木と野草の偶然

キクラゲ(キノコ)とニワトコ(木)オオイヌノフグリ(野草)
から何を連想するでしょうか?

<マタイ受難曲>でした
経過
ふとした事でキノコ(キクラゲ)を見つけました。木(ニワトコ)に辿り着きました。キクラゲはニワトコの枯れ枝や枯死の幹によく育つ、とつい最近知りました。
オオイヌノフグリは大層な名前です。この時期によく見かけます。外国ではどう呼ばれているのだろう?数日気になっていました。
ニワトコ(接骨木、)スイカズラ科
よく普通に見かける落葉低木、春に花序の花をつける。枝に髄がある。葉は奇数羽状複葉。

接骨木(せっこつぼく)の由来
骨折の時に利用した「当て木」と理解していました。(残念)
薬草(漢方)の生薬名です。
ニワトコの枝を黒焼きにしてうどん粉と食酢を混ぜモチ状にして幹部に塗って副木を当てておく治療をしました。痛み止めとむくみ、解熱作用でしょう。
2009年4月12日 植物園にて
キクラゲ(キノコ)→サイト内
中華から酢もの、「コリコリの食感」 ほとんどが輸入品です。
欧米ではAuricularia auricula-judae 意味はユダの耳
ここで「Judae-ユダ」が登場します。聖書の人物です。

イエスを裏切りますが後悔して自殺します。その時に利用した「木」が「ニワトコ」と伝えられています。
オオイヌノフグリ ゴマノハグサ科の野草
2月〜5月にかけて5〜8ミリのコバルトブルーの花を付ける。花弁は4枚、2本のおしべと1本のめしべで1日花、日当たりのよい野原や草地で育つ。
名前からは想像できないほど美しい。
別名 瑠璃唐草、天人唐草、星の瞳、Bird,s-eye、ペルシャの聖人など
学名:Veronica Persica(ベロニカ ペルシャ)
ここで「Veronica」が登場します。聖人の意味です。

マタイ福音書26章から27章でイエスの予言から始まりゴルゴタの丘で十字架に、最後に復活が述べられています。その一部のお話です。ゴルゴタの丘へ連行されるときに茨の冠から血が流れました。一人の少女がハンカチ(スカーフ)でぬぐってくれました。その少女が以後「ベロニカ」と呼ばれました。奇跡を起こす聖人です。そしてその血の跡に咲いた花が「ペルシャの聖人」でした。日本名は「オオイヌノフグリ」でありました。実際はイヌノフグリ(日本産)オオイヌノフグリ(帰化植物)
因みにこの野草の命名者はかの有名な植物学者「牧野富太郎」博士です。
2009年4月29日 旭区公園
マタイ受難曲
バッハの宗教曲です。全78曲で約3時間の演奏時間です。
マタイ福音書の第26章1節から27章66節までのイエスの受難と復活を演奏しています。聖書の中では7ページほどの記載です。コラールとアリア、合唱曲があまりにも美しく何度聞いても深い感動があります。

<イエスの予言→ユダの裏切り→最後の晩餐→ゲツセマネの祈り→ペテロの否認→ゴルゴタの丘→イエスの死(哀悼)>・・・・こんな流れになっています。

この曲の中にユダの裏切りと後悔そして自殺、イエスが十字架を背負いゴルゴタの丘に向かう様子も歌われています。

ちょっとした疑問から調べた結果ですが、思いもかけずびっくりです。
この場面でニワトコ、あの場面でオオイヌノフグリ、聞いている曲がいつもと違った印象になります。興味の糸が世界の大作とは・・・・(笑)

余談ですが
つい最近、私の故郷で90歳の女性牧師様が誕生しました。

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