不動産をどの様に活用するか


相続対策とは,不動産対策でもあると言う事を考えて見てください。
それは,相続財産の70%が不動産であるからです。
不動産は分割しにくい、売却しにくい、時には値下がりするから、充分な対策が必要となります。
土地活用には、自分で建物を建築して貸す
          土地を貸す(借りた方が建物を建てる)
          土地の利用をさせる(駐車場等)

円満な相続には,財産を優良不動産にしておく事が必要です。(相続人が貰いたいものにしておく)

従来から相続税対策は、多額の借金をしてマンション経営をする事だと思っている方がとても多い。中には、経営として成り立っていない事業も多い。
これは,銀行や建築業者が行う相続セミナー等により、強く勧められて建築したものである。
実際には、とても大変な思いをしている地主の方が多い。
相続する立場になって考えてください、6億の借金があり満室経営で年間200万しか手取りの無いマンション欲しいですか?
売却する事も出来ない、修理費が掛かって来たり,入居率が下がってきたら途端に赤字です。
建築する場合には、事業と考えて将来性はどうか?
長期安定経営として心配無いか?
入居保証が付いていると言っても慎重に、新しいうちは入居者は入りますが賃貸住宅は古くなってからが勝負です。
財産分けの時に誰も欲しくない財産にしないでください。
このような土地活用は、失敗すると円満な相続を難かしくしてしまいます。

土地のみを貸す(借りた方で建物は建てる)

この場合には、現在多く利用されているのが、事業用借地権や一般定期借地権です。
事業用借地権の場合は、ガソリンスタンドやロードサイド店舗と言ったところです。
賃貸期間20年以内で地主は地代を受け取ります。自分の借金が無いので立地の良い所があればとても魅力的です。(相続時に底地を物納にあてることも検討できる)
一般定期借地権の場合は、一戸建住宅のケースが一番多くあります、50年間土地を貸して地代を受けとる。建物は賃借人が自分の費用で建てるため地主は、借金なし
土地のみを物納にも出来るし、賃借人に売る場合も多い。
事業用借地権も一般定期借地権も期間終了後、更地で帰ってくる。合わせて相続税評価額も低くなり、住宅用に貸せば固定資産税も更地と比べて1/6になる。
区画毎に,相続人間で分ける事も可能。とても優れた土地利用と思います。

土地のみを貸す
駐車場経営が一番安全な土地利用方法に、変りはありません。
換金性も申し分ありません。どうしたら良いか分からない方は、この利用方法が良いでしょう。
土地活用には、全体の資産状況や相続人のことを、良く把握して土地活用を考えてください。
色々な事を相談出来る専門家を見つけてください。