栄木(第1節)
采采(さいさい)たる栄木(えいぼく)
根を(ここ)に結ぶ。
(あした)には()(はな)耀(かがや)かすも、
(ゆうべ)には(すで)(これ)(うしな)う。
人生は()(ごと)
憔悴(しょうすい)すること時有(ときあ)り。
静かに(ここ)(はなは)(おも)
中心、悵而(ちょうじ)たり


大意
色華やかなむくげの木が、この地に根を張っている。
この花は朝には美しくかがやいているのに、夕には、はやしぼんで色あせてしまう。人の一生も、旅の一夜のように束の間にすぎ、やがて、やつれはてる時がくる。心を静めてそのことを思いつづけると、悲しみに胸がふさがれる。



序文に 「栄木は将に老いんとするを念うなり。」 と書いています。
熟年に差しかかった頃の作品でしょうか。それとも60過ぎまで長生きですから
晩年の作品でしょうか。
さて、「栄木」ですが現在のムクゲは間違いないようです。
漢字の語源から判明したのでしょう。
1600年前のムクゲの木はどうだったでしょうか。基本的には、花は現在の特徴を表しているでしょう。真夏に朝開き夕方にはしぼんでしまいます。
この詩の第3、4節にはなかなかすばらしい格言が表現されています。



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