50代夫婦のナイトライフは月に一度

  50代夫婦の16.8%は過去5年間セックスレス――。40〜60代夫婦のナイトライフに関する調査結果を見ると、性生活の希薄化が50代を境に、進んでいく様子が読み取れる。セックス頻度が下がると、離婚を考える人の率が高まるという、別の調査もあり、ナイトライフの維持は「ちょっとご無沙汰」では済まされない、深刻な夫婦の危機と背中合わせと映る。

 角川・エス・エス・コミュニケーションズのサイト「毎日が発見ネット」の会員を対象に、シニアの「夫婦の関係、愛と性」についてアンケートを実施した結果だ。性別は女性が58.1%、男性41.9%。年齢層は40代が15.6%、50代が43.8%、60代以上が40.6%で、50代の声が最も色濃く反映されている。

 「現在、性生活は必要だと思いますか?」という質問に、「必要だと思う」と答えた人は、40代が76.5%と、4分の3に達したのに対して、50代は51.6%と、約半分にまで減った。25ポイントもダウンした形で、50代になると、「セックス不要観」が急激に強まることをうかがわせた。60代以上は53.4%と、50代よりもわずかながら前向きに転じている。

 「夫婦の関係は、性生活面でうまくいっていますか?」という質問では、「うまくいっている」と答えた人は26.7%と、ほぼ4分の1(「大変うまくいっている」と「まあまあうまくいっている」の合計)。「ふつう」が最も多い51.6%で、「うまくいっていない」が21.7%(「あまりうまくいっていない」と「うまくいっていない」の合計)だった。

 現在の夫婦の性生活について満足度を尋ねると、50代は「ふつう」が66.2%で最も多く、「満足している」が20.0%、「とても満足している」が7.4%。反対に、「やや不満」「不満」はともに3.2%と、不満感を示した割は合わせても10%に満たなかった。

 年齢層でかなり差が出たのが、「配偶者との現在の性生活の頻度は?」という問いへの回答ぶりだ。最も高い頻度の選択肢となった「1カ月に2回以上」は40代が17.6%、60代以上が17.0%とほぼ拮抗したのに対して、50代は14.7%と見劣りした。逆に、続く高頻度の「1カ月に1回程度」は40代が14.7%、60代以上が15.9%と近かったのに対して、50代は21.1%に達し、50代の最多回答となった。40代の最多はさらに低い「1年に数回程度」の26.5%だった(50代は12..6%、60代以上は12.5%)。

 50代夫婦のナイトライフは、月に一度。