シーズンオフ2013 2013/11/30更新
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山は雪のあるときがいちばんです。もちろんスキーができるからです。でもスキーがなくてもそれはそれで楽しいです。
お金がかからず、時間がかからず、それでいてそこそこ充実感があって、シンプルな行動を善しとします。
できれば、その日思い立ったらデイパックをつかんで家を出るようなすっきりとした山行がいい。
時々こんなところがあって気分転換になる。さして危険なものではない。 あれはどこの山だい?自信がない・・ 赤川ダムを渡り、森林公園に帰還。古賀志山の山頂が真正面です。 |
宇都宮市郊外 古賀志山 583m 2013年11月24日(土) 古賀志山は栃木県宇都宮市郊外の里山で、標高583mと低い。 宇都宮の市民に親しまれている里山である。ハイキングコースが整備されているが、ところどころ岩場もあり、ロッククライミングのゲレンデとしても親しまれてきたようだ。 行楽日和になる、という天気予報に、プチ遠出をしてみたくなり、妻を連れだし、行ってみる。長野を早朝に出発し、3時間半ほどで登山口へ。 周辺は、自転車にもよいフィールドのようで、登山口の森林公園は、サイクリストで大賑わい。また、市民のイベントも催されるようで、駐車場が9割がた埋まっているほど賑やかだった。地元の車が多く、長野ナンバーは見当たらず。 山の上も絶えずハイカーが行き来し、最近ひとけのない山が多かったので戸惑ってしまう。 山頂では頭上にパラグライダーが飛来。ありとあらゆるアウトドア遊びのフィールドになってるようだ。いないのはカヌーとスキーヤーくらいか? 御岳の山頂からは筑波山や、日光の山が見えるが、完全アウェーの山で、まったく自信がない。北方に裾を引いた山が見えるので、近くの登山者に「あれはどこの山ですか?」と聞いたら「コウガイサン」だと教えてくれたが、荒海山? あとで地図をみると高原山、鶏頂山あたりかと思うんだが、いったいどれだい? 山頂の人々が「今年一番の紅葉だねえ!」と盛んに言っている。確かにきれいだが、信州の紅葉はこんなもんじゃないんだけど・・・ 帰り道は宇都宮ICに戻る途中の「道の駅:ろまんちっく村」(すごい名前だ!)で風呂と食事をし、お土産に宇都宮餃子と焼き立てパンを買って帰る。風呂は人大杉 お土産の餃子は美味しい 時には知らない場所を訪れるのも楽しい。 【後日談】 息子が土産のブルーベリーパンを朝食に食っていたら、まったく同じパンがテレビに映っている!「ろまんちっく村」からの中継だったそうだ! |
取水口高地の堰堤。登った尾根は、写真で、堰堤の上から左上に上がっている尾根だ。 尾根上は基本ずっと藪である。眼下に取水口高地 3時間半の藪漕ぎをこなし山頂へ。火打、焼山は白い。 下りのルート 藪が密生。千丈ケ岳方面に降りないよう、要注意 |
頸城海谷山塊 阿弥陀山 2013年11月9日(土) 阿弥陀山は無雪期の登頂が難しい東海谷山稜の一峰である。 登山道はない。 しかし、マニアックな人たちにより、雪のない時期にも登頂はされている。ネットで検索すると数件ヒットする。 何年か前に「岳人」の「ミニガイド」コーナーに阿弥陀沢左俣からの阿弥陀山が紹介されたことがあり、私も2004年にトライしてみた。 そのときは、結局阿弥陀沢の出合すら特定できずに海川の渡渉だけでパンツまで濡らしてしまい、戻ってきた。 しかし、調べてみると、阿弥陀沢を詰めた人の多くが上部で岩壁に阻まれて敗退している。むしろ、残雪期を除いては、阿弥陀沢右俣と左俣を別ける尾根を詰めている人の方が成功率が高いようだ。ただし藪はひどいとのこと・・ 7:10に山峡パークを出発。1時間少々で取水口高地に到着。