2003.9.22 (Mon)        デジタルデータ化

デジタルデータ化しようと思ってるんですよ。何をかって言うと、「紙」をですね。ボクにとってパソコンは仕事でもあり趣味でもあるんですけど、困ったことが一つあります。それは、「パソコン関係の雑誌が部屋に異常なほど増えてしまう」ということなんです。

 巷に溢れるパソコン雑誌の数を思い浮かべていただければお分かりになると思いますが、「パソコンに関する情報」というものは、全体ではものすごい量になります。ジャンルそのものが非常に多岐に渡るうえ、わずかな期間で新しい技術なり製品なりが次々と開発されていくため、常時、膨大な量の情報が氾濫しています。ボクは役割柄、そうした様々な情報を少しずつでも知っておく必要があるため、常にパソコン雑誌各種に目を通しています(もちろん単なる好奇心でもあるのですが)。

 一度目を通しただけで、そこに書いてあった情報がすべてインプットされるほど頭が良ければいいのですが、残念ながらそんな能力はありませんので、有益な情報が載っている雑誌は「お買い上げ」ということになります。もちろん、そういった雑誌を全部定価で買っていてはお金がいくらあっても足りませんから、ときには古本屋さんで「掘り出し物」を探します。「ブック○フ」みたいな大きな古本屋さんでしたら、結構新しい雑誌が運良く置いてあったりしますよ。100円とかなので定価で買うよりずいぶん助かりますね。

 そんな感じでパソコン雑誌をドンドン買っていってたら、部屋の中が雑誌だらけになってしまいました。場所も取りますし、これだけ数が増えると必要な情報がどの雑誌に載っていたのか探し出すだけで大変です。で、「雑誌をスキャナーで読み込んでデジタルデータ化しようかな」と思い至ったわけですね。いわゆる「電子スクラップ」ってヤツです。

 一応ウチにもスキャナーはあります。「じゃあ、とっととやればいいじゃん」って? 確かに(笑)。ただ、電子スクラップを作成するときに、こういう機能があったほうが効率がいいっていうのがいくつかあるんですね。

 どんなことかと言うと、
    ●  大量の紙を取り込むので、できる限り高速でスキャンが出来たほうがいい。
    ●  パソコンへの伝送速度も重要。USB2.0対応が必須条件。
    ●  ファイルサイズや汎用性を考えると、取り込みと同時にPDFファイルに変換できると便利。
    ● 取り込んだ雑誌の文字を自動認識するOCR機能もあったほうがいい。
    ● たくさんのスクラップから必要な情報を探し出すにはファイリングソフトが有効。
                                                  といったところです。

 要するに、「USB2.0でサクッと取り込むと同時に文字データつきのPDFファイルにしてくれ、後でその文字を頼りに簡単に検索できるスキャナー」が欲しい訳です。「そんな便利なスキャナーあるの?」「あってもお高いんじゃないの?」(テレビショッピング風)というお客様(笑)、実はあるんですよ。結構手ごろな値段で。

 そんなわけで、いまボクが一番欲しいものはそれです。果たして本当に買ってしまうのか、それともグッとこらえて我慢するのか、その結末はいずれまた近いうちに(最近、こればっかだな)。

 

 2003.9.16 (Tue)        阪神?

阪神が優勝?  あっそ。知らねー。
ボクにとって今年は「珍しくプロ野球が開催されなかった年」。
ま、来年は開催されるんじゃないっすか?

 

 2003.9.13 (Sat)        狂気のサッカービジネス (後編)

有り余る財力にものを言わせて、名門サッカーチームをまるごと手に入れたロシアの怪人・アブラモビッチ。しかし、ここに至るまでの彼の半生は、決して平坦なものではありませんでした。4歳までに相次いで両親を亡くし、親類の家を転々としながら幼少期を過ごした彼は、学校もまともに通っておらず、そのままドロップアウトしていくかと思われました。

 が、ソ連の崩壊と急速な資本主義化が彼を救います。シベリアで石油売買の事業を起こした彼は、エリツィン政権の影の支配者と呼ばれていたベレゾフスキーと出会うことでエリツィン・ファミリーの仲間入りをし、一気に頭角を現しました。当時のロシアは国営の石油会社を民営化する動きの真っ最中で、エリツィンからその采配を任されたアブラモビッチは、ロシアの石油業界に絶大な影響力を持つようになったのです。

 エリツィンの退陣後、黒幕のベレゾフスキーもまた失脚しましたが、アブラモビッチはプーチン現大統領とも太いパイプをつくり、ベレゾフスキーの利権も引き継いで権力を増大させています。下院議員で州知事でもある一方、ロシアン・マフィアとの黒い噂もつきない彼は、単純に「政商」という言葉だけでは言い表せない、ある意味でロシアという国の現状を象徴するような人物です。

 洋の東西を問わず、裸一貫からカネと権力を手に入れた成り上がり者が次に望むのは、「名誉」と決まっています。西欧の貴顕社会に憧れるアブラモビッチにとって、「英国名門サッカーチームのオーナー」というステイタスは何にも増して魅力的だったのでしょう。

