これが「エデンの蛇」じゃ、実に気味悪い姿じゃろう。
最大の獲物は「唄う蛙(かえる)たち」らしい。
He is "The SERPENT in Eden", the appearance is very very grotesque.
He is seeking for "The singing FROGS".
ここは大丈夫!!、ワシがこうして捕まえて居るからのう。
You are safe !!, because I have captured it like this.
人類の時代が始まって間も無い遥か太古に於いて、メソポタミア以西の「日入りぬ国(Occident)」の人々は蛇から快楽と智慧を授けられたそうじゃ、死と引き換えにな。この話ご存知かな?、旧約聖書の「創世記」に出て来るぞ。その為「日入りぬ国」の民は”原罪”とやらの意識を持ち苦悩したり懊悩するらしい。ちょうどここの様に、闇の中から沢山の”眼”に見詰められて居る様なものじゃわい。
しかしワシは「日出ずる蜻蛉(あきつ)の国」の百姓(おおみたから)の末裔、つまり極楽トンボな人間なので「妙適清浄の句、是菩薩の位なり」(原文:妙適清浄句是菩薩位)という心境じゃよ。「妙適」の意味を解して居ったかな?、ん、知らない、あっそう。「妙適」とは「性交の陶酔の境地」の事じゃよ。それが「清浄」だ、と言って居るのじゃ、「人間の本性」を知ったならばのう。これを「自性清浄」と言い理趣経の教えじゃよ。
全17章から成る経文じゃが、その第1章の初っ端に上の「妙適清浄句」が出て来るので、最初に出会した時は魂消たのう。以下同様で非常に簡潔で直接的で回りくどい所が微塵も無い。ワシは経文に限らず簡潔を好むのじゃ。しかし奥は深いぞ。
これは『カーマ・スートラ』やタントラの影響を受けて、不空→恵果→空海と伝わった真言密教の根本経典で、高野山では毎朝の勤行で唱和して居るのじゃが、これは又当サイトの秘密の経典でもあるのじゃ、ムッフッフ!!
「日出ずる国」に生まれ、虫の声を音楽として聴き、刺身を食らう我々は、それに相応しい哲学を持たねば為らぬのう!