今年こそ住宅を持つぞ!それなら基本を確認してください。

1.住宅を“買う”?
住宅を“買う”・・・多くの人はこのように言うのではないでしょうか?
車や家電のような感覚で住宅も考えているとこのような言い方になります。
建売住宅やマンションを購入する場合は仕方がないかも知れませんね。
しかし本来住宅は“建てる”ものです。
そこには自分で創るという感覚が加わります。
もちろんプロではないですから、自分の手を動かして創るということはできません。
プロに手伝ってもらいながら自分で創るということです。
しかも創るのは“モノ”ではなくて“空間”です。
同じ建材を使っても、使い方で空間は大きく変わります。
現に木を使う木造住宅でも本当にいろいろな住宅があります。
まずこの感覚を忘れないでください。
住宅は“買う”のではなくて、“建てる”のです。

次に、ではどうやって建てるかを考えましょう。
1.ハウスメーカーにお願いする
2.工務店にお願いする
3.設計事務所にお願いする
どれも一長一短です。
1.ハウスメーカーにお願いする
最も多いパターンです。
基本的に要望さえ伝えておけば住宅はできますので、楽です。
良い営業マンに出逢えれば良い住まいになります。
設計料も必要ありませんし、地盤の検査等もやってくれます。
外観デザインも豊富で、自由設計の会社が増えてきています。
材料は工場から出荷されて、施工する工務店も指定工事店が行ないますので、手抜き工事をされないですみます。(但し、住宅メーカーに依頼する場合は予算が多く必要です)

2.工務店にお願いする
技術的には確かな場合が多いです。
元請けですから、責任を持って施工してくれます。
ただ設計については、少々不安が残ります。
どうしても昔からある間取りになりがちですし、細かい要望を満たした設計になりにくいです。

3.設計事務所にお願いする
かなり自分の要望に近いプランになりますし、それ以上に良いプランになることも期待できます。
また工務店の選定や施工の監理をしてくれるので、施工の質も高まります。
ただプランを決めるまでに、時間も労力もかかります。設計料もかかります。
設計者の性格や経験によって設計内容が大きく変わりますし、相性が合わないとうまく行かないこともあります。予算が合わないということも結構あります。
どの方法が一番ということはありませんので、自分に適した方法を選んでください。
しかしいずれの場合も、プロの方のいいなりになるのではなく、どのような住宅にしたいのかを“自分で考える”ということが大切です。