『最近のこどもの保険について』

こども保険は、父か母のどちらかを契約者兼被保険者に、子供を被保険者にして加入する連生保険です(祖父母でも契約できるものもあります)。今、さまざまなこども保険が取り扱われていますが、大半のこども保険に共通している特徴は次の3つです。
<こども保険の特徴>
【1】入学のタイミングなどに合わせて祝い金(学資金)や満期学資金が支払われる
【2】保険期間中に契約者である親が死亡した場合は、以後の保険料が免除になる
【3】保険期間中に子供が死亡した場合には、一定の死亡給付金が支払われる
そのほか、親が死亡した場合には育英年金が支払われるものや、子供が入院したり手術などをしたときに給付金が支払われるものもあります。



 元本割れをせず、尚且つ貯蓄性を重視したこども保険が増えている

元本割れしないこども保険として、ソニー生命「5年ごと利差配当付学資保険」が注目されています。
他にも3種類、元本割れをしないこども保険があります。
アメリカンファミリー生命「かわいいこどもの保険」、富国生命「学資保険」、住友生命「こどもすくすく保険(貯蓄プラン)」です。
貯蓄性(返戻率)に関しては、それぞれの保険会社のサイトで保険料試算ができるので、興味がある方はご自身で調べてください。
それぞれの特徴は次のとおりです。
@ソニー生命「学資保険」・・・17歳満期があるなど、早生まれの子にも配慮した設定になっている。一時払いも可能で、まとめて払うほど貯蓄性は高まる。特約は付けられない。
Aアメリカンファミリー生命「かわいいこどもの保険」・・・契約者である親が死亡したときに保険料の払い込みが免除になるしくみを特約化している。この特約を付けないで親が死亡した場合は、契約者を変更して継続するか、その時点で解約して解約返戻金を受けることになる。もちろん、付けないほうが保険料は安い
(貯蓄性は高い)。学資金の受け取り年齢が固定している(15歳、18歳)。
B富国生命「学資保険」・・・保険料の払込期間は18歳までだが、22歳満期の学資保険。祝い金の支払いはすべて11月1日になっており、高校の推薦入学などの入学金の払い込みにも間に合う設計になっている。兄弟割引あり。
C住友生命「こどもすくすく保険(貯蓄プラン)」・・・元本超過を約束したこども保険。保険料の払込期間を保険期間よりも短く(短期払いに)設定することができる。18歳満期のものなら、12歳払済、15歳払済が可能。払込期間が短いほど、返戻率は高くなる。養育年金や子供の医療保障を特約として付加することもできる。
これら4つの商品には3つの共通する特徴があります。
イ5年ごと利差配当保険である
ロ被保険者である子が死亡した場合の死亡給付金は、それまでに払い込んだ保険料相当額になる
ハ育英年金や子供の医療保障が付いていない
一般的なこども保険は、子供が死亡すると、基準保険金額の一定割合(保険会社によって異なる。死亡時の子供の年齢によって給付割合を変えているところが多い)を死亡給付金として支払いますが、それを「既払込保険料相当額」に抑えることによって貯蓄性を高めているようです。また、現在の予定利率では有配当にすると貯蓄性を維持できないのでしょう(簡保の学資保険が典型例ですね)。元本割れをしていない4商品すべて、5年ごと利差配当保険になっています。