スカイツリーも採用。LEDは終の棲家に合う。

 2011年は、少ない消費電力で建物の屋内外を美しい光で彩るLED(発光ダイオード)照明の「エコの実力」が広く認知される年となりそうだ。照明器具メーカー各社が今年から家庭だけでなく、オフィス向けなどでもLEDの販売攻勢を強めるためだ。政府も家庭・業務部門の二酸化炭素(CO2)排出削減対策という観点から導入支援を強める方針で、エコカーのように環境性能で照明器具を選ぶ時代がきている。

暮らしにも変化の波が確実にきていますね。スカイツリーはすべてLEDを使用するのでエコの象徴にされるだろう。そして、照明分野の革新の波は、住宅やオフィスにも押し寄せ始めている。

 住宅への展開について、10年は部屋の一部を照らす『点』光源のLED化が進んだが、11年は室内全体を『面』でくまなく照らすベースライト市場が活気づくだろう。ベースライトは天井に取り付けて使う器具。シャープに続き東芝ライテックが10年12月に発売。パナソニック電工など他の大手メーカーなどが追随する可能性も高い。

 
 しかし、課題は商品コストである。本格普及期を迎え、LEDの価格下落も進んでいる。09年初めに1万円前後だったLED電球は、メーカー間の競争激化を背景に現在では3000円程度まで下落。10年5月には販売額構成比で電球全体の約6割に到達し、その勢いはその後も持続している。矢野経済研究所の推計によると、10年の国内LED照明市場は95.2%増の730億円となる見込みだ。

 ただ、ランプを付ける照明器具の初期費用はまだ割高だ。約5万円の直管形LED搭載ベースライトの場合、投資を回収するまでに10年程度かかる。量産効果や部品調達コスト低減などで回収期間を大幅に削減することが普及促進の鍵を握っている。

 熱を発生しない事や寿命が長いことで、マンションの共用部分では,普及が急速に進んでいます。自宅でも吹き抜けや高い位置に設置する照明は、LEDをお勧めします。