コナラ(小楢)

ブナ科(コナラ属)


2002.5月.
南区の公園にはよく見かける木です。
弘明寺公園、児童公園などにクヌギと
いしょに大きな木があります。

夏に幹から樹液が出るので、いろんな昆虫が
集まります。クワガタ、カブトムシ,チョウなどの
居酒屋みたいなものです。

拾ってきたドングリをプランターに播き育ててみました。3株ほどが50cmほどの高さになり裏山に内緒で植えました。
次女が誕生して間もなくの頃でした。年に1回、秋に草を刈るので一緒に刈られないように支柱を立てたり、周りの草を早めに取り除き目立つようにしたり、結構楽しみました。
山へ行くとクヌギやコナラの切り株からひこばえがたくさん出ているのを見かけますが、生命力の強さに、ただただ感服です。
この残った緑地がもう50年維持できるのでしたらそれはもう立派な大木になるでしょう。

秋のドングリです。別の木です。 近くの公園です。別の木です。

コナラその後
2006年早春のこと
毎年時期を見ては経過を観察しています。重大な間違いがありました。
地面をよく観るとどんぐりがたくさん落ちています。
なんだか形が変です。どうも長年思い過ごしをしていたようです。
結論
コナラがクヌギに化けたみたいですね。クヌギへ行く
2006年2月26日撮影
どうみてもクヌギのドングリです。
2006年2月26日撮影


コナラ属には常緑性のものと落葉性のものとがあり、また、なかには同一の種であっても、
広く分布するものでは気候に応じて暖かい地方では常緑、寒い地方では落葉性となるものがある。
日本では、常緑性のものがカシ、落葉性のものがナラと呼ばれている。
Oak(オーク)はコナラ属を示すが、その中にはカシの類とナラの類が含まれる。
                                       辻井 達一 著 「日本の樹木」 
日本の里山には、コナラの雑木林が少なくありません。
かっての武蔵野はその典型です。日本人は、昔から、まきや炭をつくるために、
森林の伐採をくりかえしました。自然の広葉樹林を、何回もくり返して伐採すると、
コナラの多い林になります。コナラは切り株からすぐ萌芽してくるからです。
萌芽性のない樹種は滅びてしまいます。

林床の落葉は緑肥に利用されました。落葉を採取することも、コナラの増加に役立ちます。
コナラの種子は※ドングリです。ドングリは林床に落下します。
林床に落葉が少ないと、コロコロ転がって遠くまで移動することができます。
林床に落ち葉が厚くつもっていると、ドングリはあまり移動できません。
………コナラの林でも、人出を加えず放置すると、落ち葉がたまって、コナラはだんだん生活してゆけなくなるのです
                                    西口 親雄 文 「秋の樹木歳時記」

ドングリ
盛口 満 著 「ドングリの謎」 どうぶつ社   大変わかりやすい本でおもしろく読めます。
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