(頼朝台風のオプション付) |
2007年10月26〜27日 |
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古来より愛されてきた国民的ヒーロー・義経。しかしそんな彼にも針のムシロ的アウェイの地があります。まずは山口県下関、そしてこの鎌倉。平家を滅ぼした義経が下関で憎まれるのは仕方ないけど、頼朝のため、ひいては鎌倉のため生も死も捧げた義経が鎌倉で嫌われてるのはなんだか釈然としない…!嫌われてる、というよりは無視されてる、という表現が正しいですが。まるでそんな人物など初めからいなかったかのような、それは見事なスルーっぷり。ふつうに鎌倉観光をしていて、義経の名にお目にかかることなどまずありません。 そこでこのたびは、隠された義経の名残を求め、義経にまつわる場所やグッズなど探し出そう!なければムリヤリ捏造しちゃおう!(おい)というわけで、義経ファン仲間のもち様、そして藤沢市在住の漫画家・佐野絵里子様にご同行願い、ふたたびいざ鎌倉!いたしました。が、アウェイであえて反抗的(笑)な企みをしたせいか?みごとなオチがついてきたのです。頼朝兄上の威力を、我々はみくびっておりました。 |
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一日目〜鶴岡八幡宮周辺・小町通ショッピング | ||
鎌倉彫の店「陽雅堂」の看板・弁慶 鶴岡八幡宮近くの駐車場で弁慶発見!しかしふつうなら必ずセットで描かれているはずの義経の姿は見当たらず…。お土産物屋さんを覗いても、定番グッズ「ご当地キティ」のうち静キティ、弁慶キティ等は単品でたくさん置いているのに、義経キティは弁慶キティとセットのものしか置いてなかったりして、のっけからなかなかにシビアです。 まずは美しい竹林で有名な報国寺に足を延ばし、竹林を望むお茶席で抹茶をいただきながら、趣き深い秋の古都鎌倉を満喫しました。お天気は雨の予報でしたが、この時はまだ雨も降らず薄日すら差していて、なかなか幸先のいい感じでした。ええ、この時までは…。ゴゴゴゴゴ(暗雲の立ち込める音) |
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頼朝の墓 頼朝のお膝元鎌倉に来たからには、まず頼朝(のお墓)にご挨拶。お墓の入り口に頼朝の偉業をたたえる立看板があったのですが、横暴な京の公家から権力を剥奪し世に平和をもたらした頼朝公!不世出の英雄!という感じの手放しの大絶賛(と公家落とし)に思わず「ぷっ」と失笑、つい勢いで頼朝へのツッコミトークを展開してしまったのが運のつき…。我々としては悪口というよりは愛ゆえのツッコミのつもりだったのですが、忘れていました。頼朝兄上は冗談の通じない御方だということを。心なしか写真も暗くおどろおどろしい感じに写ってます。 |
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大蔵幕府跡 頼朝の墓を後にし、「大蔵幕府跡」の石碑の前を過ぎたあたりから、ポツポツと雨が落ちてまいりました。とはいえまだ小雨程度だったので、頼朝が怒ったのかな?アハハ〜等と軽く笑っていたのですが…鶴岡八幡宮に近づくほど、なにやら雨脚が激しくなってくるではありませんか!不吉な予感…ゴゴゴゴ(暗雲さらに立ち込める) ちなみにこの周辺は「雪ノ下」という地名で、かつて頼朝が夏に涼をとるため氷室を作った場所といわれています。何につけても質素を心がけた頼朝ですが、夏にクーラーで涼しい思いをするなんて、当時としては最高の贅沢ですよね!(ほ〜らまたこういうこと言うから…) |
