風吹大池から北小谷へ2005年4月2日(土)
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栂池天狗原から北方に展開する山は私の「山スキー事始」ともいうべき山々で、初めて蓮華温泉を訪れたときの感動はいまでも忘れない。
真っ白な雪倉や栂海新道の山をみながらたおやかな尾根を進むときの充足感は言葉では表現しがたい。
蓮華温泉や、フスブリ山から木地屋へは何度か降りているが、風吹大池〜北小谷へのルートはトレースしていなかったので行ってみた。
天狗原2200mから紙すき山牧場600mまで標高差1600m、水平距離は10km以上あり、スキーの機動力が活かせるルートだ。前半は緩やかなアップダウン。後半は急斜面の
ダウンヒルである。平地滑走があり、ボードには向いていない。

注意)例年大平集落まで林道を滑れるようだか今年は、治山工事が牧場の中ほど(標高650m辺り)で行われており、そこまで除雪されてしまっていた。
そこからは滑れなかった。予定外だが仕方ない。そこから北小谷駅まであるく。約1時間。


メンバー 山川
(単独)
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栂池日帰駐車場(7:40)++++++栂の森+++++自然園(8:50-8:57)---天狗原(9:50-10:00)---

フスブリ山---風吹大池---箙岳(12:00-12:12)---蒲原山---紙すき山牧場(13:40)---
除雪終了点(14:12)---北小谷駅(15:12-15:54)===南小谷駅(16:08)===栂池(16:35)

ゴンドラ1360円
ロープウェイ730円

北小谷〜南小谷(JR)200円 南小谷駅〜栂池(タクシー)2260円
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【栂池から天狗原まで】
ゴンドラは8:00から営業開始。乗り場には大勢の山スキーヤー、テレマーカー、ボーダーがまっている。
栂池自然園までのロープウェイは切符を買うときに登山届を要求されるので予め準備しておくと早い。
栂池は既にヘリスキーが始まっている。



【天狗原からフスブリ山まで】
天狗原の北の端に左のような指導標がついている。北小谷に抜けるコースはミドリ色に標識に従っていく。結構頻繁についているが、場所によってはまばらになる場所もあった。

この他「天狗原〜北野」という標識もあった。北小谷と中土の間の「北野」だろうか。だとするとちょっと面白そうだ。

時間に余裕があれば乗鞍大斜面も滑ろうかと思ったが、今日は先が長いし、天候も少々怪しいので先を急ぐ。そもそも大斜面にはヘリスキーヤーが大勢登っているので、あまり食指が動かない。
そういえば随分前、白馬乗鞍大斜面の右よりを滑って、ヘリスキーのパトロールとケンカしたっけ・・・


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フスブリ山までは写真のような快適な降り。調子に乗って飛ばしていたら、シュカブラの波に突っ込んで転倒。久しぶりの大転倒に少々落ち込む。最近ドジな行動が多くなった。
3箇所ほど小規模なのぼりもあったが、2つ目まではスキーのまま斜登行。フスブリ山本峰の上りは、シールをつける。ステップ付ならそのまま登れそうな程度の傾斜。

【風吹大池から箙岳】
風吹大池から再びシールをつけ尾根上を北に向かうが、尾根の上はシュカブラの凹凸が激しく歩きにくい。また、セッピも張り出しているので、少々危険を感じ、セッピの切れ目から右の雪原に下降。なんの事はない。雪原に下降したらコースの標識があった。
風吹大池からは池の雪原におり、そのまま北上した方がよかったようだ。
箙岳で雪倉を眺めながら昼食。
kitao03.jpg (47024 バイト) 【箙岳から蒲原山】
箙岳から北東に雨飾を正面に見ながら進む。突然尾根がなくなり、急な斜面が眼前に現れる。(写真)いままで、たらたらした斜面だったので度肝を抜かれる急降下だ。真正面は雪崩が怖かったので左に巻き、途中から正面に出る。
ここはなかなか良い斜面です。滑降前にコンプレッションテスト でもここで弱層が見つかったからといって戻る訳にはいかないが。

下りきるとまた平原になって蒲原山への登り。のぼりといってもほとんど平らで、ステップカットソールならすたすた歩いていけてしまうだろう。

kitao05.jpg (8187 バイト)

kitao04.jpg (12662 バイト) 【蒲原山から北小谷】
蒲原山からはぶなの林の標高差800mの大滑降だ。最初は緩い尾根だが、1箇所登りがあった直後、左の斜面にすべり込む。30度位の急斜面だ。そのまま紙すき山牧場へ。

2万五千図の凹地を左に見ながら林道に入り途中から牧場の斜面を滑降。なかなか楽しめる斜面だ。例年大平集落まで林道を滑れるようだか今年は、治山工事が牧場の中ほど(標高650m辺り)で行われており、そこまで除雪されてしまっていた。
予定外だが仕方ない。そこから北小谷駅まであるく。約1時間。
kitao06.jpg (35897 バイト) 【北小谷から栂池へ】
北小谷駅からはJR大糸線で、南小谷駅まで行き、そこからタクシーで栂池に戻る。大糸線は列車が少ないので要注意。15:54の南小谷行きを逃すと、18:00以降までない。

南小谷にはタクシーがある。栂池まで2260円

スキーブーツのままタクシーに乗り込んだ私を見て運転手さんは、「蓮華温泉は賑やかだったかい?」
タクシーの運転手さんは木地屋等へも良く客を迎えに行くそうで、山スキーの事情に詳しく、面白かった。

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