積水ハウス、中古住宅を再生・転売

 積水ハウスは1日から、自社で建設した住宅を買い取ったうえで、改修し中古物件として転売する住宅買い取り再生事業を開始する。建物評価額を土地価格に上乗せし、既存の住宅流通サービスを利用するよりも高値で買い取る。団塊世代を中心に住宅を処分する層が増えると判断、中古物件として若者層などに販売する。

 首都圏・関西など全国の支店に中古住宅を査定する専門人員を100人程度配置する。対象は戸建てや集合住宅180万戸で、年1500戸を手掛ける計画。買い取り後は間取りやデザインを設計し直し、最新の省エネ設備なども導入。再販価格は同社の新築価格(3.3平方メートルあたり平均約70万円)より2―3割安くなる見通し。
 
 子育てを卒業した夫婦には、庭のある大きな住まいは必要ありません。
 これから子育てをする世代の夫婦が使いやすい間取りの物件を安く購入する事が
出来る制度設計が必要だと考えます。

 今までは、古い建物の価格は0円という認識が多くありました。
中古住宅は、取り壊して新築住宅に建て替えるという時代は見直しを迫られています。

 各国との住宅寿命の比較では、日本の住宅の短命さが目立ちます。
日本に欠けていたものは、中古市場の取り組みです。
全住宅取引戸数に占める中古住宅の割合は13%で、米国(77%)、英国(89%)、フランス(69%)に比べて極端に低い。
  
 中古市場が活性化しない理由として、住宅ローンの新築への偏重是正や流通市場の未整備を指摘する声はあるが、環境問題や少子化対策も合わせて早急に中古住宅の再資源化を量っていって欲しい。

 その為にも、積水ハウスや旭化成といった、大手住宅メーカーが取り組みを始めた事は、大いに意義のあることだと思います。