雨飾山 荒菅沢右俣スラブ(仮称)2005年4月24日(日)
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先週荒菅沢を滑降した際、布団菱右岩峰とトマの右岩峰の間に、雪のつながったルンゼがあるのに気がついた。本谷より快適そうに見えたので、トライしてみた。実際には、先週の状態なら快適だったのかもしれないが、今日は、2〜3日前に降った雪が10cmから20cmほどつもりザラメになりきっていなく不快だった。
「右俣スラブ」の名は「日本登山大系」に、「荒菅沢右俣スラブのどんづまりにそびえる潅木混じりの岩峰がトマの右岩峰」という記述があることによった。無雪期の写真を見ると中間部まできれいなスラブが広がり、上半分はスラブをたち割るように流水溝が入っている。この流水溝の正式な名称をご存知の方がいたら教えていただきたい。
メンバー 山川(単独)
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小谷温泉栃の樹亭駐車場(6:01)---笹平(10:16-10:35)---荒菅沢右俣スラブ滑降---
大海川(11:05)---栃の樹亭駐車場(12:25)
除雪は夏のキャンプ場まで完了しているがいまのところ栃の樹亭から先は通行止めである
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先週は全山ザラメで滑りやすかったが、今週は、2〜3日まえに降った雪が少し乗っかっている。雪崩にも注意が必要だが、なにより滑りにくそうである。 |
【右俣スラブに突入】 笹平には10時16分着。ピークに行くのはやめピット掘りに精を出す。新雪は案外安定してくっついてくれているようだ。 本谷に入らず、右岩峰の頭のすぐ左手にドロップする。すぐに急傾斜になり、ターンすると足元の雪がころがり落ちてゆく。眼下に最狭部分が見えるが、ちょっと恐ろしい。 写真はもっとも狭い地点。何となく、後立山のルンゼのようだ。 45度以上はあると思うが、ルンゼ滑降の難易は斜度ではなく雪質でまったく変わると思う。 ザラメを期待したが、細かいデブリのような荒れた雪面で、ところどころ落石もあり、デブリを避けながらジャンプターンしながら右往左往していたら降りてしまった、というのが正直な感想。「自由に滑った」という気はしなく、やや不満が残る。 |
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本谷と合流してから右俣スラブを振り返る。ここからやっと自由に滑れる。ということは右俣スラブそのものは自由に滑れなかったということか・・・ |
【今日の滑降ライン】 快適さには欠けたが、振り返ればやっぱり満足感。 このラインはザラメの時に滑りたかった。 左が先週滑降した本谷。この他に中央岩峰の左にも狭いルンゼがあるが、残念ながらデブリだらけで荒れており、とても滑れそうには見えない。 |
【夏の登山道がある尾根とその左の沢】 荒菅沢の夏道横断地点まで降りてくると、テレマークの8人グループがいた。紅ガラでマーキングをしていたリーダーの人と少し話をしたが、山田誠司さんだった。 山田さんの一団は黒沢を滑るそうです。 写真は夏道の尾根だが、この左の沢がスキー向きのように見える。
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【大海川】 荒菅沢自体も大海川まで連続して滑降可能である。 大海川は流れが出始めているが、まだ奥ワセ沢出合までは充分通過できる。 下山後、栃の樹亭の露天風呂にいく。初めて行ってみたが、大渚山を望む気持のよい風呂でした。料金は「お気持だけ入れてください」というのがまた良い。 |