栂池自然園から岩岳スキー場へ(旧西栂コース) 2014年3月8日(土)
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栂池と岩岳スキー場をつなぐ、大展望コース
でも今日は、北アルプスの大パノラマは全く見えなかった・・・

かつて「西栂コース」という名称で親しまれたスキーツアーコースだそうだが、私が山スキーに足を踏み入れた1980年代にはすでに
なくなっていた。

昔のスキーツアーコースの例にもれず、けっこうアップダウンが多く、今風の豪快な滑降は望むべくもない。
栂池から岩岳へスキーで行けるんだよ!という物珍しさにひかれての山スキーである。

メンバー  山川
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岩岳スキー場P(8:46)===(シャトルバス)===栂池ゴンドラ(9:10)+++栂の森(9:40)---成城大小屋前---栂池自然園

---1920m下降点(11:45)---1688m(13:20-13:30)---岩岳スキー場トップ(15:15)---岩岳スキー場P(15:35) 

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岩岳の駐車場に車を停め、無料シャトルバスで栂池へ。
シャトルバスの中は日本語でない言語がとびかっている!

今日から栂池パノラマラインのロープウェイ運行のはずだったが、強風のため運休!
栂の森ゲレンデから歩く。

岩岳は薄日が差していたが、栂池はけっこうな雪降りで、ゴンドラの中からは今日降りる岩岳への尾根が靄の中にかすんで見える。

自然園ではほとんど吹雪。
数人のグループが休憩しており、「今日はどこまでですか?」と聞くので、「岩岳まで降りる予定なんですが視界もきかないのでどうしようかと・・・」と答えたら、「イワタケ・・・?ですか?」と絶句。

あまりに突飛な答えだったのだろうか?後ろでは「は・は・は」と笑い声も・・・

船越の頭まで、とか金山沢、とかいう答えを期待していたのか?
この天気に物好きな、と思われたのか?
いずれにしろ「西栂」が現在では認知度の低いルートになってしまったのは事実。


自然園をコンパス頼りに横切り、1940mの下降開始点へ。
針葉樹の森の中に入るとすねくらいまで沈むところもあり、前途多難な雰囲気が濃くなる。

正直なところ、ここまでは、戻ることも考えていた。
食糧を食っていたら明るくなってきたので予定通り下ることにする。
シールを外して滑り始めるが、傾斜の緩い部分では止まってしまい、下りラッセルを強いられる。ところどころに吹き溜まりの細かい登りがあるとそこではシールなしでの登行にてこずる。こりゃあ、前途多難じゃあ!

あまりに細かいアップダウンがあり嫌気がさしたので、下りでもシールを付けて下ることにする。スピードが遅いが、すーっすーっと進めるのでこの方が楽。
古い標識が出てきた。「西山〜栂池コース」というのが正式な名称だったのだね。

地形は複雑で、似たような尾根分岐も多く、ルートファインディングは難しい。1828ピークの手前でコースミス。あれえ降りるはずの尾根が深い沢を隔てた左側に見えるじゃないか!!
しかたなく10分ほど登り返し。正規ルートに戻る。

概ね樹林の下りが多く、「真っ白な大斜面」なんてのは見当たらない。

左写真は、1688ピーク手前の水平な尾根。


左手にスキー場が見える。
あれえ?どこのスキー場だい?と思ったら、なんだ栂の森のゲレンデじゃないか?

1688mからはまとまって下れそうなのでシールを外す。
しかし1688mからの下降はすごく難しい。
ルートは明確な尾根ではないのだ。
右手の大きな尾根をいくと違うところに降りてしまう模様。

うろうろしていたら木の根をひっかけ大転倒してしまった。
怪我はしなかったが、普段転倒しないので、久しぶりの大転倒に少々ブルーになる。年なんだからあまり調子にのって飛ばすなよ、ということなんだろうなあ。


1301ピークを過ぎると青空が出てきたが、相変わらず白馬の山は見えない。

関田山脈を歩いていると錯覚しそうなブナ林多数。

1200mピーク先のコルまでいくと、あれえ?目の前をゲレンデのスキーヤーが滑っているではないか?

ゲレンデに合流し、リフトに一回のって岩岳スキー場トップへ。
ゲレンデをかっ飛ばして滑り、車を置いてある駐車場へ

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