お江戸ぶらりんこ 03’ 夕立編



 深川祭 (散策日:8月17日)

深川は6月、7月もぶらりんこしている場所ですが、なかなか更新できず・・・。(申し訳ありません。汗) 東京地方、まるで梅雨のような雨が真夏の8月に何日も続き、そして10月下旬と同じ・・などという低温の日々。15日に行こうと思っていた深川のお祭り、この日も大雨の為、断念せざるをえなくなり取りやめ。(涙) 17日、朝方曇っていたのでダンナと一緒にこの深川祭り、思い切って行ってまいりました。富岡八幡宮の本祭は3年に一度、それが昨年済んでしまったという事でちょっと残念。しかし、陰祭といいながらも深川の町内50基以上のお神輿が各ブロック勢ぞろいするという情報をつかみ、すごく楽しみにしていました。なんといっても深川祭は通称「水掛祭り」とも言われ、神輿やその担ぎ手に清めの水をかけるので有名です。今年は冷夏、この寒さの中、本当に水を掛けるのか・・・・こちらもちょっと気になります。

さて、都営地下鉄大江戸線で門前仲町下車。午後11時半ごろ、深川に着きました。雨が降ったりやんだりの嫌な天気です。まずは富岡八幡宮へ。入り口・鳥居のところにお祭り関係の事務所が設けられていました。掲示板も出されていて、午前のお神輿は10時に開始(・・という事はすでに終了。)午後は・・・と見ると1時から開始とありました。(間に合ったのです。ホッ) 八幡様にお参りをし、裏手にある「横綱力士碑」を見学。富岡八幡宮は貞享元年(1684年)に江戸幕府公許のもと、はじめて勧進相撲が行われたという事で「江戸勧進相撲発祥の地」になっています。お宮の入り口・入って右側には「大関力士碑」もありました。 ものすっごく大きな石碑なのでびっくり。裏へまわると歴代横綱の名前がびっしり。貴乃花や曙、それに先ごろ横綱になったばかりの朝青龍の名前も碑に刻まれていました。


富岡八幡宮・本殿 横綱力士碑


午後1時まで時間があるので深川不動堂へ行きました。・・といっても深川不動は富岡八幡宮の隣です。(汗&笑) 7月の浅草・ほおづき市の帰りにも寄りましたが、ここの不動堂はとってもすがすがしい感じがして私は大好き。(笑) お参りをすませ、お札や御守を授けるところを見てみると・・・なんとっ!ここにもキティちゃんが!! いえいえ・・それだけではありません。キキララや、マイメロディ、なんとなんと、ケロケロケロッピの御守まであるではありませんかっ! いやー、サンリオがお不動さんの傘下に入っていたとは・・・。もう、びっくりでした。(汗&笑) 不動堂の参道を戻り、入り口の伊勢屋さんできんつばを買いました。ここのきんつば、素晴らしい! こんなに密度が濃く、しっかり歯ごたえのあるきんつばはそうあるもんじゃありません。(笑) 7月の時も購入。こちらも大ファンになってしまいました。


深川不動堂 不動堂・参道


ここで午後12時過ぎ。喫茶店で小休憩を取り、1時15分前頃再び富岡八幡の鳥居のところへ行きました。もう人だかりがしています。見るとお祭り装束に身を包んだ人たちが神輿の準備をしていました。(この神輿には「宮元」と書かれていました。)
午後1時、掛け声とともに神輿が担がれました。バケツで清めの水が掛けられます。子ども神輿も出て、八幡宮前の永代通りは「わっしょい、わっしょい。」の掛け声で包まれました。


神輿の鳳凰に稲穂をつける お囃子の車が先に出動 子ども神輿



深川祭・お神輿


・・・しかし、「こんなものなのかな?(汗)」そう思いながら、お神輿の行く方向を見守っていたわれら夫婦。「神輿も見えなくなってしまったし・・・、しかたない。お昼を食べて帰るとしますか。」となったのです。富岡八幡宮境内に飾られている重さ4トンの神輿を見学。外へ出て門前仲町の駅前に置かれている神輿もパチリ。(ここは「仲二」と書かれていました。) 

