月編


 2003.3.31 (Mon)       2大スポーツイベントの結果

桜もちらほら咲き始めましたね。見どころは来週末ぐらいでしょうか。そんな中、ウチの近所の白山神社の桜はほとんど全部満開状態です。何故かここだけ。なにこれ、神通力?(笑)

日本対ウルグアイの試合は2−2で引き分けでした。ヨーロッパのチームに所属している選手たちはそれぞれしっかりと成長してますね。一番変わったのは精神面と当たりの強さでしょう。みんな堂々としています。内容も悪くは無かったと思いますよ。ただ、後半はアレックスのいる左サイドに攻撃が偏りすぎて、パターンが読まれていたような気がします。アレックスを囮にして、右サイドの名良橋やFW2人が飛び込むような形にするとディフェンスラインを混乱させられるでしょう。

 レコバたんはあまり目立たなかったですね。唯一スタンドを沸かせたのはゴール左、やや遠い位置からのフリーキックをわずかに外したときでした。たしかにすごいシュートでしたが、本調子のときの彼ならあれも決めているはずです。今回は残念ながら「魔法の左足」も不発でしたね。クラブチームのスケジュールは過密ですから、代表の親善試合にはなかなか調子をピークに持ってこれないのかも。

 さて、もう一つの注目カード、K-1のサップ対ミルコの一戦は、ミルコが左ストレート一撃でサップをKOしました。パンチを受けたあと一瞬遅れてサップが自ら倒れていき、ダウン中も苦悶の表情を浮かべていたのを見て、「鎖骨でも折れたのか?」と思いましたが、どうやら眼か底骨折(眼の裏側にある薄い骨)の疑いがあるようですね。骨格もふた回りぐらいでかそうなサップの顔面を一発で破壊するとは、ミルコのパンチ力は凄まじいですね。これまではキックのほうが得意と思われていましたが、認識を改める必要があるかもしれません。ひざ蹴りも強烈で、グラウンドの攻防も上手い彼は、この先K-1でも総合格闘技でも、どちらもチャンピオンになれる実力を持っています。

 サップについては、今回は負傷によるKO負けという、いわば「アクシデント」ですので、気にすることは無いと思います。残念だったのは、ローブロー(パンチが下腹部に入ってしまうこと)による一時中断で、開始直後からの前への突進が止まってしまったことですね。最初はいい気合乗りだったのに、レフェリーにローブローの注意を受けたとき、一瞬、テレビでよく見る従順でおとなしいサップの顔に戻ってしまっていました。再開後は、妙に慎重に距離をとっていたところをやられてしまったので、その点は修正すべきですね。ガムシャラに前に出て、相手に恐怖感を与え続けてこそサップの体格が生きます。

 それにしても、この2人の対決は面白い。総合ルールでの試合も見てみたいです。

 

 2003.3.27 (Thu)       今週末の2大スポーツイベント

戦争は予想外のイラク軍の抵抗により、長期化する様相を呈しており、出口の見えない時代のもどかしさは海の向こうでも現れています。こんなモヤモヤを吹き飛ばすためには、やはりスポーツでも見てスカッとするしかないかなと。明日からはいよいよプロ野球も開幕しますが、それ以外にも今週末は注目のスポーツイベントが2つ行われます。

 まずは金曜日。サッカー日本代表がウルグアイ代表と対戦します。中田、中村、高原などの欧州勢が全て帰国し、ベストメンバーがそろったジーコ・ジャパンに勝って欲しいのはもちろんですが、この試合、一番注目してみたい選手はウルグアイのレコバという選手です。ベッカムやロナウドなどと違い、日本での一般的な知名度は今ひとつですが、イタリア・セリエAで全選手中最高額の年俸(約9億円)をもらっているのをみてもわかるとおり、サッカー選手としてのポテンシャルの高さは世界でも屈指の存在で、その左足からのシュート、パス、FKはどれも「マジック」のひと言です。彼の魔法、見逃す手はないでしょう。

 もう一つは日曜日。あのボブ・サップがようやく「本業」に復帰します。サップにとっては、これが今年のK−1初戦になりますが、相手はいきなりミルコ・クロコップが選ばれました。最近はK−1よりも総合格闘技のリングで主に活躍しているミルコですが、そこでも戦慄の左ハイキックで強豪たちを次から次へとマットに沈めています。サップとミルコの対戦は、今年のK−1戦線の目玉とも言えるカード。これが開幕戦で見れるなんて、「朝からいきなりステーキ」みたいな感じですけど、せっかくですから美味しくいただきます(笑)。

