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大意 座敷の前の林はこんもりと茂り、夏のさなかにもさわやかな木陰を貯えている。 折から南風が吹くようになり、小さく渦巻いてわたしの襟もとを吹き開く。 … 畑の野菜はすくすくと育っているし、穀物も去年の分がまだ貯えてある。 暮らしをたてるにはたしかに一定の限度があり、必要以上に求めるのは わたしの不本意なことである。 |
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直接「樹」や「木」を表現はしてませんが、ういういしい香りを含んだ風が、「林」を通り抜け気持ちよく、からだを洗ってゆく。なんとゆうか、春に展開した葉っぱがいろんなエキスを発散している。熟成したウィスキーの香りと言いますか林の中に行くと若葉の匂い、複雑な生物の匂い、なんともいえない空気がありますが、ひとこと「清陰」と表現しています。 |
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