さて阿弥陀沢の出合を探すが、高地の右岸は見通しが効かず、小さい水流が交錯していて、さらに海川本流伝いには歩けず、なかなか難しい。 うろうろして時間をロスしてしまったので、登る尾根に目星をつけ、コンパスを合わせたら、藪や小沢にひるまず直線的に突破してしまった方がよいようだ。 というわけで何とか尾根の末端にとりつく。 ところどころテープの目印がついていて登降に使われていることはわかる。しかし、藪はひどく、ところどころ露岩を登るような急登も出現する。灌木が手掛かりになるが、転落したらただではすまない。さすが海谷の山だ。 最初は鉈で邪魔な枝を払いながら進んでいたが、そんなことをしているとなかなかペースが上がらず、対岸の駒ケ岳はなかなか低くならない。鉈は使わず、かき分けた灌木をそのままホールドして体を引き上げた方が速いので、途中から作戦変更。 人の入らない場所だけに通り道にナメコの大群出現。 時間もなかったので、「無事登れたら帰りにもらっていくからそれまでいてくれよ」と頼み、とらずに登り続ける。 1300m付近でいったん尾根の形状を失うが、その付近はけっこう赤テープがついている。 次第に藪は濃くなり痩せ尾根上を灌木の上を伝わるような、足のつかない藪になってくる。五葉松が現れると山頂は近いが藪は一層ひどい。 最後は脆い岩のリッジを登り、数分藪をこぐと、突然目の前に石仏が現れた!北峰山頂だ!高地から3時間40分 思いのほか時間がかかった。 ちゃっちゃと写真を撮り、食糧を口にして下降に移る。 頂上直下の岩リッジは非常に脆く、やや危険を感じたので、ロープをだし右手の不動川側に懸垂下降する。斜度が緩くなったところでトラバースして尾根に戻る。 後続の人になめこを収穫されてしまうのでは?と心配したが今日はだれもこの尾根を歩かなかったようで無事残っていた。 下の方でガラガラ落石の音がするので見たら、熊が一頭大慌てで逃げて行った。 そんなことをしていたら高地にもどったのは日が陰った15時半 あとは登山道なのでヘッドランプでも戻れる。しかし、来るときにはあった梯子や橋が帰りには撤去されてしまっていた。海谷渓谷の観光シーズンは終わりなのだな・・・ ******************* 家で風呂に入ると、手足は無数の擦り傷だらけであった。 1500mほどの低山ではあるが、国内名うての悪場、海谷山塊である。一般の里山と同一視はできない。 行かれる方は、補助ロープ位持っていた方が安心である。何もないとコースミス等、トラブった時に身動きがとれなくなる。また、できるだけ早立ちすることをお奨めする。 ******************* この3日後、日本列島は強い寒気に覆われ、北日本、日本海側では本格的な積雪となった。海谷も雪に閉ざされたに違いない。 私の登ったのは今年最後のチャンスだったのかも・・・・ |
北信濃三大修験場のひとつ、とのことで戸隠を思わせる杉並木 一時間ほど登ったところに立派な奥社がある。ここまでの道はそこそこ険しい 山頂付近はきれいなぶなの林 熊の爪痕多数! 北尾根を下降し、北竜湖へ |
北信濃 小菅山 1047m 2013年11月2日(土) 「信州登山案内人」の筆記試験でこんな問題が出た。 「戸隠、飯綱と並んで、『北信濃三大修験場』のひとつ、とされている山はどこか?」 恥ずかしながら私は、これが解答できなかった・・・ 正解は「小菅山」! それではどんな山か行ってみる必要があるだろう。 野沢温泉に行く途中の里山である。 現在は小菅集落は「観光地」というわけではないので、里山の雰囲気濃厚な駐車場からスタート。お寺の鐘つき堂にダイコンが干してあるのがとてもいい。 戸隠奥社を思わせる杉並木の参道を登る。戸隠神社よりは小ぶりだがずっとワイルドである。登りも急だ。一カ所鎖場もあるがさして危険なものではない。 一時間ほど登ると山の中に立派な奥社が現れる。