頸城 高松山 一ノ倉川     2011年4月10日(日)
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今年は頚城の残雪が多い。あまり気温が高い日が続かないこと、雨が少ないことのためか?
頚城のスキーはまだまだ旬である。

最近ネット上には一ノ倉川の報告が多い。(谷川の一ノ倉沢ではない)
一ノ倉川は2004年4月のめっこ山岳会の初滑降以来、この谷のすばらしさが瞬く間に広がり、人気ルートになってしまったようだ。今日は十数人が滑っていたように思う。
ただ、麓からも非常に目立つ谷、目立つ斜面であるだけに、もしかするとめっこ山岳会以前に、「滑ったけど報告しなかった」とか「間違えておりちゃった」という人が
いても不思議ではない。
いずれにしろ、めっこ山岳会の目の付け所には敬服であるし、まだまだ魅力のあるコースが発掘できる余地がある、というのが山スキーのよいところだ。

昼闇山からすべる人も多いが今日は高松山の北東尾根を登ってみた。



メンバー yamakawa

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笹倉温泉(7:30)---アマナ平(9:30-9:45)---高松山(11:50-12:25)---一ノ倉川---新田山コル下広河原(12:50-13:00)---

---新田山のコル(13:15)----焼山温泉スキー場下---(13:50)---笹倉温泉(14:10)
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アマナ平から高松山北東尾根を望む。急だ!
除雪は笹倉温泉の駐車場入り口まででそこから先は除雪されていない。
路上に寄せて駐車し、身支度。スキーで歩き出す。

九十九折れの終点まで約1時間。
さらにアマナ平まで1時間弱だった。アマナ平には3名のパーティがいて高松山の北東尾根に向かっていくので聞いてみると、私と同じルートのようだ。人がいないのではないか、と思っていたので少々ビックリ。

そのうちの一人の方が、「ヤマカワさんですか?」というのでもっとびっくり。
このサイトを見てくださっているとのこと。なんで判ったのだろう?
おそらく今ではだれも使っていない古い板を後生大事に履いていることと、オレンジ色の趣味のよくない雨具をウェアにしているのでばれてしまったのではないか・・・

ともあれ、松本のFさんとのことなのでたぶん私がチェックしているブログ「○○○の日々」の方ではないかな?

焼山川はところどころ出ているくらいでほとんど雪に埋まっている。


北東尾根中間部 無木立の尾根だ。
急登一時間、木がまったくなくなり、白一色の尾根になる。地形図では針葉樹林になっているので、雪がないとハイ松なのか?
苦しいのぼりだが展望がすばらしく、左手には焼山、火打の北面が手に取るように見える。
粗目になリかけている締まった雪で上りやすい。
この尾根を滑っても面白いだろう。


北東尾根上部 後方は火打北面と焼山北面台地
幅のひろかった尾根も上部になると細くなってくる。後方に焼山北面台地を望むすばらしいロケーションの中を登る。少々きついんだが、雪山になれている人にとっては平滑な斜面をひたすら登るのより、変化があって飽きないだろう。

焼山の斜面には何人もスキーヤーが見える。



山頂直下の急な部分。上手な人ならスキーであがれそう。
山頂の直下100mくらいの部分が急である。
下から見るとえらく急だったので、私はスキーをさっさと担いでしまったが、Fさんパーティーは、斜面に入ったクラック下をたくみにトラバースしてシールで登り切ってしまった。お見事。

私はといえば、つぼ足でもこのクラックが深く、かぶっているので乗り越せず、結局右にトラバースして登ることとなった。

スキーをはかないと膝上くらいまで沈み、楽ではない。
スキーを履いていたほうが正解なようだ。でもひっくり返ったら滑落する斜度なので、慣れない方は私のように脱いだほうがよいかも・・・


高松山 山頂に到達 一ノ倉川の上部が魅力的に見える
最後は小セッピを切り崩した部分を越えて山頂へ。

一ノ倉川は白一色の大斜面で、「ここを滑るのか!」と感激させてくれる。
でも予想外に人気ルートのようで、昼闇山よりのピークの上にも人が2〜3人ほどいる。
あんなところにいるのだから間違いなく一ノ倉川を狙っているのだろう。

Fさんパーティーが先に降りてから10分ほどしてからドロップイン。
高松山からの斜面は思ったより急斜面ではない。しかし、程よく締まり、粗目に近く、歓声のでそうなスキーである。
昼闇からの沢を合わせるあたりからは、やや重い雪になったがまあなんとかターンできる雪だったのでまあまあ。

地図でゴルジュ記号になっている沢の中は、さして悪いこともなく、すんなり通過。ところどころ左岸から落下した全層雪崩れのデブリがあるが避けて通過できる。

標高800m付近で広い河原にでる。ここで休んでいる人を数えたら10人以上おり、このルートの人気がうかがえる。
新田山のコルに登り返し、(上の尾根上にブロックが残っており、時々ばらばら落ちてくるので少々気持ち悪い)焼山温泉へ。

焼山温泉スキー場の上部から、飛び石伝いに早川をわたって笹倉温泉にショートカットもできそうだが、あまり変なところにいって泥だらけになるのも美しくないので、素直に焼山温泉から車道をあるき笹倉温泉の車回収。わずか15分ほどの歩きである。


一ノ倉川上部 昼闇山方面から降りてくる沢

中間部 少し雪が重くなってきた 何とかターン可

左岸はガケの部分が多く、全層雪崩れのデブリも見られる

新田山コルへの登り返し 今日はにぎやかだなあ

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