太陽光発電の問題点解決

松下電工は5日、家庭用の太陽電池や燃料電池でつくった直流電流と、電力会社から 供給される交流電流の両方を使える住宅用の配電・制御システムを2010年にも発売する 方針を明らかにした。

 直流電流をパソコンやテレビといったデジタル家電などの電源として 直接使えるようにすることで、変換に伴う損失を防ぎ、家庭内の電気エネルギーの利用効率を 高めた省エネ住宅が実現しそうだ。

 現在の太陽光発電システムの1つの問題点は、メンテナンス費用が掛かりすぎることです。その大部分が、パネルで発電した電気が直流の為、交流に変換する為のパワーコンデンサー(約18万円)の交換時期が10年ぐらいと短いことです。

 10年ごとに、18万円の費用が掛かってしまっては、イニシャルコストの回収など出来ません。しかし、松下電工のシステムを使えば、コンデンサーは不要となります。大変に素晴らしい技術開発です。

 直流配電と太陽光発電システムの導入、家電製品ごとの電力消費量を確認できる装置などの 組み合わせで、従来の家庭より二酸化炭素(CO2)の排出量を20%程度減らすことを目指す。 システムの導入費用は「1戸当たり50万円以下にしたい」としている。

 冷蔵庫や照明器具は、電力会社から送られる交流電流をそのまま使っているが、パソコン などは、付属アダプターで交流電流を直流に変換している。家庭用の太陽電池で発電した 直流の電気も交流に変換しており、パソコンなどに使う際には再び直流に変換するため、 変換の度に数%ずつエネルギーの損失が生じている。

 直流電流を家庭内の電力線に流すと、電力会社の送電設備に悪影響を及ぼす恐れがあり、 コンセントや電気製品の仕様を変える必要もある。松下電工はこうした課題も克服できるとみて、 直流と交流の双方を制御できる分電盤を開発する。

 太陽光発電や燃料電池を普及させる上で、直流電流に対応したシステム整備は急務と なっている。松下電工は今後、グループの松下電器産業やパナホーム、電力会社、関係業界団体 などと協議を進める。

これで自宅で充電できる自動車の普及がぐんと見えてきました。とても楽しみです。