どうやって資材を運んだのか? 山頂付近のぶな林は、カヤノ平や鍋倉を思わせるようなきれいなぶなだ。山頂付近の眺望はいまひとつ・・ 途中「見晴台」の標識があるので、そこでお昼、と思っていたが倒木があって荒れており、あまり快適ではない。 そこからは北尾根を下降し、北竜湖へ。きれいな湖だが、周辺の遊歩道は整備がいまひとつである。というか標識がわかりにくい。 「いいやま北竜温泉 文化北竜館」でお風呂に入っていくが、ここはすごく気持ちのいいきれいな温泉である。すいていてもったいない。 5月上旬には北竜湖の周りでも菜の花が満開になるようだ。そのころも面白そうだ。 「湖の形がハート型をしており、恋愛成就のスポットとしても知られる」そうだが、それは少々無理があるかも・・・ ただ、飯山市は、都会からのIターン、Uターンを歓迎しており、婚活、イベントも盛んである。 ともあれ、里山の雰囲気が楽しい山だ。 |
青田南葉山の山頂で、休憩。時折あられが落ちる荒れ模様の天気 ぶなの森の中を、スリップに注意してひたすら下降 |
頸城 「南葉山大縦走」 2013年10月27日(日) 上越市でアクティブな活動を続けるアスターク同人の一般公募山行に参加してみた。 アスタークさんでは、地元南葉山の古道再生を行っており、今回、桑取谷と、西野谷を結ぶ登山道が甦ったので、籠町南葉山登山口から青田南葉山山頂を経て桑取横畑の「くわどりゆったり村」への縦走登山を計画したそうだ。 一昨年、重倉山に山スキーに来た際、アスターク同人の方2人と西野谷でお会いした。頸城に興味がある、という私に、お二人は盛んに入会を勧めてくださったが、私自身は他の団体に所属していることもあり、ご遠慮させていただいた。それでもブログなどで伝え聞く、アスターク同人さんの活動は私の心をくすぐるものが多かった。 今回、朝の集合の時点から強い雨で、参加者は当初申込みした人の半数程度に減少してしまったようだ。 終日、あられや、強風など荒れ模様の一日になったが、その天気でも歩こう、という方々はツワモノぞろいなようで、予定より早く、順調に「くわどりゆったり村」に到着した。 そんな天候の中を一般公募の登山者20名をリードしてくれたアスタークの方々には本当に頭が下がる。 私自身、天候の悪い時ガイドを行うときには、緊張の連続で、みなさんの苦労は手に取るように伝わってきた。 ブログ上でもなかなか辛口の論評を展開していることもあって、正直、「どんな人たちの会なんだろう・・・」と様子を見たかった、という気持ちもあったんだが、本当に山への情熱が伝わってくる、気持ちの良いみなさんだった。 機会があれば、また参加したい。 |
登山口にある岩松院は葛飾北斎の天井絵で有名 展望苑地からの千曲川と善光寺平の眺望 |
北信 雁田山 2013年10月13日(日) 小布施の裏山にあたる雁田山は、標高786mと全くの低山である。山の南側が大規模な採石が行われており、痛々しい山容であるが、小布施町から見上げる姿は立派で、親しまれている。 ガイドメニューに加えたい山ではあるが、そこそこ急な登りもあり、里山だから、となめてかかると痛い目にあうかも。 動物も多く生息しているようで、今日はサルとカモシカに出会った。ツキノワグマもよく出没するらしく、ところどころに熊よけのベルがぶら下がっている。 頂稜の「展望苑地」からは北信五岳と千曲川の眺めが素晴らしい。 山麓の小布施の観光と組み合わせておとづれても楽しめるだろう。 妻のおすすめは藤岡牧夫美術館で、北信濃、千曲川周辺のノスタルジックな絵を楽しむことができるそうだ。(私はいったことがない)飯山、信越トレイル周辺の里山の絵が多いので、興味のある方は寄ってみてもよいだろう。 |
山頂は360度の眺望!でも北アルプス方面は残念なことに雲の中 付近にはマユミ、ツリバナなど実の美しい木がたくさん |