 

 2003.3.21 (Fri)       始まってしまった以上は・・・

ついに米軍による大規模なイラク攻撃が始まりました。まあ、そうなるだろうな、とは思っていましたが・・・。「戦争をせずに撤退」という選択肢ははじめから無かったのでしょう。アメリカはこの戦争を「やりたがっていた」。もちろんこの場合の「アメリカ」というのは石油資本と軍事産業と湾岸戦争時の指揮者たちに囲まれたブッシュ政権、という意味です。

 彼らには以下のような、戦争を起こすべき充分な「動機」がありました。

・ フセイン政権を打倒し、アメリカの意のままになる政権を作り、油田を支配する
・ ミサイルや爆弾を大量に消費し、兵器の在庫を放出する
・ 湾岸戦争時の「前ブッシュ政権」の遺恨を晴らす
・ 外部に敵を作り、国内の不満の目を外部に向けさせる
・ 国連を無視してまでもアメリカの意見を押し通し、「一国による帝国主義」を完成させる

 「大量破壊兵器の排除」と「テロの抑止」と「イラク国民の解放」は、これらにくっついてくる「副次的な理由」でしかない。穿った見方かもしれませんが、ボクはそう思います。もちろん、戦争にはいつの時代も表向きの理由と真の理由がある。真の理由がどうあれ、表向きの理由が求める成果が充分に達成されたなら、それはそれでいいのかな、とも思います。ただ、何度もいいますが、戦争では必ず人が死にます。罪の無い人が不当な理由で、理不尽な殺され方をするのが許せないのです。

 ともあれ、戦争は始まってしまった。事ここに至っては、早期の戦争終結を望むだけです。すなわち米軍には、政権・軍部中枢を狙った急速かつ強力な攻撃により「とどめをさす」ことを、イラク政府には、無駄な抵抗をせず、「苦渋だが、潔い決断」をすることを強く望みます。特にフセイン陣営には、どんなに追い詰められても生物・化学兵器だけは決して使うことのないようにお願いします。その兵器の被害を一番受けるのは、にっくきアメリカ軍ではなく、フセインの下で何十年も耐え続けてきた愛すべきイラク国民だからです。

 

 2003.3.17 (Mon)       動物愛護団体っていうのはホントによくわかんない

最近、ヨーグルトの食べ比べに夢中でこっちのコラム書くの忘れてました(笑)。近ごろでボク的に一番印象に残っているのは「タマちゃんのことを想う会」ですね。なんなのオマエら(笑)。突然アメリカからわけわからん動物捕獲部隊を連れてきてタマちゃんを捕まえようとしたり、ホタテだハマグリだをバンバンと川に投げ込んで住民と小競り合いになってみたりと、やることなすこと面白過ぎます。

 ホントかウソか知りませんけど昨年からずっと一日一万円分ぐらいの餌を投げ込み続けていたとか。アホですか? 専門家に言わせると、アザラシはホタテやハマグリなどの貝類は食べないそうですよ。それどころか本来海水に暮らしているホタテを生きたまま淡水に放り込むとすぐに死んでしまい、そのままにしておけば水を汚す原因になるだけだとか。つまり彼らは「タマちゃんのことを想う」といいながら、実は何百万もの資金を使い、せっせとタマちゃんのすむ川にゴミを投げ込んでいることになります。

 いやー、豪快なスットボケっぷりですね。大丈夫なんでしょうか、他人事ながら心配になってきました。念のために言っておきますけど、ホタテやハマグリを割って食べるのはアザラシではなく、ラッコですよ。

 

 2003.3.8 (Sat)       あまりにも理不尽ではないのか

イラクが長距離ミサイルなどの武装解除に応じ始め、国際社会での戦争反対ムードが高まるなか、アメリカのブッシュ大統領は「たとえ安保理で武力行使決議案が否決されても攻撃は行う」と宣言しました。「じゃあ、国連安保理っていったいなんなの?」って思いますよね。アメリカがゴリ押しすれば全て意見が通ってしまう。会議もヘッタクレも無いです。まあ、いまやアメリカは世界で唯一の超大国ですから、当然っちゃあ当然ですけど、それにしても強引すぎる。

