風のように現れ、瞬く間に鬼道衆懐刀となった人物、速野瀧流。 されど、その正体は杳として知れず。 始まりの回想。 弐:特別では、なく 時は過ぎ、流れ、そして《刻》は何時か来る。 己の変化に怯うるを救うは、遥けき刻を生きた言葉。 参:それは儚い絆。かつてあった日常 それは、なくなるのかもしれない。刻の流れの中から。 だけれども、私は、忘れない。それがあなたたちとの絆だから。 時逆の前に――忘れないために、こころに、刻む。 四:時を越えても そして運命の時は来る。灯火だけを、こころに残し…運命は時を越える。 そしてもう一度決意の時。 |