赤沢岳 屏風尾根(2350m付近で敗退) 2013年5月26日(日)

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5月連休以降、山スキーに行かれず、サイトも更新していなかったので、見ている方からは「もうオフに入ったのか?!」と思われたに
違いない。そこでこのへんでフェイント!1シーズンに一回くらいはヘルメットを着用したスキーをしたくなる。(???)

2010年にも屏風尾根上から、赤沢に滑降しており、短いながら面白い斜面だった。
そのときには、尾根上にけっこう分厚く雪が残っており、「あれー、尾根の上も滑って降りられそうじゃん」っておもった。
へ〜 屏風尾根スキー滑降なんて聞いたことないし、面白いかも・・・と思ってやってみた。ちょっとバカでした。


メンバー  山川
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5月26日(日) 晴のち薄曇り 

扇沢駅(7:27)---赤沢出合(8:15-8:20)---屏風尾根2206mピークのコル上(9:55)---屏風尾根2350m(10:50)---ドロップイン(11:15)---
赤沢出合(11:40)---扇沢(12:20)
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扇沢でスキーをザックに着け、歩きだす。篭川を最初にわたる橋のあたりから雪の上を歩くようになる。
赤沢出合は例年より少し雪が多いようで、まだ完全に雪に覆われており、沢は出ていない。

赤沢岳からダイレクトに赤沢に滑降するルンゼの状態が良ければそちらを考えていたんだが、双眼鏡で観察する限り、雪が切れているみたい・・・

少々遅かったか?・・・

そこで第2候補の屏風尾根に目をやる。ほう、下から見る限り雪つながっているではないですか!
尾根上に雪がなくても側面を捲けそう。




屏風尾根2206mのピーク付近。
このあたりは傾斜といい、雪の付き方といい、絶好の良い斜面。
沢の芯を登ればさして急ではなく、スキーのまま登行できる。

ここでは他人にあったことがなく、私の「秘密の斜面」なのだ・・


屏風尾根に出る。最初はスキーで登れたが、ところどころで現れるギャップはけっこう急で、スキーでは恐ろしい。滑落しても下が平坦になる沢と違い、尾根で落ちたら、側面は崖である。
スキーをザックに着け、アイゼンを履く。

だんだん悪くなり、ところどころでシュルントがあいているようになる。
登りはまだしも、私のスキーではここを滑って降りる自信なし。
下から見て捲けそうだった尾根の側面は、滑落しそうなくらい急である。

赤沢側に雪のつながっているラインがないか探すが、今一つはっきりせず。
屏風尾根だけでも抜けたかったが、ここ(2350m付近)から滑降することにする。



尾根上を慎重に小回りや横滑りで進み、2206mピーク付近まで下降(滑降とは言い難い)尾根上は狭い箇所もあり、間違っても転倒できない。

2206mピークからは眼下に大斜面が広がり、気持ちよく滑れる。

当たり、はずれ、でいうと今日は限りなくハズレに近かった。
それでも、たとえハズレでも、人が列をなすようなルートではなく、オリジナリティのあるところを見つけ、滑りたい。




赤沢の広大な斜面まで滑り降り、休憩。今日のラインは「ハズレ」だったけど、この山並みは本当にスキーの楽園だ・・・

「ごたてSkiParadise」というサイト名ってシャレもなく、ひねりもなく、そのマンマで今一つな名前だよなあ、と思っていたが、ここの雰囲気はほんとうにParadiseという以外の表現が見つからない。

スキーで駆けるこの山の斜面に万歳だ!





今シーズンのスキーはこれでオフ宣言となりそうです。
(今回不完全燃焼だったのでまだあるかも・・・)
今シーズンも「ごたてSkiParadise」をご訪問いただき
ありがとうございました。来シーズンお会いしましょう!
まだまだ滑る方はお気をつけて!

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