戸隠連峰 一夜山 2013年10月6日(日) 一夜山を戸隠連峰に含めるかどうか、は人によって意見の分かれるところ。戸隠の峰続きではあるが、山の雰囲気は、むしろ鬼無里の山であり、中西山や、東山のイメージに近い。「鬼無里」の名の由来になった伝説もあって、鬼無里とのつながりが深いのかなあ 山そのものは山頂近くまで車道が入っているので(とはいってもゲートから先はふつうの車では無理だろう)容易だが、山頂からの眺望は360度開け、素晴らしい。 でも今日は、そのうち180度くらいは雲がかかってしまい、残念だった。 驚いたのは、南の方角に、千曲市、上田市方面がくっきりと見渡せたこと。上田市半過の岩鼻の崖が良く分かった。 ということは、千曲市から一夜山、見えるんだ・・・ 財又から西越開拓地までの車道は、狭く、荒れている。普通車やワゴン車ならまだしも・・・マイクロバスは無理だろうなあ 帰りに10人ほどの登山者が食事をしており、西岳林道との分岐までは「ジャンボタクシー」が入っていた。金沢ナンバーだった。おつかれさま 帰りは西岳林道を品沢高原経由で戻る。 途中、西岳P6,P7間の「地獄沢奥壁」を、見上げる場所があり、妻も感嘆の声を上げる。 ものすごいでしょ、世の中にはこういうところ登る人もいるのだよ・・ 帰途、鬼無里の「いろは堂」に立ち寄り、おやきを食う。 私はおやきはあまり好きではないのだが、店頭でできたてのものを食べるとやはり美味しい。 |
黒部平駅からタンボ沢を隔てて立山方面 黒部湖畔 御山谷歩道からのダムサイト この角度からもまたよい カンバ谷の大つり橋 なかなか眺めが良好 |
黒部ダム湖畔 キンマ道 2013年9月23日(月) 立山黒部アルペンルートを乗り物を乗り継いで通過する人は数限りなくいる。 立山から一ノ越を超えて雷殿や、大観望まで歩く人は、ずっと少ないがそこそこいる。 黒部平から黒部湖畔までの道を歩く人には、ほとんどお目にかからない。時々交通費節約のため歩いて降りたという話は聞くんだが、わざわざここを目的にきた、という話はあまり聞かない。 標高の低いこの部分は、歩くに値しないと思われているんだろうか? 日野東さんのガイド本「信州とその周辺 ベストトレッキング」では、この黒部平から黒部湖畔までの道を「キンマ道」として紹介している。 キンマ道とは、黒部ダム建設時、大町トンネルが貫通するまでの間、立山越えで資材を運搬した道で、人が橇のようなものを滑走させて斜面を下す木馬(きんま)を通したそうだ。 「黒部の太陽」流行りで、大町トンネルばかり脚光を浴びているが、反対側立山越えだって、3000m稜線の山越えなだけに大変な危険と苦労があったはずだ。 実際に歩いてみると、きんまを滑走させたというだけあって、転落するような急斜面はなく、程度な傾斜で降りていくように作られている。ハイキングコースとしての整備もされており、大変歩きやすい。また、黒部湖に降りてからの湖畔歩道は、ダムサイトを上流から眺めることができ、珍しい。妻もおもしろいといってくれた。 対岸の赤沢岳、スバリ岳の荒々しい稜線も魅力で、たいへん面白いトレッキングができた。 途中、大きなザックを背にした単独の若者が、「思ったよりいい道ですね」といいながら追い越していった。 **************** 10月中旬に、このコースにお客さんを案内することになった。 なんと、お客さんの中には、黒部ダム建設に関係した方がいるそうだ! 50年前仕事でかかわった「きんま道」を歩くプランと聞いて、さっそく参加を申し込んでくれたそうである。 私の方が話を聞きたいくらいだ。そんな方と、この道を歩けることを今から楽しみにしている。 乗り物を乗り継いで通過したのでは味わえない、そんな感動のある山歩きをしていきたい。 |
