南尾根1650地点(分岐する点から五竜岳を望む)
下部では針葉樹が現れる。この辺からひどい悪雪
写真のシュプールはましな方
みそら野からの南尾根
|
*****************************************************************************
【八方南尾根(大ヌケ尾根)】
2004年2月28日(土)
山川(単独)
八方ジャンプ競技場P(8:10-8:20)---八方池山荘(9:00-9:20)---逗子開成高校のケルン(9:55-10:05)---1650m尾根分岐(10:20-10:35)---みそら野別荘地(11:30-11:50)---八方ジャンプ競技場P(12:40)
*****************************************************************************
八方池山荘に登山届を出し、シールを貼り、クトーを着けて出発。天気は快晴だが風が強く、地吹雪である。十数名の登山者と、ボーダーが登っていく。時々耐風姿勢が必要な、強烈な風。
逗子開成高校のケルンで風を避け休憩。ピットを掘ろうとするが、カチカチのアイスバーンで歯が立たない。風下にはパウダーもたまっているようだ。少し下で様子を見よう。
尾根は広い斜面だが、完全にクラストしており、慎重にターンしていく。洗濯板のようで、あまり思いきったことはできない。
1650mまで滑降すると尾根は2分する。直進する尾根と、90度左折して崩沢出合に降りるものである。左の尾根の方が雪が軟らかいのではないかと期待し、左を行くことにする。
振りかえると今降りてきた尾根の崩沢側に大きな破断面が見える。(2万5千図の1727mの東側)ここで雪をテストするが、先週の堅い雪の上に1m近く新雪が積っており、先週よりは間違いなく不安定なようだ。
できるだけ尾根に忠実におりることにする。しばらくは軽い雪であったが、すぐに重い悪雪になる。尾根左手の側面斜面が非常に快適そうに見えるが、踏みこむと雪がずれるではないですか!ひえー
ここからは尾根を外さないようにいく。小回りができるところは良いが、ところどころ割れ目が隠れていたり、右手に小さい雪庇が出ているところもあり、思い切り滑れない。キックターンも交え慎重に下降していく。
下に崩沢の堰堤が見えるようになると、左手の斜面が真っ白で魅力的だが、今日は我慢。ひたすら尾根通しに、地味に下降する。
平川の林道に滑りこむが、先々週は滑って降りられた林道が、湿雪の下りラッセルである。僅かな距離だが、汗だくになって、みそら野別荘地到着。
白馬47からシャトルバスで八方に戻ろうと思っていたが時間が2時間近くあるので、歩くことにした。スキーをザックにつけ、車道を50分かけて歩き、ジャンプ台駐車場に泊めた車へ。滑降の後、山を見ながらそぞろ歩きは楽しい。
南尾根1727m付近の雪崩破断面
|