海谷山塊 砂場〜前烏帽子岳   2016年3月17日(木)
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国土地理院25000分の1地形図 越後大野より

3月、日差しが強くなってくると海谷山塊を滑りたくなってくる。
尾根の形を変えるほどのぶ厚い残雪、ひりひり焼けてくる顔
岩壁を大音響とともに落下してくるブロック雪崩
簡単にターンさせてくれない重い雪
丸太をついたようなクマの足跡
落ちたら助からないんじゃないかと思うゴウゴウ流れる渓流
春の海谷山塊は刺激的だ。

2014年3月に、南面 吉尾平から前烏帽子に登っているが、今回は北面 砂場からとりついてみた。
砂場からは初めてだったが、山里の田んぼを乗り越えて、烏帽子岳の岩壁を見ながら、鉾が岳を後ろに感じながら登るなかなかぜいたくなルートである。

今日は快晴、かつ4月並みの暖かい気温 汗だくであった

メンバー やまかわ 
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糸魚川市砂場(8:40-9:00)---727ピーク(10:25)---前烏帽子岳(11:40-12:25)---

仏岩(12:40)---砂場(13:30)

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砂場から上がった標高370m付近の林道分岐に駐車
もう少し上がってみたが、人家の庭先みたいなところに出てしまい、気がひける
のでここに留めておく。


一段上がると、棚田。
棚田の向こうに烏帽子岳が異様なとがり方で屹立する。
のどかな山里と、悪魔のような岩山のコントラスト!なんという光景だろう!


スノーシューのトレースがあり、それに追従して杉林の中をいくと、気が付いたら
仏岩が右下に見えている!あれま?知らないうちに727ピークの直下まで上ってしまった
それでも行けなくはないのだが、前烏帽子から落下している全層雪崩の下を
トラバースしなくてはいけない。ちょっと気持ち悪い。素早く通過する。

約2時間半で烏帽子東稜のコル付近にでる。阿弥陀山と烏帽子岳がバーン!と現れる。
威圧的だが、今年もまたこうして、この景色が見られるのはシアワセなことである。



最近火口から1km圏内が立入禁止になった焼山
確かにこの噴煙をみると近づきたくないような気がする。
昨年夏に登っておいてよかった・・・


山頂で休憩し、滑降斜面にドロップする前にちょっと雪をチェック
表面から10cmがグサグサの雪で、ずれやすくなんか気持ち悪いのだ。



やや遠慮気味に斜面の端の方を滑降
滑るそばから「雪まくり」アンモナイトが形成され、ごろごろ転がっていく
なだれるほどの雪ではなさそう。 しかし滑るには手強い
なかなか曲がらなくて太ももが疲れる!


登るときに通過してしまった仏岩
高さ15mくらいか?この程度の露岩なら海谷には至る所にありそう
仏岩から尾根伝いに滑っていくと両側の沢が割れている末端に出てしまい
行き詰ってしまった。しかたなく5分ほど登り返す いつもの年の雪なら
沢が割れていなく自由に滑れるのかも

鉾が岳を正面にみて田んぼを降りていく
一見のどかに見えるのではあるが・・・・


田んぼの土手が露出していたり、水路が口をあけていたりするので
要注意である。結構深いので落ちると上がれないぞ!

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