土鍋山からの毛無峠、御飯岳方面 破風岳からは、眼下に小串鉱山跡が見下ろせる 破風岳から五味池への道から破風岳を振り返る。まさに破風の形 |
上信 土鍋山(1999m)と破風岳 2013年9月21日(土) やまかわ&H岡 長野市から南東方向を見ると、菅平から志賀高原に至る長大な山並みを見渡すことができる。長野・群馬県境のこの山並みを僕は勝手に「上信スカイライン」と呼んでいる。 中でも大クジラのような御飯岳、急に落ち込んだギャップを持つ破風岳などが目を引くが、一般にはこれらの山はほとんど知られていない。 久しぶりのプライベート山行で、破風岳へ。 毛無峠から登ればあっという間だが今回は五味池からの様子が知りたかったので、スキー仲間のH岡に声を掛け、同行してもらう。 ひとけのない五味池から乳山牧場の中を通過し、土鍋山分岐から土鍋山へ。 土鍋山は「秘峰」かと思っていたら、しっかりした登山道もあり、山頂には数人の登山者もいて、すっかり人気の山になっていた。 土鍋(どなべ)、御飯(おめし)、まるでキッチンの中にいるようである。 毛無峠の群馬側は冬季には真っ白な大斜面が出現する。 滑ってみたい気もするが、アプローチに少なくとも半日はかかりそうな、こんな斜面にいれ込むことができるか、にかかっている。 ***** 土鍋山の山頂からは、浦倉山方面に刈り払いがされていたが、通過できるのだろうか?浦倉、土鍋山間が通行できれば、菅平から志賀高原までの、縦走を考えることができる。 さらに野反湖、白砂、佐武流、苗場とつなげれば数十キロの夢のような長大なロングトレイルを設定することができるだろう。 |
茶臼山頂から峰の茶屋へ、すっかり霧の中 夏暑いのでアルパカ達はクールビズ 一部 毛のアル アルパカもいます |
那須 茶臼岳 2013年8月31日(土) 一年ぶりに東北へ 昨年夏、仕事で福島県白河へ赴任した。仕事は本意なものではなかったが、ふだん行かれない東北の山に触れることができたのはよい体験だった。 那須にまた行ってみたくなり、妻をつれて茶臼岳へ・・・ 那須あたりは東北というよりはむしろ関東に近く、案外身近な位置である。 台風が接近しつつあり、天気予報ではあまり芳しい予報ではなかったが、大荒れという天気図でもなさそうだったので出かける。 前夜22時に長野を出発。3時間走って、矢板北PAで車中泊。 翌日5時半に目をさますと雨も降っていなく、案外良い天気・・・ 那須ロープウェイについたときはけっこう青空が見えていたが、ロープウェイに乗る時間には山の上はすっかり霧に包まれてしまった。 以降終日山の中は霧だった・・ 雨には逢わなかったものの、眺望もきかず、山歩きとしてはいまひとつであったが、火山の雰囲気は味わえたし、花も以外にあった。 帰途、那須アルパカ牧場に立ち寄り、癒し動物アルパカを見る。 最近アルパカがなぜか人気者のようでいろいろなメディアに登場する。 車中泊で節約したお金で、けっこう美味しいものが食え、たのしい東北 小旅行ができた。安達太良、裏磐梯あたりもこんな感じで行けるかな・・ |
赤木沢出合までの黒部川 水量は腰まで 先行パーティの1人は女性だ 赤木沢最初の滝。右手を直登可。楽しい こんな滝が連続する。まるで天国のよう 登れない唯一の大滝 右手を高捲く 最後の詰めは藪漕ぎもなく、こんな草原に飛び出す 薬師岳が大きい |
