内閣府は8日、「国民生活に関する世論調査」の結果を発表した。日ごろの生活の中で悩みや不安を感じているか尋ねたところ、「感じている」が69.5%となり、この質問を始めた81年以降で過去最高となった。

 悩みや不安の内容では「老後の生活設計」が53.7%と最多で、内閣府政府広報室は「年金記録漏れ問題などの影響があるのでは」と分析している。
 

 悩みや不安を感じている人は、過去最高だった前回調査(06年10月)を1.9ポイント上回った。年代別では50歳代が76.2%と最も高く、団塊の世代を中心に年金問題の影響が色濃いことがうかがえる。「悩みや不安を感じていない」は29.6%と初めて3割以下となり、03年6月の31.5%を下回り過去最低となった。
 

 悩みや不安の内容については複数回答で質問。「老後の生活設計」のほかは「自分の健康」48.3%、「家族の健康」39.8%、「今後の収入や資産の見通し」39%の順だった。
 調査は7月に実施。全国の20歳以上の1万人を対象に個別面接で聞き取り、6086人から回答を得た。回答率は60.9%。

  政府は国民の不安にしっかり答えて欲しいし、我々ファイナンシャルプランナーも老後の生活設計について、しっかりアドバイスしなければならない。