月編


 2003.5.30 (Fri)       アド街ック天国 その2

例の「出没!アド街ック天国」・多摩センターの回のことなんですけど、6月28日の土曜日に放送が決定したみたいですね。番組予定表を見る限り『グランクリュ』が上位で取り上げられるのは確定のようですが・・・。「人気のアミューズメント施設」と書いてあるところを見ると1位はやっぱりピューロランドかな。まあ、ガーデンシティでとんでもない枚数のキティちゃん写真を印刷し続けたボクとしては、キティちゃん人気の底力をイヤというほど知ってるんでね(笑)。さもありなんって感じです。楽しみですね。

 

 2003.5.25 (Sun)       ひとつ大人になるということ

大相撲夏場所は朝青龍が優勝を決め、一人横綱としての責任を果たす形となりました。が、今場所はよくも悪くも朝青龍に始まり、朝青龍に終わった場所と言えます。もともと相手への暴言などが目立ち、横綱としては品位に欠けるといわれていた朝青龍ですが、今場所は同じモンゴル相撲出身の旭鷲山戦で、その態度の悪さに非難が集中し、横綱審議委員などからも横綱としての資格を疑問視するほどの声が上がっていました。

 横綱に昇進する際には、2場所連続優勝という数字上の結果のほかに、「品格、力量ともに抜群であること」という但し書きがつきます。ただ強いだけではダメで、全力士の手本となるような品位を持つものこそが横綱にふさわしい、ということだと思います。朝青龍が昇進するとき、この品格の部分でまだ課題がある、という意見はかなりありました。ただ成績は抜群であったことと、朝青龍がまだ若く、この先横綱として務めることで「地位が人間を作るだろう」という期待を持たれて横綱に推挙されたわけです。

 しかし、横綱になってからも朝青龍の態度の悪さが変わらないのをみて、今回の騒動になってしまったのですが、さすがに朝青龍もこたえたのか、その後は土俵下に転落した栃東を助け上げるなど、紳士的な態度も見せるようになりました。それを見て「ああ、少し大人になったのかな」と思いましたが、一方で「これで小さくまとまって欲しくない」という感じもしました。朝青龍の強さの源は、なによりもその負けん気の強さです。狼のような激しい闘争心で相手を圧倒する部分は失って欲しくないです。

 かつて自分もどちらかといえばヒール(悪役)の印象が強かった北の湖理事長も、「品格を気にするあまり、力量がなくなるのも困る」と話しています。見てて見苦しくなるようなケンカ腰の態度はよくない。でも、相手に噛み付きそうなほどの気迫を失った朝青龍は、朝青龍ではない。批判された部分は真摯に受けとめ、何が悪かったのか反省しつつも、自分のいい部分は残していってもらいたいと思います。それが、人間としてひとつ成長するということなんじゃないでしょうか。

 

 2003.5.18 (Sun)       視覚障害者とパソコン

こないだふと気付いたんですけど、半年ぐらいこのコラムを書き続けている中で、まだ一度もパソコンのことに触れたことが無いんですよね。とすると、このコラムのページだけ読んで下さっている方の中では、ボクは単なる「お笑いコラムニスト」として認識されてしまっている可能性があります。いやいや違うんですよ、お母さん。ボクの本業はパソコンの修理屋でしてね・・・、とか言っても、じゃあ証拠を見せろってことになっちゃうんで、今回はパソコンのことについて書きます。

  先日ある方のお宅にパソコンの修理に伺いました。視覚障害を持つ方なのですが、パソコンのある部屋に通されてまずビックリしたことは、モニターが押入れの中にしまってあるんです。つまり、その方にとってはモニターは「必要ない」んですね。ではどうやって操作するのかと思ったら、全て「音」なんです。そのパソコンには特殊なソフトが入っていて、画面に表示されているメッセージ、アイコンの名前、自分で入力した文字などすべての情報がコンピュータによって読み上げられるようになってるんですね。使う側はその音声だけを頼りにパソコンを操作し、文章を入力するわけです。

 比べるものではないかもしれませんが、パソコンを操作するうえでは、視覚障害は聴覚障害よりもはるかに難しいと思います。音が聞こえないことは、パソコンの操作自体にはあまり影響が無い。現に、スピーカーがついてなくて音が出ないパソコンはたくさんあります。