黒部赤木沢 ソロ 2013年8月10日(土)〜11日(日) 赤木沢にわざわざ「ソロ」とつけるのには少々気恥ずかしい。 赤木沢は黒部の沢の中では易しい方で、単独で遡行する人もたくさんいるからだ。 でも北アルプスのど真ん中の渓谷を一人で遡るというのは、感動的な経験で、「一人だった」というのが自分にとっては大事だったから・・ 【10日】 折立から太郎平を経て、薬師沢小屋へ 不便なところにあるこの小屋に泊まるのは、かつては沢を登る山やさんか、黒部川のイワナを求める釣り師くらいだった。でもお盆休み初日の今日は混んでいる。遅くついた人は畳2枚に3人の割合で寝たようだ。雲の平、高天ケ原方面への登山者も多いのだろうか? いずれにしろ出かけるのにちょっと決心のいる場所なので、安直な装備、計画の人はいないようだ。 【11日】 今日は少々長めの、10時間行動の予定なので5時20分に小屋をでる。(普通か) 何年かぶりに沢を登ってみたが、今や黒部の渓谷にも若い女性が進出しつつある。 山ガールか??と思うようないでたちの女性がヘルメット姿も凛々しく腰までの渡渉を平然とこなして黒部川を渡っていく。これには少々びっくり。 赤木沢出合までの黒部川本流は渡渉やヘツリも多く、沢のセンスが問われる。けっこう手強い。 赤木沢は国内屈指の美渓との評判に違わず、明るく開けた谷を赤い滝がさらさら落ちる、遡っていて本当に楽しい沢だった。次から次に現れる滝がほとんど直登でき、疲れを感じさせない。 アドレナリン出まくりである。 大滝は左岸(右手)の高巻き道をあがる。途中露出感のある木登りがあり、ここは緊張する。大きな木の根がガバっと掴めるのだが、万一すっぽ抜けたら間違いなく滝下へ墜落する!横着な性格の同行者がいたらロープを使用したい。 大滝高巻のあとは、ナメ滝の連続を登り、最後はコバイケイソウをかき分けながら縦走路へ飛び出る。 沢歩きは黒部本流も含め5時間弱だったんだがあっという間で、時間の経過を感じさせない。別世界から抜け出てきたような奇妙な感動が全身を包む。 沢の心地よさに比べて、登山路は少々退屈な感じだが、今日は薬師岳、水晶岳など周囲の山が見渡せ、飽きさせない。ああ、まだまだ歩いていない山たくさんあるなあ・・・ 猛烈な暑さの登山路を4時間半ほどあるいて折立へ、15時15分着。あと5分で10時間行動になるところ。 ***** 三俣山荘の伊藤正一さんの著書「黒部の山賊」を読むと黒部源流域への憧れは大きく膨らむ。 黒部源流では、人のいないはずの場所から「オーイ、オーイ」という怪声が聞こえ、その声に返事をすると遭難する、と猟師たちは恐れていたという。今ならきっとそれは間違いなく人の声なんだが、その声も黒四ダムが満水になった1969年を境に聞かれなくなったという・・・ |
東天狗岳と、南八ツの雰囲気を出し始める硫黄岳 中山展望台、遠景は蓼科山と北アルプス 高見石〜白駒池を見下ろす 箱庭のよう! |
北八ヶ岳 黒百合平〜高見石 2013年7月20日(土)〜21日(日) 最近山あるきにはまっている妻のつきあいでまたまた北八ヶ岳へ 今回は、人気の山小屋「黒百合ヒュッテ」に泊まってみた。 ひところ、中高年に占領されていた夏の山は、若い女性の激増で、明らかに雰囲気が変わりつつある。 私が30年間山と付き合ってきた中でもこの変化は大きく、革命といっていい!? 黒百合ヒュッテは、そんな変化にうまく対応して、お客さんの心をつかむのに成功しているなあ、と感じる。 素晴らしい天気、北八ツの静かな森とコケ。雰囲気のよい山小屋。出会う人たち・・ なんか、いいなあ、そんな気持ちで歩いてきた。 その一方で、登山口付近の山麓の温泉宿は、まったく変わってないなあ・・・と思うところが時々ある。 大きなお世話だと思われるかもしれないが、あえていう。 まず、「登山者の方の軒先での荷造り、食事等一切お断り」という表示。また、「日帰り入浴の方は、ザックを持ち込まないで、着替えだけもって入ってください」という表示。 「えっ、もしかして私って迷惑なの???」 かつての傍若無人な登山者の群れに、ずいぶん無礼な振る舞いをされたり汚されたりして、頭にきているのかもしれないが、今の登山者はマナーの点ではかつてと格段に違う。その一方で感性は鋭い。 「わたし、歓迎されてないのかなあ」と一度でも感じたら、もうその登山口からは登らない。 