頸城 矢代山地 粟立山 流浜谷    2012年4月1日(日) 「標高差900m!矢代山地屈指の豪快滑降」 のはずだった・・・途中敗退
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3月の籠町南葉山、重倉山に続き、今年3回目の矢代山地。
標高の低さゆえ、例年4月になると沢割れが多く、困難になるようだが、今年の矢代は、まだまだ旬である。

前回、アスタークの2人が目指していた粟立。地形図を見ると、流浜谷は、絶妙な等高線のつまり具合で稜線から標高差500mほどを
落下している。おー、これは矢代山地には貴重な豪快な滑降ができそうだ。

週末の天気予報は良くない。土曜日は春の嵐で強雨、日曜日は冬型に戻り雪。ため息がでる。
しかし昨日の午後になって少々変わった。日本海に低気圧が発生する関係で、午前中一時晴れるようである。

日本海の低気圧の影響で一時的に晴れるのは昔から「擬似好天」とよばれ、数時間の快晴の直後急激に冬型に移行するので、要注意
の典型である。しかし、3〜4時間であっても晴れるのなら、そのチャンスを活かすべき。

メンバー yamakawa
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西野谷(07:50-08:10)---万内川右岸---二股(09:15-09:25)---流浜谷---粟立山北のコル(10:40-11:05)----流浜谷滑降---

---西野谷(11:55)

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西野谷の駐車スペース
天気予報のとおり、朝の上越市は晴れている。
午後、悪化するのはわかっている。
擬似好天の間隙をついた、午前中勝負だからできるだけ早く出たい。
西の谷にはすでに車が駐車しているが、これは釣り師の車のようである。



万内川の右岸に沿って上がっていく 大きな堰堤は左(右岸)から捲ける
ケショウヤナギやトチノキの生えた気持ちのよい河原を進む




二股 流浜谷は左の谷になる。正面の尾根を上がっている記録も多いが
尾根に上がるのも結構悪く、今日の雪なら沢を詰めても大丈夫そうだ。
ただ、流浜谷の中は左手尾根からのブロック落下のデブリなどがある。
雨後などは尾根を上がったほうが無難だろう


正面の南葉山と同じ位の高さまで登った。
流浜谷はこんな広い谷 20〜30度前後の斜度が延々と続き
矢代では珍しいスケールの大きな一続き斜面である。
しかし「流浜谷」 名前に「流れ」とか「走り」とかつくのは
たいてい雪崩が「流れる」場所のことが多い!

中の岳方面を望む 斜面は面白そうなんだが天気は怪しく、
だんだん雲が多くなって暗くなってきた。

時折雪が舞い始める。


稜線の直下でついに寒気がやってきた。1040mのコルでは
雪が降り出し、風も強くなった。粟立山のピーク付近が見えるがしだいに
ガスに隠れるようになってきた。紫雲谷の斜面に踏み込んでみるが、
下地はカチカチにクラストしている。ここから滑降することにしよう。
雪は重いが何とかターンできる。ちょうど3人のグループが上がって来た。

3人のグループと挨拶し、私はさっさと下降。
次第に霧が捲いて来てホワイトアウト状態になり、滑っていると
酔ってしまい気分が悪くなってくる。そのため止まり止まりになり、豪快滑降とは
程遠い滑降になった。万内川沿いはこんな風に流れがでている部分が多く、
万一落ちたら単独では上がれない。十分注意されたい。

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