JALの企業年金減額で退職一時金はどうなるのか?

日航は、現役社員で約5割、OBで約3割の削減案を提示していた件で、
昨日、退職者らOBからの同意が3分の2に達した、と発表しました。
22日までは意向の変更が可能ということで、予断を許さない状況かと思いますが。
 
さて、年金の5割、3割ってすごいことだ!と思うのですが、「年金全額に対しての5割、3割」という意味ではないのです。
会社員であった人は、厚生年金と国民年金を受け取ります。
会社によっては、その上乗せ部分として、「企業年金」があるところもあります。
 
日航では、上乗せ部分として、次の年金があるようです。
 厚生年金基金・ 確定給付企業年金・ 退職一時金(一時金を年金型受取にした場合)
その中で減額されるのは、確定給付企業年金です
つまり、 既に退職をしてる方で、退職一時金を年金型にしている方は、減額されません。ただし、運用金利は4%台との事で、高すぎるという批判もあり金利は見直される事になると思います。
 
 私も、間もなく定年退職します。企業年金について一括してもらおうかと考えてしまいます。
企業年金は、従業員の為に設けているもので、厚生年金基金や確定給付企業年金がありますが、受け取り方は企業によってことなります。

 企業年金の、受け取り方は一括受け取りか、年金型になります。例えば10年間にわたって月に10万円、累計1200万円受け取ることが出来る年金でも、一括受け取り額は、800万程度となってしまいます。

 年金が終身であれば、長生きを考えて死ぬまで貰ったほうがお得です。そして、多くの企業で20年保証が付いていますので、死亡しても残された家族が受け取れます。年金型ですと企業が4%ほどの金利を約束してくれています。現在の金利状況では、信じられない金利が付きますから、年金型が有理に決まっています。

 
しかし、日航のように経営破綻をしてしまうと、大幅に減額されてしまします。年金は、老後の生活の柱になるものですので、普通の会社員より沢山もらっているとはいえ、見込みが外れるというのは厳しいですよね。

 セカンドライフの設計を充分に考えましょう。