轟く雷鳴が浅い眠りからおれを叩き起こした。
夕刻から降り続く雨のせいか、空気がじっとりとまとわりついてきて酷く不快だ。
寝汗で額に張り付いた前髪を掻き揚げた時、ふと戸口に小さな訪問者がいることに気が付いた。「どうした? 雷が怖いのか?」
と問えば、首を横に振ってノーだと言う。
「怖い夢でも見たか?」
と招き寄せれば、拙い足取りで駆け寄ってきておれにしがみつき、
「あなたがいなくなる夢を見た」
と言って泣いた。
そのうち、このネタでSS1本書くかもです。
書けるといいな……。
【2010.11.03メモ】
SSは書いてないけど、似たような内容で漫画は描きました。
(※2010.03.21発行「My Home,Sweet Home」)