雨飾山 南尾根P2 1999年4月18日

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雨飾山は、頚城の秀峰である。
評判の悪い「日本百名山」なんてものが流行してから、無雪期には人が押し寄せるようになってしまった。でも有雪期の厳しさは一級品、優しい名前に似合わず、険呑な岩場を持った岩山である。
それでいて岩場がやけに明るい。不思議な魅力を持ったピークだ。
山スキーでの可能性は高い。南尾根のP2はすっかり有名になった。荒菅沢も雪崩であれていなければ快適そう。前沢にさえも記録がある。北面は記録を見ていないが、物好きな人の足跡はきっとある。

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南尾根P2から雨飾山頂を見る ここから先は登攀用具が要る


本田氏、横山氏は、前の日から栂池の栂池ヒュッテに泊まり、北ア小蓮華 金山沢へ行く予定であったが、
栂池ヒュッテは、営業していないとのこと。3月には一度営業開始するものの、また5月連休までは閉めてしまうようだ。
金山沢を奨めた私としては、少々責任を感じる。

で、つみほろぼしに、一緒に大渚山へいくことに。

除雪が順調に進み鎌池直前まで車が入れた。大渚山は大きな亀裂が入っているではないですか。ふと雨飾を見るとP2の斜面が目に入り「あっちの方が面白そうだ」というわけで予定を変更。

大海川に沿って夏道をたどり尾根に上がる。そのまま快適なぶな林を登るとあっさりと稜線に出ることができた。あとは稜線沿いに登ると大斜面のあるP2がドーム状に見え近づいてくる。

急な斜面をキックステップでガシガシ登る。右手にかなり下まで無立木のおいしい斜面が広がっていた。P2の上までいくと、雨飾山のピークが意外な険しさで迫ってくる。展望を楽しみ滑走準備。私たちの他に3名のスキーヤーがいた。
また夏道を降りてくる登山者も目に入った。北アルプスが見えてはいたが早めに降りることにした。滑り出しからすぐに斜面が急になる。40度程の斜度だが雪が腐っており滑るはじから雪崩れた。重い雪でゆっくりなので危険は感じられなかった。

ぎゃーぎゃー言いながら写真を撮りつつ向かって左の広い無立木斜面を滑る。大斜面を降り傾斜が緩くなった所で左にトラバスしぶな林に入ると登ってきたルートに合流する。あとは来た道を戻るだけ。

いつも、昼食を食べると天気が悪くなるので昼食とは言わず小休止と呼んでいたが「ここまで来たらもういいや」ということで大海川沿いで昼食をとる。試しに、「昼食を食べる」と宣言。

するとやっぱり雨が降ってきた・・・・

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P2からの滑りだし 後方は焼山である

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中間部35度程度の快適斜面

 


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