 一方、物が見えないということは、パソコン操作のうえで相当なハンデになります。Windowsに代表される現在のパソコンは、GUI(グラフィック・ユーザー・インタフェース)による操作を基本としています。つまり、アイコンやメニューなどをマウスで選んで操作する、というものです。当然のことながらそれは、使用者が目で見て物を判断できる、ということを前提としたシステムであるため、そうでない方にとっては、そこに大きなハードルが出来てしまう。パソコンを使うことを躊躇せざるを得なかったと思います。

 が、そういう方たちを助けたいと、地道な努力を続けてらっしゃる方々がいます。ボクも知り合いに何人かそういうボランティア活動をしておられる方がいますが、そういう人たちのたゆまぬ努力によって、視覚障害者の方もパソコンを使えるようになった。前述のソフトはそのような努力の結晶だと思います。

 今回、ひとつボク自身に悔いが残る出来事がありました。ボクはフロッピーディスクに何かを入れるには、そのウインドウにドラッグすればいいと思っていました。でも、そのかたはドラッグが出来ない。そもそも、マウスを使うことが出来ない。そのことに気付き、配慮することが出来なかった。自分の中にある「当たり前のこと」にとらわれて、相手の出来ることと出来ないことを見極めることが出来なかったのは、パソコンを教える側の人間として恥ずかしいことだと思います。勉強させていただきました。

 

 2003.5.15 (Thu)       恐るべき性能を誇るケータイカメラ

最近の携帯電話の中には、デジタルカメラの機能がついているものが多くなってきました。自分や友だちの顔をそのカメラで撮り、写真をメールにのっけて相手の携帯に送る、というような楽しみ方が一般的ですね。ボクが今使っている携帯にもカメラがついていて、たまにそんな感じで使うことはあるのですが、じゃあ、普通のデジカメと同じようにパソコンに取り込んだり、印刷したりする用途に使えるか、というとそこまではやっぱり無理。言葉は悪いですけど「おもちゃ」の域を出ないものでした。

 ところが昨日、AUから発表された携帯のカメラは、今までの常識を大きく覆す、衝撃的な高性能カメラでした。まずは画素数。これまでの携帯カメラは、高いものでも30万画素程度が限度でしたが、今回発表になったCASIO製「A5401CA」に搭載されたカメラは124万画素です。一般的な小型デジカメと変わらない数値といえます。さらに1/2.7インチという大きなCCDと3群3枚のガラスレンズを採用したことにより、他の携帯についている「おまけカメラ」とは一線を画す、本格的な仕様になりました。

 よりわかりやすく言うと、CASIOはもともと「EXILIM(エクシリム)」という薄型超軽量のデジカメを発売して人気商品になっていたのですが、そのデジカメをそのまま電話にくっつけた、・・・というよりも「EXILIM」に「携帯電話機能を追加した」というほうがイメージに近いです。

 さらに本家EXILIMにもなかった機能として、対象物にギリギリまで近づいて撮影できる「マクロ撮影機能」と、撮った画像を携帯画面で拡大して表示する機能を装備し、地図や雑誌などを撮影しておいて、書いてあった情報をあとから携帯画面で確認する、というような使い方が可能になります。手軽な「メモがわり」としてカメラが活用できるわけですね。明るさを確保するための強力なライトや、携帯を閉じたままでもシャッターを押せる機能も魅力的です。

 これで撮影時にシャッター音さえ鳴らなければ完全な「スパイカメラ」ですけど、それだと「盗撮」目的に使う輩が続出しそうなので、仕方ないですね(笑)。本屋で店員さんにばれずに本の中身とかを撮影するためには、出来るだけ周りに人がいないときを見計らって使わないと。・・・・ってすっかり買うつもりになってるな、オレ(笑)。我慢しようかな〜。あ〜、でももうダメだろうな。あんなにキレイに印刷されたサンプル写真とか見ちゃったし。「 I can't stop falling in love with A5401CA .」って感じや・・・(笑)。 

 

 2003.5.10 (Sat)       「飲んだら乗らせるな。乗るなら飲ませるな。」

犯罪などするつもりもなく、ましてや刑務所なんて違う世界の話だと思っていた人が、ある日突然、刑務所に行くことになるとしたら、可能性として一番高いのは「飲酒運転」でしょう。飲酒運転の罪は一般的な認識よりはるかに重く、その傾向は近年特に強まってきています。

