関田 巨木の谷と黒倉山  2011年4月23日(土)

頸城エリアへ トップページへ

ゴールデンウィークに鍋倉周辺のトレッキングの案内を依頼されたので、状況確認にいく。2月以来関田へ行っていないし、長野県北部地震以降の様子も心配だ。

天気が悪かったためもあるかもしれないが、今日はスキーヤーには誰にも会わなかった。パウダーシーズンは賑わうようになったが、もうシーズン終了という印象なのか?
ザラメの時期の関田山脈はパウダーとは違った魅力があり、とてもよい。特に今シーズンは残雪が多くまだまだスキーが可能だ。

私の活動のメインはアルペンの山スキーだが、ウロコつきテレマークにも魅力を感じている。
少しくらいの登りならシールなしで登れる機動力を活かしたツアーがしたいと思っている。特にザラメになってからの関田山脈は縦横無尽である。
今日は久しぶりにステップ付テレマーク板を引っ張り出して履いてみた。

メンバー yamakawa
*=========================================================================================*
温井(8:15)---田茂木池---巨木の谷北尾根---巨木の谷森太郎(9:40)---北の尾根1150m(10:15)---西の沢出合(10:40)---
---西の沢---黒倉山(11:20)---西の沢---温井(12:10)
*=========================================================================================*

朝の温井
関田峠の除雪は、田茂木池の先、西の沢出合付近まで終わっているが、温井に通行止めのゲートがあり車でそれ以上入ることはできない。

4月になると温井周辺には雪がなくなる年もあるが、今年はまだたくさんのこっている。温井でスキーを履き、田んぼの上を行く。

田んぼの周辺には「水路」が多く、水も増えているので踏み抜かないよう注意が必要だ。
里山特有の危険である。


田茂木池の付近から鍋倉方面を見る。
池は水面の出ているところもあるが、まだ半分以上雪に覆われている。

巨木の谷の北の尾根をシールで登行する。スキーヤーには会わなかったが斜面にはいたるところシュプールが残っている。



森太郎 スキーを比べると大きさがわかる


北の尾根をつめていくと、標高1000mくらいで左手の「巨木の谷」に入り込む。
すぐに「森姫」があり、数分登った左手に「森太郎」がある。
衰弱著しい森姫も、今年の冬は無事に乗り越えてくれたようだ。

森太郎から右手にトラバースして再度北の尾根へ。
雨がぽつぽつあたってきた。巨木の谷への降り口が確認したかったので山頂まではいかず、適当なところから滑降。

平坦地まで下ると、雨がやんでまた明るくなってきた。
西の谷の様子も見ておきたかったので、尾根を下りきった平坦地から西の沢へ。
西の沢くらいの斜度だと、ザラメ雪ならばシールがなくてもウロコのままで登れる。

西の沢は沢が割れていなく、まだ沢芯を歩ける。
最低、中間部までは見ておきたいとおもったが、すぐ上に黒倉の稜線が見えてきたので、欲が出てしまい、がつがつと上りきってしまった。


黒倉山頂 バックは鍋倉山
黒倉の稜線まで上がると、曇ってはいるものの、日本海まで見える。
夏の信越トレイルの様子からは想像できない開放的な尾根だ。

黒倉山頂からそのまま西の沢に滑り込む。
今日のような締まった雪なら私のような、「なんちゃってテレマーカー」でも細板、革靴でなんとかターン可能である。

除雪した車道の脇をすべり、温井へ。

関田山脈の稜線上のアップダウンは一部を除いて緩く、この時期ならばシールなしで登れそうである。それができればトレイルランなみのスピードで雪の山を軽快に駆けることができそうだ。
コンディションがそろえば場所を選んでトライしてみたいテーマだ。
あまりごたごた装備を持たず、デイパックを担いで駆けてみたい、そんな気分にさせてくれる関田山脈である。

頸城エリアへ トップページへ