陶 淵明(とう えんめい) いったい何者でしょう。 |
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国籍 中国 |
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私が、「陶 淵明」 に出会ったて20年程の付き合いになります。 たまたま本屋さんの文庫本から1冊を取り出し、立ち読みをし内容にぐいぐい引かれました。 「ああ、自分の感性と通じることがいっぱいあるなあ」 「この人なのか、かえりなんいざや光陰矢の如し の作者は」 この二つが第一印象です。 何度も読むうちにびっくりしたことは、1600年ほど前に生きた詩人の感性が現在も十分に通用すると言う事です。青年時代の焦る感情、大人になって家庭を思う気持ち、社会の不合理を嘆く感情、まるで私達とまったく同じ感情と、精神を共有しています。 陶 淵明の作品は、詩124篇、辞賦、散文12篇が伝わっています。 特にお酒を表現した詩は独特の深い味わいがあります。 作品の中なら「樹」と「木」を直接歌ったものではありませんが、いたるところに「木」がちりばめられた詩が数多くあります。 私は漢文の素養がある訳ではありません。「もしこうであったらいいなあ」という気持ちが込められています。 読書感想程度の軽い気持ちで読んで頂ければ幸いです。 尚、テキストは松枝茂夫、和田武司 訳注、 陶 淵明 全集、 岩波文庫 によります。 |
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