頸城 放山 北尾根 (はなれやま きたおね)2015年4月9日(木)
シャルマン火打スキー場のWEBサイトを見ると、まず「非圧雪主義」というコピーが目を引く。 うーむ、かつてのARAIのようだ。初めていってみたが豪雪に埋もれて、うねうねと真っ白になった斜面は他の「森の中のスキー場」とはまったく違った雰囲気だ。 シャルマン火打ができてから、放山はずいぶんお手軽に登れるようになった。でもそれは登りの時間に対してだけであり、滑降ルートはそれなりに手ごたえがある。 西飛山ダム方面への滑降も面白そうだが、今回は少々「旅系」要素も混じった北尾根にする。 |
メンバー 山川 *===============================================================================================================================* 4月9日(木) 快晴 シャルマン火打駐車場(8:30-8:50)+++スキー場TOP(9:10-9:20)---放山(10:00-10:53)---965m峰(11:21-11:32)---滝(12:18) ---南又(12:42-12:50)---シャルマン火打駐車場(13:30) *===============================================================================================================================* |
朝のシャルマン火打駐車場 権現岳を眺める絶好のロケーションだ! 平日ではあるが、もう20台ほどの車が駐車している。 昨日大毛無山にいく予定だったのだが、雪降りで寒く、中止してしまった。 今日は"The DAY"というべき |
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実はシャルマン火打に来るのは初めてだ。 そんなに長大なコースはないが、山岳地帯に作られたスキー場なので露出感は高い。 センターハウスで登山計画書を提出。 新潟県警察のフォーマットに記載していったが、「ここ専用の用紙に書き直してくれ」とのこと!?シャルマンのサイトにリンクしている新潟県警察の書式だぜ! 警察が必要としている情報がちゃんと書いていればいいではないか!そうでなければWEBサイトに用紙をダウンロードできるように公開すべし。 山に入る前は無駄な時間は消費したくないのだ。 予め準備しておくのがあたりまえだろう。あらためて住所まで書いたら、10人いたら20〜30分かかるぞ。 ちゃんと提出してほしいなら、そこから考えてほしい・・ |
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と、勝手な要望を書いたが、スキー場TOPからの入山は「気を付けていってきてください」とのパトロールの暖かい言葉で、他のスキー場よりずっと理解があるようだ。 先月30年勤務した会社を早期退職した。 なので登山計画書の「職業」欄には「登山ガイド」と書いた。 そう書くと、事故でも起こせば痛烈に批判されるだろうし、行動も逐一注目されることになる。適切でない行動は叩かれることだろう。 「ガイド」という響きには緊張感がただよう。 いったん地形図で小さな池があるあたりまではそのまま滑降できる。そこでシール装着。 緩い尾根の登りで、次第に眺望もよくなってきて快適。 写真の遠景は大毛無、中之岳方面と思われる。 |
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1時間ほどで、周囲の露出感がたかくなってくるとピークは近い。正面に焼山、高松山、左手に火打の北面が飛び込んでくる。 数人のグループが先行しているようだ。 |
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山頂には6人ほどのグループが休憩していた。 テレマーク、アルペン、スノーボードの混合チーム 日に焼けた顔、髪の長いただならぬ風貌は、白馬あたりのパウダーガイドでは?と思わせる。 どちらを狙っているのか、放山からは滑らずに、尾根を登って行った。 替わってひとりの中年の男性がスノーシューであがってくる。茨城から、だそうで、この付近の魅力に気づき、最近通っているそうである。 周囲の山を教えてくれ、とのことなので知ってる限り全部教えてあげた。 |
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山頂から100mほど戻ったピーク上で滑降の支度。 まだ時間も早いしゆっくりする。 |
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北尾根の上部は結構地形が複雑だが、概ね鉾が岳の方向にすべれば、大外れはせず、どこでも滑れる。 硬いザラメの上に昨日降った雪が薄く積もり、快適。 |
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964.7mのピークまでは短いが登りになるのでシールを付ける。 ここから下の斜面が本日のメインディッシュらしい。 30度ほどの斜面なので、上部でピットをほり雪をチェックする。 全層ザラメで硬くしまっており、弱層らしきものは見当たらず。 数少ない思い切ってすべれるチャンス。 沢状なので「広大」という雰囲気ではないが、正面に鉾ケ岳を望む抜群のロケーション。 酒井正裕氏の「山スキールートガイド99」の表紙はこの斜面である。 |
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快適な斜面を滑ると、沢の底をいくようになる。 まだ割れているところはない。 斜面からの雪が堆積し、若干凹凸があり、スキーのまま登るようなところもあり、一気すべりというわけにはいかない。 標高600m付近までくると沢は折れ曲がり、水音が聞こえてくる。ここには唯一の滝があるので、左岸の尾根にトラバース気味に這い上がる。 |
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広い尾根上を南又橋の方向に自由に滑ると、両側の沢が接近してきて南又橋に出る。 今朝、ここに運動靴とデイパックをデポしておいたので、それに履き替えてシャルマン火打へ車を取りに行く。 スキーは重いので置いておきたいが、ここは山屋さん以外の人も車で通るので、盗難等の心配もある。見えない場所に置いた方が良いだろう。結構登るので、スキーを背負っていくとたぶん汗だく。 シャルマンまでは3.7km。約40分ほど。 天気も良く、道路わきのふきのとうを採りながら、ぽこぽこと散歩するのは悪くない。 |