無雪期の頸城のおもしろスポットA
海谷732高地(取水口高地) 2004年10月24日(日)
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メンバー 山川(単独)
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三峡パーク(7:50-8:00)---732高地---阿弥陀沢入口を探してうろうろ---三峡パーク(11:50)
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最近でこそ大勢のハイカーが訪れるようになったが、20年ほど前までは、ここはクライマーの「聖地」だった。 ここに漂う一種特異な空気は、海谷の悪絶な岩場で命を落とした若いクライマーたちの魂が漂っているためなのです。 正直なところ、ただ単に「景色がきれいな場所」というだけでおとずれるのでは、「あまりぱっとしない」ところだなあ、くらいの感想しか持つことができないでしょう。 私が山に登り始めたころ、こんな悪い海谷の岩場を攀じる人は頭がおかしいのではないか?と思っていた。 この時代の登攀者たちの思いは遠藤甲太氏の「山と死者たち」に詳しい。 1960年台に穂高や剣の快適な岩場はほぼ登られてしまっていた。1970年、80年台のクライマーは標高の低い山にある巨大な岩壁を目標にしたが、それらはあまりにも悪すぎた・・・。 今回、阿弥陀沢を詰めて阿弥陀山に立ちたいと思って入山したが、阿弥陀沢の出合を探して高地の藪を右往左往しているうちに時間が過ぎてしまい、また渡渉で尻までぬらしてしまったので、出合に達した時はすっかりモチベーションが萎えていた。阿弥陀沢はまた今度にしよう、と思い、高地でゆっくりとした時間を過ごす。 ここで一夜を過ごすのも素晴らしいと思う。 |
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後方は海谷で最も早くルートが開かれた旗振山南壁。 横幅が広いので小ぶりに見えるがこれでも標高差400m程度はあるという。 初期の開拓者たちが732高地のベースキャンプとの連絡のため旗を振ったという、今では夢のような逸話が残る。 当初732高地と呼ばれていたが、標高の訂正により「取水口高地」という味気ない名称に変わった。まあ732高地でいいじゃないですか? |