[ 撮影小物・その1] EF200mmF2.8L にぴったりのフードを装備せよ!
 
Canon EF200mmF2.8L 。
僕が現在所有するレンズの中では最古参です。
既に後継機種が発売されていますが、レンズ構成は同じでむしろ描写性能は、
この旧モデルの方が優れているとさえ言われている名玉です。
実際、画面中央から周辺までクセの無い素直な描写で、尚且つ非常に鋭い焦
点を結びます。
さらに、現行機種ではオプション扱いの三脚座が標準装備である事もポイン
が高いですね(三脚座だけで1万2千円もします※標準価格)。
それでいて、発売当時10万円を切っていたのですから、超お買い得です。
そんなこんなで、お気に入りの一本ですが唯一の泣き所が、組み込みフード
の脆弱さです。
あまりに短い組み込みフード(しかも純正オプション無し)。
なんとかピッタリのフードを装着して100%の力を発揮して頂きましょう!

組み込みフードの短さは、下写真の通りです。
有効なフード長は、実測値で23mmしかありません。
これでは半逆光時でも太陽からの直接光がレンズに入りやすく、フードとしての役割には力不足です。
レンズが優秀ですので、そうそう描写が破綻する事はありませんが、リスクを低くするに越した事はありません。
   

さて・・・何とかまともなフードを付けたい所ですが、選択肢はねじ込みフードに限られます。
しかし、サードパーティ製のねじ込みフードで200mmに対応するようなフードはなかなか無い。
あってもイマイチ似合わない・・・組み込みフードのせいでどうしてもデザイン的なバランスが悪いのです。
何か、良いものは無いものかと某大型家電店をうろついていたら、ショウウインドウの中に見つけましたよ!
コンタックスのメタルフード・・・しかもカッコイイ。


それが右図のフード、CONTAX METAL HOOD 5 / 86mm径のフードです。
実際に手にとって見ると、とても良く作り込まれています。
他メーカーのフードが、如何にもレンズの付属品といった感じなのに対して
フード単体で製品というか、作り手のコダワリを感じました。
もう、すっかり気に入ってしまいフィルター径を合わせる為にステップアップ
リング=72/86と一緒に即購入です。

深すぎてケラレが出ないか心配でしたが、周辺減光は認められませんでし
たので問題なしです。
 



このフードが良く出来ていると思うのは、内面反射防止処理。
全面にネジ溝加工がされていて、つや消し塗装もしっかりしています。
右の写真は至近距離でフラッシュ撮影したものですが、フード内面では
全くと言って良いほど反射がありません。
むしろ、前玉のレンズセルで強く反射しています。
ここまでしっかり作り込まれていれば、フードとして申し分ないでしょう。
フードの深さと相まって、逆光時のコントラスト低下を防止してくれるはずです。

欠点は、やっぱり逆付けでかぶせられない事で、けっこう嵩張ります。
それでも、ココ一発で必要になる場面もあるのも確か。



EF200mmF2.8L + METAL HOOD5 の勇姿です。
全体の1/3以上も占めるフードで、コンパクトな 200mm がすっかり厳つく
なりました。
パッと見で、300mmF4 クラスの迫力があります。
僕は結構気に入っているのですが、どうでしょうか? (記)2007.03.01
 
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