貰ってうれしい退職記念品ランキング

 2007年から団塊世代の退職が始まった。定年退職の経験者に、職場でもらってうれしい退職記念品を聞いたところ、旅行券商品券などが上位に入った。

 長年働きづめだった人も、退職後は一転して時間に縛られることは少なくなる。第2の人生に移る際にまずは旅にでも出て長年の仕事のあかを落とし、新たな生活に思いを巡らせたいと考える人は多いようだ。

 旅行券はそうした思いを後押しするにはよさそう。ただ、「夫婦でゆっくりと岐阜、長野へ1週間ほどの旅行を贈られた」という人がいる一方、「額が少なく、結局足し前して家内と南北海道に行った」人もいるなど、金額はまちまち。贈る側も「不足分は自己負担で」と添えるケースもある。全額負担だと高額になるので、旅のきっかけ作りになればというものだ。

 2位は商品券。「プリンターの購入資金にあてた」「欲しかったネックレスが高価だったので買えないでいたが、記念にこの商品券で購入した」。今回の回答者には退職後も再就職している人が約3割いた。新たな仕事で必要なものも商品券だと購入しやすい。

 旅行券、商品券とも、男性の退職者に渡す際「ゆっくり奥さん孝行してください」「奥様へのプレゼントにお使いください」と一言添えられることが多い。定年まで長年勤めることができたのは、家族に支えられてこそ。職場からの退職記念品にはその家族への感謝も込められている。

 商品券は全国の百貨店で使える共通券などもあるが、旅行券は発行する旅行会社でしか使えない。退職する人が足を運びやすい場所に支店があるかなど、事前に調査をしておいた方がよさそうだ。

 花は「一言ずつ付け加えながら1本1本贈ってくれ、最期に豪華な花束になった」という渡され方をしたケースも。「現在もドライフラワーとして飾っている。老いてもなお色あせないようにと選んでくれたのかも」と、花をみては昔の職場を懐かしむ人もいる。

 寄せ書きには、職場の仲間からの心温まる言葉が並ぶ。ある退職者は「気むずかしい上司と思っていたけど明日からいないと寂しい」と書かれ思わずほろり。「これほど(自分に)あだ名があったとは知らなかった」と、退職時になって思わぬ発見をした人もいる。デジタルカメラには、退職後に「家に閉じこもらないで」という配慮もあるようだ。

 最近はパソコンでのメールが多いが、自筆での手紙やはがきにこだわる人もいる。万年筆は自由な時間ができる筆まめな人たちに喜ばれそうだ。

 10年日記は高橋書店(東京・文京)、石原出版社(鹿児島市)などが製造している。B5版など通常の手帳よりは大ぶり。5年までなら通常の手帳サイズが各種ある。再出発を図る退職者には、ピッタリかもしれない。

 贈る側は、記念品を選ぶのに頭を悩ませそうだが、退職経験者からは「何でもありがたい。金額にこだわらず、気持ちがこもっていればそれでうれしい」との指摘もある。贈る側も退職する側も、何より互いに感謝の心を忘れないようにしたい。

宅配便で届けるケースも

 今回の調査では「もらいはしたけれど置き場所や扱いに困ったもの」「自分の趣味とは異なり使う機会はあまりなかったもの」も聞いた。花束や時計などを挙げる声があった。

 だが、単に迷惑というわけでもなさそうで、花束は「スーツ姿で花束を持って電車に乗るのは抵抗がありタクシーで帰った」などと気恥ずかしさもありそう。こうした事情に配慮してか、最近は自宅に宅配便で届けるケースも徐々に増えているようだ。

 腕時計はデザインなどにこだわりがある人もいるし、置き時計は室内のインテリアとの調和など置き場所の問題もある。事前に趣味や好みを聞いておいたほうがいいかもしれない。


日経プラス1より

こういうランキングがあると助かりますよね!

ゴルフクラブは13位にランキングされていますが、本当にパーターを記念に貰ったという人

が私の周りにも増えています。

個人的にはジャズタクシーが希望ですが、後輩諸君よろしく!

旅行券  547
「ゆっくりと奥さん孝行してください、くれぐれも一人で

行かぬようと添え書きされていた」

商品券  346
「今となれば実用的でよかった」「孫のために使った」
花・フラワーアレンジメント  324
「電車に乗るのが気恥ずかしい豪華品だった」

腕時計  219
「時間の感覚が薄くなるので時を大切にと言われた」

「裏蓋に退職記念の刻印付きだった」

パソコン  209
「退職後の暇つぶしに役立った」
寄せ書き  206
「私にとっては面はゆい言葉で、読んでいて汗が出る」
デジタルカメラ  197
「たくさん撮って近況を知らせてくださいといわれた」
選べるギフトセット  143
「人形を買い、それを見て職場を思い出している」
置き時計  141
「新たに行く会社で使ってくださいと言われた」
10

絵画など美術品  108
「好みを見抜いてくれていた部下の気持ちに強く打たれた」

「勤務したことのある地方の名匠の作品だった」

11

万年筆  106
「私が筆まめなことを知っていて高価なものが贈られた」

「いまだに飾ってある」

12 旅行かばん  91
「出かける時いつも持ち歩いている」
13 ゴルフ用品  83
「パターをもらった。スコアは変わらず」
14

十年日記(手帳)  75
「定年後の脱力感から解放され、毎日を意欲的に行動し

記録する新たな生きがいを感じた」

15

万歩計  60
「自由すぎて生活が不規則になったり運動不足になった

りするので使ってくださいと言われた」