バス、タクシーを降りて雨が降っていたら、雨具を着て、表で身支度をしろというのだろうか?それを見て「気の毒だなあ」と思わないのだろうか?まったく思いやりに欠けている。 「お・も・て・な・し」の心感じられず 同じ八ヶ岳M戸口には、早朝、夜中に到着した登山者のために、更衣室、仮眠室が設置されている。 そこまで用意しろとは言わないが、たとえばバス亭の脇に仮設テントや単管パイプの屋根があって「ここでお支度ください」と書いてあればまったく印象は違う。「歓迎されている」と感動し、「また来たい」となるのだ。 「ザックを持ち込まないで」ではなく、簡単な棚を置いて、「荷物はここに置いてお入りください」で全然印象は違うのだ。 老舗温泉宿なので、風呂にアメニティ類がまったくないのは、まあ許せるが、入口に「当宿は古い温泉宿の風情を大切にしアメニティ類は常備していません。必要な方はフロントで販売しております」と案内すれば済むことではないか? 以前は「登山者は金を落としていかない」のがふつうだったが、今は満足する体験ができれば、お金がかかることは惜しまない。 勘違いしてはいけない。最近の山女子は、かつての山岳部員のような汚い格好では家に帰らない。鏡もドライヤーもない浴室でどうやって身支度をするのか? 私は登山ガイドである。 先にあげたような登山口にお客さんを案内しようと思わない。 うちのやり方が気に入らなければ来なくていい、と思っているかもしれないが、せっかく盛り上がってきた山歩き熱を大事にしなければ、せっかく素晴らしい資源を持ちながら、貴重なチャンスとお客さんは逃げて行ってしまうのでは? |
白駒池周回 もののけの森 水鳥が静かに進む白駒池 |
北八ヶ岳 白駒池〜高見石 2013年6月29日(土) 最近山あるきにはまっている妻のつきあいで北八ヶ岳へ つきあいで、といっても私自身、北八ヶ岳に関しては、どシロートであり、見るもの聞くものすべて新鮮でなかなか楽しい。 最近関心を集めている苔なんてさっぱりわからない。,,,,,,,,,,|,,,,,,,,,|,,,|,,,,,,,,,|,,,,,,,,,,,,,,,,,コケ 八ツといえば横岳西壁かジョウゴ沢の氷、 北八ツなんていつでも行けるさ・・・なんて思っていたのは20代のころ・・ いつでも行ける、なんて思っていたのは思い過ごしで、30年経ってしまった。 いついくの?今でしょ というわけで行ってみた。 苔、美しい もっと人がごちゃごちゃいるかと思っていたが、思いのほか静か いろいろなことが感じられる森がそこにある 古い山日記をひっくり返してみた・・ なんと一度だけ真冬の北八ツにいっていた たぶん縞枯山周辺・・・ ほとんど記憶にない 感性の鈍かった?僕の青春時代??? |
芳ケ平湿原 ワタスゲの綿毛も附き始めた 渋峠にて「環水平アーク」 バスの運転手さんも初めてとのこと |
志賀 渋峠から芳ヶ平湿原 2013年6月23日(日) グリーンシーズンのガイドメニューに加えようと、渋峠〜芳ケ平湿原を歩いてきた。 私の「信州登山案内人」の専門案内エリアには「志賀高原」も入っているが、正直をいうとあんまり詳しくはない。(全然知らない、ということではないですが・・) 最近では、芳ケ平ヒュッテが、山ガールの「泊まってみたい小屋」にリストアップされている、ということも知らなかった! 次々登場する植物も、信越トレイルとは大分違うので、知らないものもたくさんある。写真に収めて帰り、家では図鑑とネットを首っ引きになる。 ともあれ、ワタスゲの綿毛も附き始め、なかなか楽しめるコースである。芳ケ平のしっとりした湿原、後半、白根山の荒涼とした火山風景、とてもお洒落な雰囲気を醸し出す、芳ケ平ヒュッテ、と変化に富んでいる。 草津白根から渋峠まで、路線バスで戻ったのだが、途中水平な虹を発見。ひえー、なんか不吉な現象の前触れ??と思ったが、 気象用語で「環水平アーク」と呼ばれるものらしく、国内では年間に数十例観測されるそうで、この日、長野市や中野市で観測された、とのこと。 珍しいものが見られ、満足 |