 万が一、あなたの運転する車が人身事故を起こしたとき、あなたの身体からアルコールが検出されたならば、あっさり「現行犯逮捕」されて当たり前のように「懲役○年」と宣告されます。「付き合いでちょっとだけ」などと言っても誰も聞いてくれません。もちろん莫大な慰謝料も請求されることになります。

 さらに最近は、運転者だけではなく同乗者の責任も追及されるようになりました。「まともに運転できないのを知ってて運転をやめさせないことは、飲酒運転の幇助にあたる」というわけです。これに関して一昨日、東京地裁で画期的な判決が出ました。飲酒ひき逃げ事故の遺族が起こした損害賠償請求で、裁判所は「同乗者にも責任がある」とし、車に乗っていた3人に約5000万円の支払いを命じたのです。

 この事故は、多摩市中沢というごく近所で起きたものなのでよく覚えています。名古屋から出張してきた会社員が、車のキーもさせないほどの泥酔状態でワゴン車を運転。すぐにオートバイと接触し、逃走しようとしていたときに、鶴牧に住んでいた専門学校生のバイクに追突。そのまま90メートルも引きずって死なせた上に、“事故後に酒を飲んだものと見せかけるため”、コンビニで酒を買って飲むという悪質なものでした。

 検察側は当初、「飲酒の事実が立証しづらい」として業務上過失致死(最高で懲役5年)で立件しようとしましたが、ご両親の必死の署名活動などもあり、より罪の重い危険運転致死罪が適用され、すでに懲役8年が確定しています。今回は民事での賠償請求だったわけですが、素晴らしい判決だと思います。

 そもそも、なぜか日本社会では飲酒運転に対する罪の意識がおしなべて軽く、「車で来ているから・・・」と断っても「まあまあ、一杯ぐらいならいいじゃない」とか「ちょっと休めば大丈夫だろう」とかいう返事が返ってきます。車を運転する人の意識ももちろんですが、それにお酒を勧めてしまう人の意識改革も必要じゃないかと思います。これはなにも車に限ったことではなく、体質的に合わない人がお酒を断ったときにも、「なんだよ、付き合い悪いな〜」とかいう感じの人が多いですね。「お酒を飲まない=その場のムードを壊す」というようなイメージは無くしていくべきだと思います。

 そういう意味で今回の判決はいい警鐘になるんじゃないでしょうか。たとえ事故を起こさなくても、現在の法律では飲酒運転の罰金は30万円。たまたま隣に乗っていただけの人間も同程度の金額を請求されます。割に合わないことはやめたほうがいい。それから、車が充分な殺傷能力を持った凶器であることをお忘れなく。まさか泥酔状態の人間に弾が入った拳銃を渡そうとは思わないでしょ(笑)。

 

 2003.5.8 (Thu)       なんでそんなにタマちゃんに固執するの?

ガーデンシティ多摩でひたすら「キティちゃん写真印刷マシン」と化していたボクにとって、ゴールデンウィークなんぞは「ポルトガルの旧正月」と同じぐらいの他人事でした(笑)。「・・・つまらん。なんか面白いことでもないのか」と思っていたらいるじゃないですか、謎のシロシロ集団。最初はただのうす気味悪い集団かなと思ってたのですが、あの「タマちゃんのことを想う会」と関係があるということがわかってから俄然興味がわいてきました。

 キミたちの面白さはお兄さん決して忘れていませんよ(笑)。聞けば今でも川にホタテを投げ込んでるそうじゃないですか。ホタテを食うのはアザラシじゃなくてラッコだよってあれほど言ってるのに・・・(笑)。なんかタマちゃん用のプールも作ってるらしいしね。そういやあ「電磁波シール」を貼りまくったりとか、そころじゅう白ずくめにしたりとか、教祖とやらがその場の思いつきで命令したとしか思えないことに膨大な資金と労力をかける姿はそっくりですね。

 まあ、ボクは面白いからもっといろいろやって欲しいんですけど、近隣の住民感情としてはやっぱり不安ですよね。あまり迷惑がかからないようにしてくださいね。


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