頸城 矢代山地 重倉山 南東斜面 1029m 2012年3月11日(日) 登れ登れ!矢代山地!
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先週の籠町南葉山に続き、2週連続の矢代山地。 この時期の矢代は、困難すぎず、軟弱でもなく、まことによい。山里の雰囲気もすごくいい。(雪は手ごわい) 籠町南葉山から見ると、重倉山の方が、スキーとしては俄然面白そうな斜面を有している。 昨日のガイド仕事で少々お疲れだったので、休息にしようかなあ・・・と思っていたが、上越市の天気予報を見ると、なんと午前中は晴れマークが並んでいる! 今シーズン、休日にこんなのは珍しい。滑らないわけにいかない!というわけでまた西野谷にやってきた。
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粟立に向かって登行のアスタークのお2人 |
西野谷で、スキーとフリートレックをもった2人が身支度している。 挨拶をすると、頸城山群のパイオニア 上越のアスターク同人の方だそうで、粟立山にいくそうだ。 (実をいうと私はずっと粟立「あわだて」を栗立「くりたて」だと勘違いしてた・・・・口にださなくてよかった) アスタークのお2人はきびきびと、よいペースで上がっていく。 私はといえば、アスタークさんと別れ、石高谷に向かってちんたらと登行開始。 先週はまったく見えなかった看板の頭が見えている。先週よりだいぶ雪が減った。70〜80cm位は少なくなったのでは? |
重倉山ピーク バックは権現岳鉾ヶ岳 |
先週と同じ「杉尾根」をつめ稜線へ 稜線の922ピークからはシールをつけたまま降りてしまったが、まとまった下りだったので、シールをはずして滑ったほうがよかった。 稜線は南風がびゅうびゅう吹きさらしており、オーバーパンツを履く。西野谷から3時間半近くかかって重倉山頂へ。 山頂からは、滑降したあとがすでについている。杉尾根に先行トレースはなかったので、石高谷をそのまま詰めてきたようだ。 時間的にはそのほうが速そうだが、ルート取りは難しいように思う。 |
重倉山頂から1205mピーク(中之岳)方面 遠景は火打、焼山 |
一時雲が多くなって、大毛無あたりまで雲がかかっていたのだが、正午近くなってまた快晴になってきた。 右手には日本海が意外な近さで見える。 尾根続きの1205mピークは地元岳人は「中之岳」と呼んでいるようだ。 |
山頂直下 下からみたほど急ではない |
山頂には雪庇が出ているので、斜面に入るときは気を使う。 50mほど1205mピーク方面に下りたあたりから入ったが、もっと山頂よりでも大丈夫だった感じ。 雪は快適とは言いがたい、湿ったトリモチのような雪。でもなんとかターン可なのでまあいいか・・・ 凹状の沢地形に入り、200mほど下ったあたりから左手の尾根へ 下に見える台地を目指す。地元スキーヤーは「アザグラ台地」と呼んでいるようだ。 この台地はとても快適な場所で、山頂では寒くてゆっくりできなかったので、ここで昼食。 酒井正裕氏のガイド本だと、台地末端までいかず、左手の沢に入り滝の手前を左に登り返して尾根を一本乗り越す、ことになっているが、先行シュプールと、登ってきた跡が台地末端へ延びている・・・下から登ってきているということは、通過できるのか! 先行シュプールは台地末端のやせ尾根を突端までいき、右手の急斜面をほぼ折りかえすような角度で重倉谷に降りていた。 雪崩要注意の急斜面トラバースであるが、下部はスノーブリッジがつながっており、すべて滑って降りられた。 これだと登り返しがなく楽なのだが、おそらく雪の多い年限定ラインで、雪の少ない年だと3月には沢が出てしまうだろう。この付近の地形は険しいので沢が出てしまうと通過が困難だろう。 情報がなければ、酒井氏の紹介したルートのほうが確実のように思われる。 ともあれ今回はこのシュプールのおかげで登り返さずに林道へ合流。 林道を流し、西野谷へ。 |
アザグラ台地手前の沢地形 |
台地末端の崩壊崖 この右手からトラバースしてきたが、雪が少ないと沢が出てしまうだろう |