう 二度ときみの前には現れない。
どうか ・・・ 幸せに。 ・・・ フランソワ−ズ ・・・ 」
− ちょっとだけ。 いいかな・・・
ジョ−は独り言みたいに呟くとフランソワ−ズを引き寄せ ・・・ 唇を奪った。
− ・・・ ジョ− ・・・・!
懐かしい彼の匂いが 彼の温かさが 彼の・・・愛が。
ふつふつとフランソワ−ズの中から 湧き出てきた。
忘れていた、いや、忘れようとしていた熱い想いが身体の芯に 眼の奥に蘇り
・・・ あっという間に燃え上がるとたちまち爆ぜた。
・・・ わたし。 この瞬間を 待っていた・・・わ。
わたしが 望んでいた しあわせ は。 この人と共にいること・・・?
空・海様から 素敵イラストを〜〜〜 こんなに沢山頂きました♪
ぼろぼろ93に きゃ〜〜♪ らぶらぶ93・・・ そう、これがあの、セ−ヌ河畔での再会シ−ン
なのです♪ 原作で最高に好きな場面なのですよん。
そして・そして 〜〜〜 ジャンお兄様〜〜〜
原作後期のイメ−ジそのまんまで ジタンの香りが漂ってきそうでしょう?
ああ・・・ 空・海さま〜〜〜 至福・眼福の時を本当にありがとうございます〜〜<(_
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*** 管理人より ***
イラスト: 空・海 様