雨飾山 荒菅沢本谷2005年4月17日(日)
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荒菅沢は一度滑ってみたかった。
南尾根を登攀して荒菅沢を滑降すれば完璧だな、と考えていたが、登攀パートナーの都合がつかず、やむなく夏道の尾根経由に変更。

しかし今年は、多雪の影響か、笹平からのドロップイン地点に巨大な雪庇が形成されているとの情報を得た。
崩壊したらいやだな・・・

メンバー 山川(単独)
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小谷温泉栃の樹亭駐車場(5:30-5:49)---笹平(9:55-10:01)---荒菅沢本谷滑降---

大海川(10:31)---栃の樹亭駐車場(11:55)

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【栃の樹亭から笹平まで】
この時期、雪崩の危険の多いルートを滑るには時間を考える必要がある。
この山域では、概ね天気の良いときのパターンは、午前10時前はアイスバーン。
10時を過ぎると滑りやすいザラメに変わり、11時半をまわると気温にもよるがブロック崩壊が始まり落下物が急に多くなってくる。

とすれば10時滑降開始が最も望ましい。昼近くなるとヤバイな。逆算して6時前に栃の樹亭を出発。栃の樹亭の先1kmくらいまで除雪が進んでいるが一応通行止めであるし、無理に車を入れてもあまりメリットはない。帰りは大体滑れるのですから・・

大海川から夏道に沿ってあがり、荒菅沢を望む尾根まで上がると、ゲ!

想像以上に巨大なセッピが形成されているではないですか!?
しかも最近崩壊した形跡があり、本谷の中央にデブリが累々。

むしろ右岩峰の右に荒れていないルンゼがあり、そっちの方が魅力的に見えた。どうしようか・・・・・

笹平まであがり様子を観察。うーん恐ろしい。
さっさと滑ってしまいたくなり、ピークに行くのはやめて滑降の支度。ピークより荒菅沢を安全に滑ることが大事。精神的に余裕が無く、びびっていました。

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【中間から振り返る】

中央部の方が傾斜が緩いのだが、中央部はドロップインできない。雪は回転しやすいザラメ雪なのだが、中央部に寄るとデブリが邪魔である。左よりは45度を越す斜度と思うが雪がよければさほど問題はない。

振り返って写真をとるが、やはり長居はしたくない雰囲気が濃厚にただよう。中央部にいたら上のセッピが崩れたら直撃ということですね。
中央岩峰の左のルンゼからも大きなデブリが押出していた。
amak03s.jpg (94610 バイト) 【1450mで小休止】
夏道が荒菅沢を横断する地点まで降りてきた。ここまでくれば少し安心だ。

ここまで緊張で、食事が喉を通らなかったので満足感に浸りながら食いまくる

左が布団菱岩峰群の「中央岩峰」。右が「右岩峰」
「右岩峰」の右には滑れそうなルンゼが一本。
本谷よりスティープですが、セッピもなく、雪面は本谷より荒れていなく、滑れそうに見えました。

また、下から見て夏道の尾根の左側の沢は幅も広く、スキー向きの斜面のように見えます。

amak04.jpg (41664 バイト) 【大海川は埋まっている】
例年だと荒菅沢下部で沢が割れてしまうようだが、今年は大海川まで雪がつながっていて谷通しに全部滑れた。また大海川も完全に埋まっており、写真のように歩いてこられる。


ちょうど茂倉尾根から8人のグループが降りてきた。
amak05.jpg (48072 バイト) 【帰りの林道から雨飾山を振り返る】
行きは気持に余裕がなく、写真もとらなかったので雨飾山の写真をとる。やはりP2の斜面が一番広大なようだ。

ここから栃の樹亭までは林道に沿ってスキーのまま滑って降りられる。

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