 結局のところ、「まず戦争ありき」で、その理由は後から持ってきたって感じですね。戦争の真の目的が「石油利権」なのか「軍事産業の利益のため」なのかは知りませんけど、少なくとも今のブッシュ政権の必死の態度を見ると、理由が単なる「テロ打倒」とか「大量破壊兵器の排除のため」だけでないことは確かなようです。フセイン政権を打倒してアメリカの意のままになる新政権を作りたいんでしょう。

 そりゃ確かにボクも、アメリカの論理はわからないでもない。北朝鮮のミサイルの脅威はもはや現実のものとなりつつあります。これを排除しようと思ったらアメリカの軍事力に頼るほかは無い。だが、北朝鮮が今回のイラクのように軍事的圧力に押され、国連の査察を受け入れて大量破壊兵器の放棄に応じたなら、金正日政権の完全なる打倒までは望みません。実際の戦争が起こらずして、ミサイルの脅威が去るならそれが一番いい。当然、軍隊の配備に掛かった費用などは日本が中心となって負担すべきだと思います。核や生物・化学兵器などが突然空から降ってくるという恐怖が取り除かれるでしたら安いものです。

 いずれにしても、戦争が起これば必ず人が死にます。フセインやその取り巻きだけを殺すことは不可能。「ただイラクに生まれ育っただけ」の何の罪も無い一般市民も大勢死ぬでしょう。アメリカやイギリスの首脳には是非、そのことを自分の国の国民に当てはめていただきたい。

 まだ、間に合います。 

 

 2003.3.4 (Tue)       男子三日会わざれば即ち刮目して相見るべし

松井が3打数3安打1HRの大爆発だったので、今度こそ何か書くだろうと思ったアナタ、・・・惜しい! 非常に惜しいですが不正解です。そりゃボクも書きたいのはヤマヤマですが、まだ我慢なのです。ビールは喉がカラカラになってから飲んだほうがおいしいっていうでしょ(笑)。まあ、そのうち我慢できなくなって書いちゃうでしょうけどね(笑)。

 それはさておき、今回はほかに書きたいことがあるんです。今日、ボクが目を奪われたのは松井ではなく、松井ニュースの後で、ついでのように扱われていたイチロー選手の姿でした。見ましたか? あのレフト前へのポテンヒット。タイミングを外されて完全に体制が崩れていたのにもかかわらず、バットだけをコントロールしてあの場所にボールを運んでいきました。賭けてもいいですが、間違いなく「瞬時に反応、判断して狙って打った」ものです。

 イチローはかつて、「ボールにバットを当てるだけなら、どんな球であろうと外さない自信がある」とコメントしたことがあります。非常にクレバーな選手である彼は、出来ないことは口にしません。「ヤツが自分でそういうからにはホントなんだろうな・・・」とは思っていましたが、今日の打撃を見て確信しました。イチローはバットをまるでテニスのラケットであるかのように扱います。おそらく彼にとって、「バットをボールに当てること」は問題ではなく、「当てたボールをどの方向に運ぶか」だけが課題なのでしょう。しかも、打撃動作に入ったあとで、そのモーション中に修正することが出来るとは。恐ろしい選手です。

 ・・・3年目。初年度の歴史的な大活躍の印象が薄れかけ、松井フィーバーの陰に隠れて目立たなくなっていますが、イチローはメジャーに行ってからもなお進化を続けています。もはや日本人という枠を飛び越え、世界最高のアベレージヒッターとなったイチローの芸術的なパフォーマンス。松井報道のオマケとして見るだけではもったいなすぎると思うのはボクだけでしょうか?

 

 2003.3.1 (Sat)       キミたち、何を騒いでいるんだい? 当然だよ、当然。

「松井がオープン戦で初ホームランを打ったから、あの”松井大好きヤロウ”がきっとホームページにそのことを書くはず」と思ったアナタ、残念でした。不正解です。松井さまは偉大なる将軍様なので(笑)、ホームラン一本打つぐらいは朝めし前の当たり前なのです。だからわざわざ記事にするほどのことじゃないのです。

 ・・・って、結局書いちゃってるけどね(笑)。でも、プロは公式戦で打ってナンボなんです。この喜びは公式戦初ホームランまで取っておくのが真の松井ファンというもの。自重しよう、自重。

 


コラムのトップへ