幕末ぶらりんこ 七夕編



 札幌・永倉新八の墓 (散策日7月11日)
                                                                             
10日は函館から函館本線で洞爺下車。洞爺湖温泉で宿を取りました。何故かと言うと函館から札幌までゆうに3時間はかかります。(もっとかな?)ですから、できるだけ札幌に近いところへ行きたかった。ただそれだけなんですけど。(笑) ゆっくり温泉に浸かり、函館での疲れを取りました。 さて翌11日、やはり天気は雨。洞爺から函館本線で札幌まで行きました。特急で1時間45分くらい。10時半頃には札幌に着いていたと思います。 コインロッカーに荷物を預け、今日泊まるホテルの場所を確認。 そしていよいよ永倉新八に会いに清田区の里塚霊園へ向かいました。 地下鉄の東豊線で美しが丘(すみません・・。ちょっと駅名がはっきりしません。札幌ドームの最寄駅です。)まで行きました。バスで霊園近くまで・・とも思ったんですが、この後すぐ札幌から快速で小樽に行く都合もあり、タクシーに乗る事に。 運良く女性ドライバーのタクシーに乗る事ができました。 里塚霊園は市営のかなり大きな霊園で、一応事前に霊園管理事務所へ問い合わせ、新八の墓がどこにあるかの地図をいただく事になっていたんですが、あまりに雨がひどく娘も一緒に墓地の中をウロウロ・・・というのもどうかと思い、困っていたのです。女性ドライバーならタクシーの中で娘を待たせてもらい、私一人墓参りをしてきても大丈夫。 ああ、よかった〜。(年頃の女の子がいるといろいろ心配してしまうのです。笑) そして20分ほど走ると里塚霊園に到着しました。

まず霊園管理事務所へ行き、永倉新八の墓(杉村家の墓)の地図をもらいました。広いっ! タクシーですぐ近くの区画まで行ってもらい、後は私一人で降りしきる雨の中、新八の墓を捜します。 迷いました。 あの広い霊園にたぶん私一人だったんじゃないでしょうか。(そりゃそうですよ。台風が近づいているのに墓参りにくるなんて、おバカとしかいいようがありませんから。(笑)) 丘のようになっているところに水場があり、傍らにあずまや、左に下がっていった左側、下から2段目の列、あ、ありました〜っ! 新八の墓っ! 杉村家って書いてありました。 思わず小躍りしながら「新八ちゃ〜ん♪」(笑) 墓に近づいて行きました。 

※永倉新八の墓は里塚霊園 1期3号762番 です。(『新選組史跡事典』より)



永倉新八の墓
墓石裏側(右から3番目に新八の戒名「釋義潤」とある。)


もう嬉しくて嬉しくて〜。(笑) なんかずっと会っていなかった友だちに会ったような、そんな気持ちでした。お墓の写真を撮らせてもらって、「また来るからねっ。」と声をかけ、タクシーに戻りました。 タクシーの運転手さん、「今、お嬢さんから聞いたんですが、なんか新選組の人のお墓が里塚霊園にあるんですってね。」「そうですよ。永倉新八という人のお墓です。」「早速メモっておかなきゃっ!」運転手さんは新八の名前を紙に書いていました。「初めてです。新選組の人のお墓参りをする方を乗せたのは。」「再来年は、NHKの大河ドラマで新選組をやるらしいから、たくさん観光客がくるかもしれませんよ。」 そんな会話を交わしながら駅へ。 札幌までもどりました。              
ちなみに私が新八に会うために使ったタクシー代、5600円也。(大汗。。) 娘にも「ママ、こんな雨の中よく一人で墓地なんかウロウロするね。すごい執念だよ。」と半ばあきれられてしまいました。 でもどうしても会いたかったんです。 小樽にもお墓がありますが(新八自身が建てた墓。本人と義父母、義弟(箱館戦争で戦死。)との合葬)、場所がわかりづらそうなので札幌の方にお参りする事にしました。(こちらは直系のご子孫が建てた墓。長男義太郎氏他一族7名が眠っている) でも、会えてよかった。 これで私の新選組ぶらりんこ〜北海道編〜は完結です。


東京板橋・永倉新八の墓(11/5 撮影)