自動車保険の更新に注意

保険会社から送られてくる更新の申込書は、“前年の契約内容”と“おすすめタイプ”が印刷されてまいりますが 、前年と同じ契約内容で良いと思わずに、1年間にクルマを運転する人の年齢や内容を確認することが大切です。

子どもが21歳になったのに、「21歳未満不担保」にせず、前年と同条件の「全年齢担保」で契約すると、わざわざ高い保険料を払うことになります。「26歳未満不担保」、「30歳未満不担保」もあります。
また、「運転者家族限定特約」を付けると、保険料は安くなりますが、家族の範囲に含まれるのは、本人、配偶者、本人または配偶者の同居の親族および別居の未婚の子です。
「親族」とは、「6親等以内の親族と3 親等以内の姻族」を指します。
別居している未婚の子が、親のクルマを運転する場合は問題ないのですが、結婚して引き続き別居しているのであれば、「別居の未婚の子」でなくなるため、 親のクルマで事故を起こしたら、補償されません。


交通事故に遭った時、相手への補償額が心配です。過去の例では、お医者さんの死亡事故で多額の補償事件がありました。対人賠償は必ず無制限で設定しましょう。


また他人のクルマや塀などの破損の補償に必要な対物賠償も、最低1000万以上かけておいて下さい。アクセルとブレーキを踏み間違えて、お店につっこむ事件がよく新聞記事になります。保険料に大差がなければ、無制限も検討して下さい。


人身傷害補償保険は保険契約者とその家族についてその自動車に乗っている時の事故はもちろん、歩行中や他人のクルマに乗車中の事故でも、保険金額内なら全額補償されます。
他のクルマとの衝突事故の場合、事故の状況と過去の判例から自分と相手との過失割合が決定されます。そしてそれに応じて、その事故で生じた損害に対し、相手から支払われる賠償金と自己負担する分が決まります。

人身傷害がついていれば、自分の保険会社が治療費を全額補償してくれます。
人身傷害保険は翌年の保険割引率には影響ありません。

事故時に慌てないために

事故に遭った時は慌ててしまいますので、事故時の保険会社電話番号は車内に貼っておくと

安心です。

                 CFP 大橋陽二  fwnh7798@mb.infoweb.ne.jp




 

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