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畠山重忠邸址 鶴岡八幡宮の東隣には、鎌倉御家人・畠山重忠の邸宅があったといわれています。かなりいい場所に住んでます。さすがさわやかイケメン好青年!(関係ない) それにしても義経はこの鎌倉でいったいどこに住んでいたんでしょう?それを示す痕跡はまったく残されていません。義経に夜討をかけた土佐坊昌俊の邸宅址にはご丁寧に石碑が建ってるというのに。 なので鎌倉に詳しい佐野様のご高察をもとに、義経のおうちを(勝手に)推理いたしました。まず第一候補は頼朝のもとで部屋住みという文字通りの御曹司パターン。そして、もし手勢を抱えていてそれなりの土地が必要だったとすれば、のちに永福寺(義経らの鎮魂のための寺院)が建てられた場所あたりがあやしいかも?また鎌倉に隣接する藤沢市も、義経にまつわる史跡が大事に守られていることから、この地に居を構えて土地の人々と親しく交流していたのでは…という見方もできます。それか最悪、どっか海辺のわびしい掘っ立て小屋とか。(笑)まあこれもファン的にはアリですが。なんといっても義経は不遇の似合う英雄ですから!むしろ不遇こそヒーロー・ヒロインの必須条件ともいえます。いじわる姉さん達にどなりつけられながら床を拭いてるシンデレラのイメージです。王子様は後白河法皇です。100%不幸にされます。 |
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鶴岡八幡宮・静桜(福島県郡山・岩手県平泉) 鶴岡八幡宮の東鳥居から入ってまもない場所に、桜の若木が二本植えられています。静最期の地ともいわれる福島県郡山の「静桜」、そして義経終焉の地である岩手県平泉の「静桜」です。 この鎌倉では、義経のことは徹底的に無視するくせに(泣)静御前は大人気。毎年恒例の春の鎌倉まつりでも静の舞がメインイベントになっていますし、いろんなグッズも出てますし、静キティなんて扇にずばり「鎌倉」と書かれてる。さながら静は鎌倉のキャンペーンガール!?でも当の静にとっての鎌倉は、我が子は殺されるわ舞は強要されるわへんな男(景時息子)に言い寄られるわで、思い出したくもない忌まわしい地のはず。鎌倉の静御前というと、怒りと悲しみに震えながらひとりキリリと唇を噛みしめている、そんないじらしくも悲壮な姿ばかりが浮かびます。この静桜も、まだ若木で心もとない姿だからなおさら、ひとりぼっちの哀れさがきわだちます。このとなりに“義経桜”が仲睦まじく並んでたらさぞかし微笑ましい光景でしょうに…。静をプッシュしつつ、その最愛の人の存在を無視するものだから、鎌倉の「静愛」はどうにもチグハグで空回りな印象です。 |
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前回(03年春)は改修中で入れてもらえなかった鶴岡八幡宮の本宮に今回こそお参りしたい!そして近年改修された舞殿も見たい!…と思っていたのですが、なんと、「本日は鎌倉音楽祭が催されますので舞殿付近には立ち入りできません!本宮へのお客様は迂回してくださ〜い」とのアナウンスが。えーっ!見ればなるほど舞殿のなかにはいろんな楽器や機材が所狭しとセッティングされ、周辺にはパイプ椅子がズラリと並んでる。風情もへったくれもあったもんじゃありません。これも頼朝の遠まわしなイヤガラセの一環か…?(被害妄想メーター上昇中)舞殿は明日みることにして、とりあえずは本宮へ向かいます。 | ||
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鶴岡八幡宮・本宮 正面の参道からぐる〜っと迂回して本宮にやっとたどりついたものの、オラオラ!といわんばかりに落ちてくる雨の激しさに、頼朝兄上のお怒りを身をもってひしひしと感じはじめ、とにかくゴメンナサイとお祈りしたのですが…忘れていました。兄上はいったんヘソを曲げちゃうとちょっとやそっとで機嫌を直してくれない御方だということを。「頼朝様イケメン!」「希代のカリスマ!」「偉大なる政治家!」「あれでけっこう優しいところもあるし!」等といまさら無理にほめたところで焼け石に水です。 |