さて、門前仲町から森下まで地下鉄で移動。桜肉(馬肉)専門店「みの家」でお昼を食べようと向かいました。鍋にしようとか、やれ馬刺しがいいだとか、そんな事を言いながら「みの家」の前まで行ってみると・・・のれんが掛かってない・・・。(汗) なんと10日間の夏休み期間に入っていたのでした。(涙) ダンナが「じゃあ、伊せ喜でどじょう食おうぜ。」と言ったので、「うーん・・・。」と気のない返事をしながら清澄通りを小名木川(高橋)方面、「伊せ喜」へと歩いて行きました。すると・・、「わっしょい、わっしょい。」 またも、威勢のいい掛け声がすぐ近くの通りから聞こえてくるではありませんか! みると商店街の通りがぎっしりとお神輿を担いだ人たちでひしめき合っています。どんどんホースやバケツで水が掛けられています。「わー、すごーい!すごーい!」 興奮した私は何回も写真をパチパチ。




森下地区での神輿(1) 森下地区での神輿(2)


この短い商店街通りに集まった神輿は全部で4基(森下三丁目・四丁目・五丁目、そして高森町) 女性だけの神輿担ぎなどもあり圧巻でした。 「あ〜、最後にいいもの見せてもらった〜♪」という気持ちになり、ニコニコしながらわれわれは「伊せ喜」へと向かいました。
「どぜう 伊せ喜」は明治年間創業の高橋近くにある名物どじょう料理専門店。(「どぜう」と書いた方が風情がありますね。(笑))拙サイトと相互リンクでお世話になっている「月下の白牡丹」オーナー、白牡丹さんがこの伊せ喜の大大ファン。(よくお噂を聞いておりました) また、ダンナも昔からどじょうが大好きで食べに行こうと誘われていたのですが、私は以前(ずっと昔ですが)、「あのまんま」の形で入っている柳川を浅草で食べた事があって・・・。それ以来、怖くてどじょうが食べられなくなっていました。(汗&笑) 「無理ならうなぎでも食べたら?」のダンナの一言にカチッ。心中、「ええいっ! どじょう屋に来てうなぎ食べる馬鹿が何処にいる!?」(汗&笑) 「いいえっ!鍋を食べましょう!」 そしてどじょう鍋、骨がない方が初心者にはいいだろうとダンナが骨なしを注文。そして・・・さあ、いよいよどじょうがやってきました。(なんか・・ヘンな表現なんですが・・・汗&笑) 見ると頭が取られて開きになっています。「これだったら、大丈夫♪」すき焼きのようにしていただきました。まあ!美味しいではありませんかっ!淡白で臭みもなく。あっという間に食べてしまいました。


どぜう 伊せ喜


店内はどういうわけか女性客が多かったです。どじょうは低カロリー、高たんぱく、カルシウム&コラーゲンいっぱい! まさに理想的美容食だという事をみなさんご存知だったのでしょうか?(汗&笑) お祭りが終わった後の打ち上げなのか、祭り装束を着た、すでに相当「出来上がっている」男性が数人、店内に入ってきました。「いやー、祭りの後はどじょうに限るっ!なんかこう・・・どじょう・・って聞くと・・・しびれちゃうんだよっ。・・・ウイッ・・」なんて事をおっしゃっていました。(わけわかりませんが・・・汗&笑) 

この深川祭、富岡八幡宮のお祭り・・・ではなかったみたいですね。(確か13日〜15日が富岡八幡の例祭) 深川神明宮(深川で一番古いお宮)のお祭りのちょうちんが、ほらっ、伊せ喜さんの店前にも出てますし。(笑) 下町、深川のお祭りのおもしろさを堪能、そしてどじょうの魅力大発見! 今回はあいにくの天気にも関わらずとても楽しいぶらりんことなりました。

 深川祭にご参加の皆様、とっても素敵でしたv お断りする事なく写真を掲載して申し訳ありません。(汗)
   何か問題がありましたら管理人までご連絡下さいませ。


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