頸城 矢代山地 籠町南葉山 909m 2012年3月4日(日) 妙高火打の北の壮大な雪の山塊!
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南葉山は、頸城 上越市の西に聳える1000mにも満たない低山である。無雪期は上越のハイカーのターゲットになっているようだが、積雪期は
すさまじい雪の量で古くからの山スキーのクラシックルートになっている。
青田から登る「青田難波山」(あおたなんばやま)とその南の「籠町南葉山」があるが、そこそこ離れており、別の山としての個性を持っている。
昨年、容雅山を滑り、妙高、火打より北にも、まだまだ長大な山並みが続いているのを見て、さらにその山並みが砂糖菓子のように真っ白な雪をまとって
いるとくれば行って見ないわけには行かない。
ARAIスキー場が営業休止してしまった今、矢代山地には、ロープウェイなど文明の利器は皆無で、どこを滑るにも、自分の足でハイクアップするしかない。
八方尾根の周辺のように要領よくおいしい斜面をいただくようなことはできない。そのためかバックカントリースキーヤーが殺到するようなことはない。
これは頸城ファンにとっては喜ばしいことなんだ。
メンバー yamakawa
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西野谷(09:45-10:00)---杉尾根---籠町南葉山(12:50-13:15)---南面滑降---途中から林道に戻り往路滑降---西野谷(14:10)
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西野谷の除雪終了点から石高谷の方向を見る。奥は重倉山 |
昨日は用事で東京へ行っていた。 帰ってきたのが深夜12時 そのためゆっくり出てきたので歩き出しが10時になってしまった。 西野谷には車が2台 一台は釣り師のようだ。 西野谷のじいさんが出てきて、スキーでいくのかい?そのスキーじゃあるけないだろう?と聞いてくる。 踵があがるのだと説明して歩いて見せると、最近は便利なものがあるなあ、と感心していた・・・ 燕や関に住んでいるお年寄りなら山スキーはみんな知っているが・・・ このあたりでは使用されなかったんだろうか? 久しぶりに天気がよく、暑いくらいだ。 途中で釣り師がカンジキをはいて降りてくる。イノシシが多いので気をつけたほうがよい、とのこと。 確かに足跡がたくさんついている。 |
林道をところどころショートカットしながら行く。 |
林道をたどり、ところどころショートカットしながら通称 杉尾根(552mピークのある尾根)へ向かう。 ショートカットの斜面は思いのほか急なので、新雪だと大変だし、雪崩れるかもしれない。 雪が悪かったら無理しないで林道をたどったほうがいい。 |
通称 杉尾根の上部 雪庇に注意が必要 |
林道は次第に山腹を水平トラバースして、青田の方に向かっていってしまうので、途中から左手の尾根に這い上がる。 このあたり樹間が広く、傾斜も緩く、どこでも滑れそうだ。 |
重倉山奥の1205mピーク |
南葉山と重倉山を結ぶ尾根に出ると、日本海を見ることができる。また振り返ると重倉山、大毛無山をへて火打に連なる長大な山並みがうねうねと繋がっている。 大毛無より北にもこんなに山があったのか・・・ しかもすべて頸城らしい真っ白な大斜面ばかりである。 籠町南場山より、重倉山の方がスキーの斜面としては面白そうである。 |
籠町南葉山山頂から登ってきた杉尾根を俯瞰 遠景は妙高、火打 |
さて、どこを滑りましょう・・・ 一般的には往路の杉尾根をほぼ忠実に戻るらしいが、山頂付近からも滑降されているようだ。 杉尾根に戻るには尾根上のアップダウンをいかないといけないので、ピットテストをして山頂から南面に滑り込んでみる。 弱層はないので大規模には雪崩れないと思うが、湿雪がザー、とスラフになって流れていく。足をとられそうになったので、少し待ってやり過ごす。 上部は平滑な一枚バーンだが下部は下の写真のように少々いやらしい沢地形なので、雪が怪しかったら入らないほうがいいだろう。 湿ったストップ雪であまり快適とはいえないが、南向きなので仕方ないだろう。 この斜面を降りてくるとちょうど林道の地形がわかりにくいので通り過ぎてしまわないよう注意が必要だ。 標高600mくらいから林道にはいり、552mピーク付近までは林道をいく。あまり滑らない。 552m付近からは雪崩に注意しながら林道をショートカットしながら西野谷へ。山頂から滑降55分 |
青田南葉山と右下に高田平野と日本海(わかるかな) |
滑降してきた沢 下から見ると結構危なっかしい |