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鶴岡八幡宮・鶴亀石 本宮の東側に鎮座する白旗神社(前回旅日記参照)の社前に、その名もありがたい「鶴亀石」があります。でもなぜいきなり鶴亀?と不審に思っていたら、“かつて鶴岡八幡宮の白旗神社の社前に義経と静御前の睦まじさを象徴した女夫(めおと)石と呼ばれる霊石があった”という言い伝えを佐野様が教えてくださり、もしかしてこれがそれではないかという話に。もしかしてどころか、場所的にも、石の感じからしても、ばっちりコレじゃないですか!もう決まり。これは女夫石です。(異論反論は受け付けません)名を変えられても、敬愛する頼朝兄上(白旗神社)の間近に恋人ともども居させてもらえるのなら、義経も幸せ…かな? ちなみにその義経静の女夫石にちなんだ銘菓が鎌倉駅近くの和菓子屋さん・松風堂で「義経静の女夫饅頭」として売られています。鎌倉では超貴重な、義経の名を堂々と冠したお土産です。義経ファンは絶対買うべし。 |
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源平しる粉\945(豊島屋菓寮・八十小路) 八幡宮を後にした途端、計ったように雨も小休止。(苦笑)小町通に入り、喫茶店「八十小路」でひと休み。と、メニューに「源平しる粉」なるものを発見!小豆の赤いしる粉と、白いんげん豆の白いしる粉。なるほどばっちり源平カラーです。器も、赤い器が平家なら黒い器は便宜上源氏ということになるのかな?…でもそれだと、赤い容器(平家)に白いしる粉(源氏)、黒い容器(たぶん源氏)に赤いしる粉(平家)が入ってることに。「源氏も平家も偏らずに仲良くしようね」の意でしょうか。 ともあれ色違いの小さなお椀が並んださまはとても可愛く、思わず笑みがこぼれます。源平でもいいけど、義経と静の夫婦しる粉としてもいいんじゃないでしょうか。(勝手に決めんな) 「豊島屋菓寮・八十小路」営業時間/10:30〜17:30 定休日/水曜 |
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源平巻\1260(鎌倉豊島屋) その八十小路に隣接する豊島屋では、看板商品・鳩サブレーのほか、いろんな鎌倉オリジナルのお土産が売られています。 写真の商品はズバリ「源平巻」!源平カラーの赤い紙と白い紙で包まれた巻せんべいです。包み紙だけでなく、中身も紫蘇煎餅と生姜煎餅で、きちんと源平カラーに色分けされているところに細やかなこだわりを感じます。源氏と平家がひとつの箱のなかでひしめきあう呉越同舟、ならぬ源平同舟っぷりは見ているだけでも楽しい。 「鎌倉豊島屋」営業時間/9:00〜19:00 定休日/水曜(祝日は営業) |
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大判ハンカチ\630(鎌倉帆布巾) ほかにも小町通のお土産物屋さんでは楽しいグッズがいろいろ入手できます。義経モノはまず見当たりませんが(泣)、静御前モチーフのものならいろいろ見つかります。写真は鎌倉帆布巾のお店で見つけた大判のハンカチで、畳んで一番目立つ場所に静御前の舞う姿が。愛されてます、静御前。その愛を少しでも義経にまわしてくれぬものか。(泣) 「鎌倉帆布巾」営業時間/9:30〜18:00 定休日/なし |
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和紙はがき5枚セット\315「静の舞」「若武者」「馬上武者」など(社頭) 和紙のお店「社頭」ではさまざまな柄の千代紙や和紙が置いてあり、私も切り絵用についいろいろ買い込んでしまいました。(ホクホク) 鎌倉みやげにぴったりのシックな絵はがきも各柄たくさん揃ってます。そのなかに、おーっ!ついに義経発見!?(写真右端)この兜の鍬形、凛々しく涼やかなお顔、これぞ義経様でなくて誰であろう!…しかしタイトルは「若武者」。え〜…。そういえば鶴岡八幡宮のいかにも義経っぽいお守りも「若武者守」だったし、ハハーンわかったぞ!鎌倉では義経の名を大っぴらに出せないものだから、かわりに「若武者」と呼ぶのね!もう一枚は静の舞(写真中央)、そして馬上武者(写真左端)です。こちらも若武者と顔が同じだから義経ですよね〜♪(異論反論は受け付けません) 「社頭」営業時間/10:00〜18:00 定休日/なし |
