vol.014 ** 印傳 **
14.Sept.2004

 小学生のころ祖母の使っていた印傳の財布が好きで、
 「大きくなったら私も使いたいな」と思っていました。
 もちろんその頃、それが印傳という鹿皮製品だということなど知らなかったのですが、
 あのポチポチとした江戸小紋の模様と、なんとも言えない色のコントラストが
 小さい私の心を捉えて離しませんでした。

 大人になりそんな想いもすっかり忘れていたのですが、
 とある百貨店で見つけたとき、あの懐かしい記憶がよみがえってきたのでした。
 さっそく物色をしたのですが、カバンはとっても高価で大人の魅力満開だったので、
 がま口タイプの印鑑ケースを購入しました。
 印傳の魅力が、がま口の形でかわいさ倍増していて、ひとめぼれでした。
 小銭入れや財布も欲しかったのですが、もっともっと大人になってからの楽しみにと
 我慢我慢・・・

 お店の人曰く「使えば使うほど、味が出ていい風合いになるよ」 とのこと。
 海外のブランドも魅力的だけど、日本の伝統の物もいいな。と改めて思いました。
 400年もの歴史のある日本を代表する皮製品の印傳、
 皆さんもおひとついかがですか? 
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