お江戸ぶらりんこ  春爛漫編



 多摩の桜と江戸東京たてもの園 (散策日:4月8日)

お江戸の花見ですっかり気を良くした私は、多摩の桜も見たいと2日続けての「桜詣で」(汗&笑)。幸運にも8日はNHK学園・国立教室で小島資料館館長・小島政孝先生の「多摩と新選組」の講座もあり、その足で小金井の桜を見に行く事にしました。・・とか言っておりますが、講座の終了間際、小島先生が「雨、あがったようですね。」とおっしゃった一言で小金井行きを即決定。(いつもながらいい加減です。汗&笑) 雨があがったとは言え、雲の多いへんな天気。これは急いで行かなくっちゃ。国立駅前・大学通りの桜並木を写真に撮り、急ぎ中央線小金井駅へ向かいました。


JR国立駅前・大学通りの桜並木



小金井駅からバスに乗り、小金井公園西口下車。 公園内、目の前は「桜の園」と書かれた場所。もうそれはそれは見事な桜が何本も何本も・・・。折からの強い風で桜の花びらがはらはらと舞い、まるで桜の花びらに抱かれているような、そんな錯覚に陥りました。


小金井公園・「桜の園」の桜



公園の中央へ向かって歩いていくと江戸東京たてもの園がありました。天気が悪いせいか、公園内の人はまばら。散り際の桜を堪能し、たてもの園へ入りました。 ここには東京周辺から貴重な建物が数多く移築されています。屋外展示を見る前に宮崎駿監督作品『千と千尋の神隠し』原画展を見学。そのアニメ技術のすごさに驚きました。宮崎監督の厳しい指導の下で才能を開花させた若きアニメーターたちに拍手。 そして屋外へ。たてもの園は全体に東、西、中央の3つのゾーンに分かれています。まず西からまわることにしました。三井八郎右衛門邸宅、八王子千日同心組頭の家、三鷹の吉野家(農家・江戸後期)、あと世田谷の綱島家(農家・江戸中期)とまわりました。三井家以外の家は皆藁葺き屋根の家、当日竈や囲炉裏に火が入っていてなんだかホッと懐かしい気持ちになりました。


江戸東京たてもの園入口 三井八郎右衛門邸宅 八王子千日同心組頭の家 綱島家



通称「山手通り」を通り、前川國男邸、田園調布の家(大正14年建設)の前を通り、たてもの園の中央ゾーンに来ました。旧自証院霊屋や高橋是清邸、旧宇和島藩伊達家が大正期に建てた東京の屋敷門などを見学。 武蔵野の雑木林の雰囲気が漂うところを通り過ぎ、東ゾーンへと入ります。


田園調布の家 高橋是清邸 旧宇和島藩伊達家の屋敷門



江戸時代、鵜ノ木(うのき)村(現在の大田区内)で名主を務めた天明家。立派な長屋門を持っていて、この門を見た時、土方歳三生家の古写真の門を思い出しました。丸二商店(荒物屋)、武居三省堂(文房具)、花市生花店、植村邸の前を通りすぎ、映画『千と千尋の神隠し』のモデルとして有名になった子宝の湯を見学。この東ゾーン、昭和のにおいがして自分の小さい頃の町並みが頭に浮かんできました。懐かしいですね〜。


天明家・母屋 天明家・長屋門 植村邸・武居三省堂・花市他 子宝の湯



ここにはこの他、明治初期の仕立て屋をしていた家や醤油屋、居酒屋などの建物があります。武蔵野の雑木林の道を抜け、高橋是清邸へ戻りました。中へ入り邸宅内を見学。中に甘味処があったので小休憩。そして急ぎ家へと帰りました。

この日不思議な事がありました。あった場所は西ゾーンの農家、中央ゾーンの高橋是清邸、そして東ゾーンの某所です。
詳しくは『月の岬』で。(写真)