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江ノ電で藤沢へ(江ノ電義経号プラレールと千社札) 鎌倉は日帰り観光客が多いため宿泊施設が少ないので、藤沢市のホテルに宿をとりました。江ノ電で一路、藤沢に向かいます。 江ノ電は腰越を経由して鎌倉と藤沢を結ぶ小ぶりのカワイイ電車で、大河ドラマ「義経」放送時にはラッピング電車が行き交い、義経ゆかりの腰越駅など駅全体がラッピングされ、オリジナル義経千社札の自販機が設置されたり各種グッズが販売されたりと、クールな鎌倉市内とは雲泥の差の盛り上がりだったそう。当時の華やいだ様子をご同行のおふたりから聞くにつけ、無理してでも期間中に行っとけばよかった〜!と悔やまれます。今となっては義経号プラレールでも走らせて気を紛らすしかありません。プァ〜ン!当時ネット販売していたオリジナル扇子やもち様にいただいた千社札(写真)は、今では入手できない貴重な宝物です。 |
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頼朝台風発生(笑) 市内のホテルにチェックインしたあとも義経話で大いに盛り上がり、佐野様には御作「たまゆら童子」「源義経」の美しい原画を見せていただいたりして、至福の時を過ごしました。 しかしその日の夜遅く天気予報の天気図をみたら、なんだか日本列島付近にこの季節にはまず見ることのない不穏なぐるぐる渦巻きが。「突如、台風20号が発生しました」えーっ!気候が安定しているはずの10月下旬になぜ台風が?これはもう…完璧に頼朝兄上の復讐としか思えない。(被害妄想メーターMAX)季節外れの台風20号は、我々に即効で「頼朝台風」と名づけられました。 |
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二日目・藤沢市〜腰越〜ふたたび鶴岡八幡宮 | ||
藤沢市・義経首塚と首洗井戸へ 時ならぬ頼朝台風の発生にびびりつつも逆に妙なハイテンションになってしまった我々は、翌朝一番に小田急江ノ島線に乗り、まず藤沢市内の義経の首塚・首洗井戸へ。藤沢本町駅から徒歩5分ほどのところです。ちょっとおっかない雰囲気の史跡なので、なるべく日の高い明るい時に行こうという手はずになっていたのですが、こんな雨の日では意味がなかった。(笑) 大河ドラマ「義経」放送時は写真(上)のようなのぼり旗がたくさん立っていてわかりすかったそうですが、その旗も今はただひとつ寂しげにはためいているのみ…。大通り(県道43号線)から少し路地を入った場所にあるので、道路沿いの標識(写真下)を見落とさぬよう参考にしてください。 |
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義経首塚と首洗井戸 小さな公園の脇にひっそりとたたずむ首塚の碑、そして井戸。昔はかなりうらぶれた感じの史跡だったそうですが、大河ドラマ「義経」を期にすっきりと清掃され、井戸を囲む柵なども新調されて、だいぶん見栄えのよいものになったそう。でも石碑の前の花入れは空っぽ…。「お花を買ってくればよかった!」と後悔。次来る時は必ずお花を持っていこうと固く決意しました。 伝説によれば、腰越の首実検のあと打ち捨てられた(捨てんなよ・泣)義経の首が川をさかのぼってこの地に流れつき、哀れに思った土地の人々がその首を洗ってお祀りしたそう。信憑性はともかく、義経という鎌倉の厄介者(泣)の存在を受け入れてくれたこの地の人々の優しさがしみじみと嬉しいです。 この井戸(写真下)はたしかにあんまり暗い時に見たくはないですね。何かがヌボ〜ッと出てきそう。でも義経の霊ならばむしろ出てきてほしい!取りつかれてもいい。しかしこの時の我々は、完璧に頼朝兄上のほうに取りつかれていたのでした…(笑) 首塚の石碑(写真上)には、義経の名のほかに弁慶や伊勢・駿河・片岡・亀井といった郎党達の名も一緒に刻まれていて、義経が寂しくないようにという心優しい配慮が感じられます。そう、三度生まれ変わっても我らは主従ぞ!(by滝沢義経) |