山頂では富士山が予想以上の大きさで登場! 4号路はところどころ凍っており、けっこう気を使う。4号路目玉のつり橋を渡る。 |
東京 高尾山 2013年2月10日(日) 山ガールをターゲットにしたと思われる雑誌では、東京の高尾山のガイド記事が頻繁に載る。 口の悪い人は「高尾山なんて山じゃあねえよ」というが、思いのほか自然が残っている手頃な山だった。 お客さんを案内しているとよくこんなふうに聞かれる。 「高尾山しかいったことがないのですが、今日のコースとどっちがきついですか?」 「ぼくは高尾山なんかには興味がなく、いったこともないのでどちらがきついかもわかりませんね」こんな回答をしているようではガイドはクビである。 こんな回答をしなくてもいいように、人気の山「高尾山」を経験してきた。モニターは妻である。 前夜長野を出発し、高尾山駅の駐車場で車中泊。 快晴の翌日、自然観察路6号路を登り、下りは4号路から1号路へ接続して下山。ケーブルカーは利用しなかった。 整備はばっちりされており、山ってこういうもの、と思われちゃうと困るが、自然はたくさん残っており、眺望もよく、人気があるのも納得。 今日以降だったら前の質問にはこんなふうに答えられる。 「高尾山にはいくつもコースがありますね。一番容易な○号路と比べたら今日の山の方が倍以上の標高差がありますのできついです。高尾さんの○号路とほぼ同じくらいの標高を登りますが、それよりはワイルドな道なので今日の方が1ランクきついと思ってください。ですから調子を崩さないようゆっくり登りましょう」 OK!模範回答 首都圏のハイカーにとっては、高尾山と富士山は2大ステータスのようで、高尾山に登ったから次は富士山、という短絡的思考の人も多いようだ。 山はその2つだけではなく、もっともっと豊かな世界ですよ、と教えてあげる人がこれから必要になってくるだろう。 |
これは前週 下見の際の羽広山ぶな美林。こんな景色が随所にありますよん スノーシューフェスティバル 一日目 エアボードツアーの一コマ エアボードは空気を入れて膨らませた過激なそり 速いですよ |
なべくら高原 スノーシューフェスティバル 2013年2月2日〜3日(日) スノーシューが、流行っている。 ラッセル能力はスキーの方が優れている。下りもスキーの方がずっと速い。 でもスキーは、ある程度修業をしなければ取回せない・・・ スノーシューの最大のメリットはさして練習しなくてもとりあえず雪の中に出ていけることだ! 最初は、私も「こんなので歩くだけで楽しいのかなあ」と思っていたが、雪の山へ気軽に出ていけるツールとしては優れており、「冬山登山」という重苦しい上昇志向から解放された、雪遊びの数々は広い層から支持される楽しさを持っている。スノーシューそのものがウケているというより、スノーシューを使った遊びのスタイルがウケているのだと思う。 毎年なべくら高原で開かれる、「スノーシューフェスティバル」に今年もスタッフとして協力。 一日目はあいにくの雨。 二日目は雪、と天候にはついていなかったが、それでも百人以上のお客さんが集まり、雪の中で遊んでいった。 私は、一日目は、TUBBSのスノーシューブースを担当。 合間にエアボードショートツアーと、ナイトハイクを案内。 二日目は、872ピークを目指すワンデイツアーのガイドを行った。 毎年見ているとスノーシューの進化がわかる。 また女性のファンが急激に増加しているのもよくわかる。 下見も含め、一月はスノーシューでけっこう忙しかった。 さあ! この行事が終わると、私の山スキーシーズンが始まります。 |