 ボクの勝手な推測ですが、おそらく彼はコンプレックスの塊なのではないかと思います。親を亡くし、まともに学校も通えず、サッカー選手になる夢など持つことも出来なかった。それが今、巨万の富を手にした彼は、思うがままに選手を買いあさり、「自分だけのサッカーチーム」を持つことが出来る。彼にとってそれは、幼いころに買い与えてもらえなかった「自分だけのおもちゃ」そのものではないでしょうか。

 そして彼は信じています。彼のチームが活躍し栄冠を得れば、彼自身も賞賛の嵐を持って西欧の社交界に迎えられると。しかし、人々は彼の財産に媚を売ることはあっても、決して彼自身を受け入れることは無いでしょう。社交界から見れば彼は、「ドサクサにまぎれてロシア国民の財産を掠め取った、胡散臭い成り上がり者」であるから(もちろんやっかみの気持ちも込めて)。

 そう思うと、彼の途方も無い「散財」は余りにも悲しい・・・。彼も、選手も、ファンも、そしてもちろんロシア国民も、だれも幸せではないような、そんな気がします。

 

 2003.9.9 (Tue)        狂気のサッカービジネス (中編)

攻撃的なスター選手ばかりをかき集めるレアル・マドリードというチームに大いなる不信感を抱いたマケレレ。そんな彼に誘いを掛けたのはサッカーの母国、イングランド・プレミアリーグの名門、チェルシーでした。マケレレはこれぞ渡りに船とばかりにチェルシーに移籍を決めましたが、実はこの夏チェルシーに移籍したのは彼だけではありません。アルゼンチン代表のベロンやクレスポをはじめ、ムトゥ、ジョー・コール、ダフなど、獲得した選手は大物選手ばかり11人。移籍金総額はなんと209億円に上ります。

 昨年まで約160億円もの負債を抱え経営危機に陥っていたチェルシーが突如このような超大型補強に打って出たのは、ある一人の男の意向によるものです。男の名はアブラモビッチ。職業は油屋です(笑)。わずか36歳にしてロシア屈指の石油会社や航空会社、アルミニウム会社などを支配する彼の資産は4000億とも8000億とも言われ(要するによく分からないぐらいお金を持ってるってことね)、欧州全体で19位、40歳以下としては堂々第1位の富豪らしいです。

 アブラモビッチは、7月にチェルシーを約118億円で買収すると、クラブの160億円近い赤字の肩代わりも約束。その後わずかひと月の間に選手獲得に約200億円を使っちゃったうえ、新しいスタジアムの建設も計画しているとのこと。その全ては彼個人のポケットマネーから出ています。「サッカーはビジネスではなく道楽」と豪語するアブラモビッチ。イカレてます。確実にぶっ壊れております。

 これほどまでに豪快なカネの使い方をするのは、ボクが見る限り2つのタイプの人種しかないように思います。すなわち、カネが無限に湧き続ける泉を持っているアラブの王様か、あるいは分不相応な巨額のカネの使い道を思いつかない典型的な成り上がり者か、です。

 アブラモビッチの場合は、悲しいまでに後者そのものでした。彼が如何にして成り上がったか、そしてこれから何を目指そうとしているのか、そのお話はまた次回・・・。

 

 2003.9.4 (Thu)        狂気のサッカービジネス (前編)

世界各国のスーパースターをかき集め、漫画に出てきそうなドリームチームを作り上げているサッカーのレアル・マドリード。今季はついにあのベッカム様までも獲得するなどやりたい放題です。おかげで人気の方はウナギ登りで、先日のアジアツアーでも数十億ともいわれる莫大な収益をあげて帰っていったみたいですが、純粋に戦力面で見ればベッカムの獲得はまったく意味がない、というのが専門家の揃った見方です。

 そもそもレアルはベッカム獲得以前でさえ、攻撃的な選手ばかりでディフェンス陣の層が薄いといわれていました。スター選手というのは攻撃のときに派手に目立つからスターとして人気が出ているのであって、実は守備の時にはあまり役に立たないというのが一般的です。レアルのスター選手たちも例外ではなく、必然的に地味な守備的選手の負担が大きくなってしまいます。

 レアルの場合、昨季まではフランス代表の守備的ミッドフィルダーであるマケレレという選手がその重責を担っていました。「攻撃は大好き、守備には興味なし」のメンバーに囲まれて、一人で守備をしていたマケレレの苦労は相当なものだったと思いますが、フロント陣は守備的な選手を補強してマケレレの負担を軽くしてくれるどころか、あろうことかベッカム獲得により、攻撃にかける人数をさらに増やしてしまいました。マケレレがレアル・マドリードというチームに絶望感を抱いたとしても仕方がないことだと思います。

 そんななか、彼の揺れる心に目を付けた人物がいました。この夏、突如として全世界の注目を浴びることとなったその男は、レアル・マドリードよりもさらに漫画的なプロフィールをもった怪人物なのですが、長くなりそうなのでこの男の話はまた次回に・・・。

 


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