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藤沢市・白旗神社ののぼり旗 首塚から国道467号線をすこし北に上った通り沿いに義経を祀った白旗神社があります。鶴岡八幡宮の白旗神社は頼朝と実朝のもの、頼朝の墓のふもとにある白旗神社はもちろん頼朝のもの。でもこの藤沢の白旗神社は正真正銘、義経のための神社だもんね〜!えっへん!(お前がいばるな)思っていたよりも大きく立派な神社だったので感激もひとしおです。義経ファンなら絶対、腰越の満福寺とセットで足を運ぶ価値のある神社ですよ! |
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白旗神社・義経公鎮霊碑 本殿に登る石段の途中に、兜の形を模した義経公鎮霊碑があります。平成11年(1999年)、義経没後810年の年に、義経の首塚のあるこの藤沢市と胴塚のある宮城県栗駒町の有志の方々が、離れ離れの義経公の首と胴を合祀するべく「義経公八百十年祭」を催し、その記念に建てられた石碑だそうです。今でも義経の命日である6月13日には毎年、地元の人々が集い「源義経公鎮霊祭」が催されます。 |
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白旗神社・本殿 石段を登りつめたところに本殿があります。義経の首にまつわる藤沢の伝説は信憑性に乏しいともいわれていますが、この地に立ってみると、なんだか義経の気配が感じられるようで、伝説も本当のような気がしてきます。実際、この藤沢には古来より鎌倉と都を行き来する街道が通っていたといいますから、義経もこの場所を幾度となく通ったことでしょう。 |
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白旗神社・弁慶力石 本殿の脇には、弁慶力石という立て札が添えられた石が。これを弁慶が持ち上げたのかこれに座ったのかこれでお手玉をしてたのか、説明書きがないのでわかりませんが、本殿の脇にひっそり置かれたその石は、死してなお義経のそばで主を守る弁慶その人の姿のようで、何ともいじらしい。 |
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白旗神社・義経藤・弁慶藤 境内には、義経主従にちなむ植物がいくつか植えられています。まずは義経藤、弁慶藤。どこまでも対になっている睦まじい主従です。弁慶藤には藤色の花、義経藤には白い清楚な花が咲くそうです。花盛りの頃にまた来たいなあ…。 |
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白旗神社・弁慶松 そしてこちらは弁慶松。どういう謂れのある松なのかはわかりませんが、とにかく弁慶松です。義経のあるところ弁慶ありですからね! |
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笹りんどう最中(菓子舗・古美根) 白旗神社近くの菓子舗「古美根」には、白旗神社の社紋を模した「笹りんどう最中」という義経ファンにはたまらないお土産があります。ただでさえ私は最中が大好きなんですが、義経の笹りんどうだ〜!と思うとなおのこと美味しく感じます。(笑)第18回全国菓子大博覧会の名誉金賞を受賞した誉れ高いお菓子とのことで、これまた嬉しい。 「菓子舗・古美根」営業時間/9:00〜19:00 定休日/水曜 |
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江ノ電・腰越駅 白旗神社を後にし、次は江ノ電で腰越へ。駅舎を出たところで、義経だか天狗だかよくわからない謎のキャラクターがポイ捨て禁止を呼びかけています。義経ファンとしては、頼朝に「やめよう(弟の)ポイ捨て!」といいたいところですが、これ以上怒りを買うわけにはいかないのでグッとこらえます。 |
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腰越・満福寺拝観券と記念スタンプ 向かうはもちろん満福寺(前回旅行記参照)。鎌倉彫の襖絵の義経様は、何度でもいつまでも見つめていたくなる麗しいお姿です。前回は拝観志納でしたが、いつからか(大河を期に?)拝観料が必要になったよう。でもかわりに義経様の写真入りの拝観券がもらえます。これは嬉しい! 記念スタンプもあります。下のほうの絵柄は、襖絵がモチーフと思われる憂い顔の美しい義経様。う〜ん、超好みです。(笑) 拝観時間/9:00〜17:30 拝観料/\200 |
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清酒「義経」300ml\500(三留商店) 満福寺には有名な腰越状のほか、義経にまつわるコアなグッズ(食玩フィギュアなど)が展示されていて、思わず見入ってしまいます。大河ドラマ「義経」の放送が終わった今も、滝沢義経の大きなポスターが大事に額に入れて飾られてます。ここは万年義経ブームだ! そんななか、奉納品として供えられていた清酒「義経」を発見!日本全国、義経の名を冠したお酒は数あれど、義経アウェイの鎌倉市内で販売されてるこのお酒には格別の価値があります。ラベルの義経の文字も心なしか燦然と輝いて見える。(笑)京都のお酒「遮那王」(写真左)と並べると、瓶の形や色などちょうど少年と青年の姿のようで、いよいよ感慨無量です。京で遮那王と名乗っていた少年が、やがて立派に成長し、鎌倉にてひとかどの武将・義経となったのだ…! 取扱店「三留商店」住所/鎌倉市坂の下(江ノ電長谷駅より徒歩約4分) 営業時間/9:00〜20:00 定休日/火曜・第三週水曜 |
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腰越・しらすや・二色丼\850 満福寺のそばの地魚料理のお店「しらすや」でお昼をいただきました。多くのテレビ番組や雑誌で紹介されている超人気のお店で、普段はすごい行列でなかなか入れないらしいですが、この日は頼朝台風のお陰でスンナリ入れました。兄上ありがとう!(強がり) 頼んだのは生しらすと釜揚げしらすの両方が楽しめる二色丼。おいしかった…本っ当においしかった〜!なので、義経関係ないのにわざわざ写真を載せました。 しかしその間にも頼朝台風は着々と我々に近づいてきているのであった…。 「しらすや」営業時間/11:00〜22:00 定休日/木曜 ※シラス禁漁期間(1〜3月上旬)は生シラスはなし |
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鶴岡八幡宮・舞殿 鎌倉に戻りふたたび鶴岡八幡宮の境内に足を踏み入れる頃には頼朝台風はますます猛威をふるい、鎌倉中のリスも吹き飛ぶ勢い。(※おおげさ)いつもは観光客でひしめく参道もさすがに人影はまばら。平成18年に改修されたピカピカの舞殿を見る、という目的は果たせましたが、頼朝兄上のお怒りを身を持って体験するというオプションまでついてきました。折りしもこのドシャ降りのなか結婚式が執り行われておりました。こんな台風呼んじゃってホントすみません、どこのどなたかわかりませんが。 |
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鶴岡八幡宮・本宮への石段と大銀杏 さあ来い!来るがよいフハハハ!という頼朝兄上の声が聞こえてきそうな長い石段を登ります。試練です。時折、まとまった水が滝のようにドバッシャア〜と上から流れ落ちてきて、まさに絵に描いたような試練です。七五三の晴れ着姿の子供を連れた親御さんたちもナイスガッツで登ってゆきます。こんな台風呼んじゃってホントすいませ…(以下略)。 雨は依然として憤然と降り続け、兄上おやめください!という気持から、だんだんもう、お好きになさるがよい!という投げやりな気持になってきました。前回はこの石段前でシャットアウトされてしまい兄上のクールなシカトっぷりを体験できましたが、今回はアグレッシブなドS兄貴っぷりを存分に堪能させていただきました。恐怖を通り越してちょっぴり快感。(やけくそ) こうなったら兄上の真意を伺うべくおみくじを引いてみよう!とトライしましたが、お二方は小吉、私は吉というフツーの結果。ほっとする一方、これで「凶」なら最高のネタになったのに…とちょっとガッカリ。(どこまでもやけくそ)ちなみにおみくじの内容は…「交際/疑われているが間もなく氷解する」本当ですね兄上?信じてくださるんですね兄上〜!? |
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鶴岡八幡宮・静人形\1000 鶴岡八幡宮のかわいい静人形。癒されます。髪色が微妙(灰色)なのがちょっと残念ですが…。はっもしかして鎌倉での心労が重なってうっすら白髪に…?(うがちすぎ)佐野様はこのお人形に手を加えさらにキュートな別嬪静に仕上げられたそうですが、私がもし同じことをやれば、さんざんいじり回した挙句おてもやんにしちゃうのが関の山なので断念するのが賢明です。 |
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鶴岡八幡宮・縁むすび守「をだまき守」\800 鶴岡八幡宮のひそかな大河便乗品!?の鈴守「静」「義経(※若武者と表記されていますが我々の独断により義経に決定しました)」はすでに姿を消していましたが、かわりに「をだまき守」という、静と義経にちなんだ縁むすび守を発見!色違いのふたつのをだまき(糸巻)の形を模した、とてもかわいいお守りです。裏面の説明書きには、「愛を貫く静の真心は頼朝公、政子の認めるところとなり、卯の花重の御衣を褒美に頂戴しました」…とやはり義経の名だけが不自然に伏せられていますが。(そして頼朝政子は巧妙に「いいひと」アピール)いいんです、もういいです。ここでいちいち主張せずとも、静と義経の愛の物語は永遠に語り継がれてゆくから…! でも鎌倉のせいで恋人と引き裂かれた静を使って「縁結び」とは…ここはツッコむところですよね!無難に頼朝・政子夫婦あたりを起用しておけばいいものを、わざわざツッコミくらうこと必至の静御前にするんですから。どんだけ静好きですか、鎌倉。でも考えてみれば、これほどまでの静プッシュの裏には、ひどい目に遭わせてしまった静への罪滅ぼしの気持が込められているのかもしれません。 |
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竹輪・静の笛(井上蒲鉾店) 鎌倉駅のすぐそばにある「井上蒲鉾店」は昭和六年創業の歴史あるお店で、鎌倉の梅をモチーフにした梅花はんぺんが人気商品です。そんな老舗かまぼこ店の一品に「静の笛」なる竹輪が!小ぶりで可憐な竹輪はなるほど静の笛にぴったりで、ネーミングセンスに脱帽です。パンフレット表紙の静御前も可憐ですね。 「井上蒲鉾店(鎌倉駅前店)」営業時間/8:30〜19:00 定休日/なし |
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義経・静の女夫(めおと)饅頭・1個\95・箱入りセット各種あり(松風堂) 鎌倉駅のすぐそば・若宮大路に面した酒饅頭の名店「松風堂」では、八幡宮の義経・静女夫石にちなんだお饅頭「女夫饅頭」が売られています。鎌倉の中心で、こんなに堂々と義経の名を冠したお菓子があるなんて!しかも明治四十年の創業以来ずっと造り続けられている鎌倉名代の郷土菓子なのだそうです。 蒸かしたての饅頭はほかほかと温かく、ふんわり柔らかい生地と上品な甘さの餡のコラボレーションはまさに義経と静の愛の味。ちなみに白い酒饅頭が義経、茶色い利休饅頭が静御前だそうです。ふつうは白いほうが女性だと思うんですが…。まあ、女性顔負けの美白の義経様、誰より心の純白な義経様、ということで!(笑) その酒饅頭は利休饅頭より賞味期限が短いですが、もし皮が固くなってしまっても、蒸したり焼いたり揚げたりといろんな味わい方ができます。まさに、短命ながら変幻自在の伝説となった義経を彷彿とさせますね!…まったく義経のこととなるとなんでこうもドンドン無茶なコジツケが思いつくんでしょう。 「松風堂」営業時間/9:00〜19:00 定休日/水曜(祝日の場合は前日) |
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